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「そいつどこだー!」電車の中、大声を出すサラリーマン。場の空気が一変|満員電車で起きた奇跡の逆転劇

4人の子育てをしている都内在住の美咲さん(36歳・仮名)が、ある日、電車の中で経験したことを語った。『満員電車で起きた奇跡の逆転劇』第4話。サラリーマンたちは「迷惑でごめんね」「俺たちが遊んであげるよ!」と温かい言葉で介入。冗談を交えた彼らのユーモアと優しさは、凍りついた車内の空気を一変させる。見ず知らずの他人の温かいお節介が、絶望していた美咲さんの心をじんわりと溶かしていったのでした。

©ママリ

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「迷惑でごめんなさいね」という優しさ

目の前で繰り広げられる、サラリーマンによる全力の変顔。しかし、眠気と不機嫌で泣きじゃくる4歳の陽菜ちゃんには全く効果がなく、泣き声のボリュームはむしろ上がってしまったそうだ。

「『あちゃー、全然笑わねーじゃん!』と、変顔をしていた男性は頭をかいて笑いました。すると、すかさず別の男性が、私の胸でぐずる息子の頭を、そっと撫でてくれたんです。その手つきが驚くほど優しくて…」

そして、その男性はこう言ったという。

「いやいや、お前の変顔じゃ無理だろ。ほんと、うちのが迷惑かけてごめんなさいね、お母さん」

その言葉に、美咲さんはハッとしたと語る。

「『迷惑でごめんなさいね』――そのセリフは、本来なら私が言うべきもの。それなのに、なぜこの人が謝るんだろう、と。しかも、その口調は私を責めるどころか、労わるような温かさに満ちていたんです」

溶けていく氷、ほどけていく心

「いやいや、お母さん、謝ることないって!」「そうそう、子どもは泣くのが仕事だからな!」サラリーマンたちは、口々にそう言って笑った。

その屈託のない笑顔と、当たり前のように肯定してくれる言葉が、凍りついていた美咲さんの心を、じんわりと溶かしていった。

「そのうちの一人の方が、『お母さん、どこまで乗るの?』と優しく尋ねてくれました。誰もが私を”迷惑な存在”として見ていた空間で、初めて”人”として向き合ってくれた気がして、そのシンプルな問いかけが、なぜだか胸に沁みました」

美咲さんが、途切れ途切れに「〇〇駅ですが、迷惑なので次の駅で降りたいんです…」と伝えると、最初に変顔をしていた男性が、豪快に笑い飛ばしたという。

「『いいじゃんいいじゃん、〇〇駅まで! 俺たちもまだ乗ってくからさ、それまで可愛いチビちゃんたちと遊んであげるよ!』って」

「俺たちが遊んであげるよ!」最強の味方宣言

「『てかさ、お母さん。さっき誰かに何か言われたの? おい!そいつどこだー!?(笑)』って、男性が冗談めかして車両内を見回すフリをしたんです。その大声に、他の仲間の方々が笑いながらツッコミを入れて。そのやり取りで、車両内の空気がふっと軽くなったのがわかりました」

さらに、別の一人が自虐ネタで笑いを取り、その場はすっかり和やかな雰囲気に包まれた。ついさっきまで地獄の底にいたはずなのに、世界は一瞬で色を変えた。

見ず知らずの他人の、ほんの少しのユーモアと優しさ。それだけで、人の心はこんなにも救われる。美咲さんはこの時、その事実を涙とともに実感していた。

ほんの一言が、世界の色を変えることがある

人は、追い詰められている時ほど、たった一言の優しさに救われる。今回の場合、それはサラリーマンたちの「大丈夫だよ」「俺たちがいるよ」という、言葉と態度だった。

彼らの何気ない言動は、母親が一人で抱え込んでいた重荷を、いとも簡単に取り払ったのだ。

特別なことでなくてもいい。ほんの少しの共感とユーモア。それが、誰かの世界の色を、モノクロから鮮やかなカラーへと変える力を持つことを、このエピソードは示している。

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