©ママリ
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友人に「命を助けてもらった」
夫のモラハラが始まり、8年もの歳月が流れていました。ついに、暴力をふるうようになった夫。子どもへも影響が出始めたこともあり、早急に家を出る決意をします。
そんなとき、力を貸してくれたのが、3人の友人でした。宿泊や仕事で必要な携帯電話、そして的確なアドバイス。どれも、主人公親子の「命」を守るために、とても重要なことでした。
こうして、勢いで飛び出した主人公親子は、しばらくホテル暮らしを続けます。ホテルから出勤、通学をする日々…。ですが、夫から離れてからしばらく、あることに悩まされます。
フラッシュバックにさいなまれ…
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長い間、耐え続けてきたモラハラの傷は、そう簡単には消えませんでした。食事ものどを通らないほど、フラッシュバックに苦しむ日々…。ですが、そんな主人公の支えになっていたのが「仕事」でした。
そしてようやく、新居が決まります。これからの生活を祝福するかのように、入居日は快晴でした。やっと、本当の意味で、モラハラ夫から解放され、新しい生活がスタートした主人公親子。そして、ツラい経験をしたからこそ、今、同じように悩んでいる方へ向け、メッセージをつづっています。
今、つらい状況のあなたへ
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モラハラを受けた主人公だからこそ、胸に刺さるメッセージです。「親友に優しくするように、自分にも優しく」という言葉は、思いやりにあふれる言葉です。自分に厳しくしてしまう人、自分さえガマンすればいい…と、考えてしまう人ほど、第三者の目線になって考えることが必要ですね。
結局、元夫は調停を無視し、離婚に関するお金は未払いのままです。ですが、それ以上に「自由」を手にすることを選んだ主人公。
人生はいつでもやり直すことができます。そして、誰もが幸せに生きる権利があります。過去と他人は変えることはできませんが、未来と自分は変えることができます。勇気を出して、一歩踏み出すことが何よりも大切です。
自身の体験を発信することについて、原案者であるはぴはろさんは以下のように語っています。
「私の体験談を読んでいただき、ありがとうございます。すてきな漫画にしてくださり、大変感謝しております。自分で読みながら、時折思い出して涙が出てしまいました。
私がこの体験をつづったのは、同じような苦しみの渦中にある女性たちの『なにか行動してみよう』と思えるきっかけになれたらと思ったからです。
それまで夫との生活の現状維持に必死だった分、何もかも捨て、大切なものを守るのは大変だし、しんどかったです。
でも、行動してよかった。私はカゴから飛び立てました。
まだまだ自分のなかの葛藤がないわけではありませんが、今は仕事も家庭も恋愛も、極めて順調です。数年前の私がどう思うでしょうか。自分でもびっくりです。
こんな人もいるのだから、得たい未来を諦めてほしくないと思います。
読んでくださった皆様が、この漫画から受け取れるものがありますよう願います」
配偶者からのモラハラやDVについては、公的機関への相談もできます。下記リンク先を参考ください。
内閣府 男女共同参画局 被害者を支援する相談機関の説明と連絡先一覧
原案:はぴはろ
イラスト:西谷まみ