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「ぼくがいるから大丈夫」…2歳児育児に疲れた私への息子の3つの言葉

2歳児育児は「イヤイヤ」との戦い。さらには下の子の誕生による赤ちゃん返りで、筆者の息子の2歳児育児はとても険しい道のりでした。癇癪を起したり、甘えて何も自分でしてくれなくなったりする息子に、イライラしてしまう日々。しかしそんな中、息子が私にかけてくれた言葉が、私をハッとさせてくれました。そんな一言を紹介します。

PIXTA

イヤイヤ期と赤ちゃん返りで超ハードモードだった2歳育児

息子の2歳育児は波乱の幕開けを迎えていました。

息子が1歳8か月の時、娘が生まれ、息子は赤ちゃん返りとイヤイヤ期が一気にスタート。お風呂もイヤ!トイレもイヤ!保育園もイヤ!・・・毎日が息子の癇癪と気まぐれと、甘えたい気持ちとの戦い。

「お兄ちゃんの気持ちを尊重して」と周囲から散々アドバイスをもらい、そう努めていましたが、4ヶ月目を迎えすでに私の忍耐力も限界。

「まだ2歳」と頭ではわかっていながらも、赤ちゃんよりは話が通じるはずの息子が言うことを聞かない、前までできていたはずのことができない事へのイライラが募るばかりでした。

そんな私をハッとさせた息子の言葉がありました

2歳 PIXTA

イライラしてしまい、つい息子に対して曇った表情ばかりしてしまっていた2歳育児でしたが、息子から飛び出した言葉にハッとさせられたことがあります。

「まだまだ2歳。赤ちゃんだから大人の気持ちなんてわからない。」と心のどこかで息子を甘く見ていた自分が恥ずかしくなった一言です。

2歳育児中のママには同じような経験があるのではないでしょうか。

1.「ぼくがいるから大丈夫だよ」

男の子 笑顔 PIXTA

保育園ではたくさんの風邪をもらってきます。うちの子も例外ではなくて、一度風邪をひくと長引いてなかなか登園できないことも。

育休中で保育園に行っていない娘もいる2人育児初心者の私。専業主婦の方や育休中で保育園に行かない方なら当たり前のこととはいえ、家庭で風邪の長男と娘を見るのは、しんどく感じてしまうこともありました。

息子は中耳炎で発熱し、耳が痛くて眠れない。娘は夜泣きで何度も起きて睡眠不足・・・

子供の前で育児の愚痴はダメ、と思いながらも耐えられず『しんどい…』と漏らしてしまいました。まずい、と思って息子を見ると、真剣な顔でこっちに向かって歩いてきて

『ぼくがいるから大丈夫だよ』

と言ってきたんです。多分息子が泣いた時や朝の登園を渋った時に私が『ママがいるから大丈夫だよ』というのを真似したのだと思います。

私はその時の息子ほど泣いたわけではないのに、私の『泣きたい』という心境を『しんどい』の一言で理解したのだと思うと感動の一言でした。

2.「怒らないで!ごめんねでしょ!」

子供の前でついつい口論になって、夫婦喧嘩をしてしまった時のこと。

私も夫も謝れないタイプなため、いつも喧嘩は泥沼化してしまいます。お互いの主張ばかりしていくと、どんどん口調が刺々しくなってきて…

その時息子が私の横にきて

『怒らないでー!ごめんねでしょ!』と。

私がイヤイヤ期の息子に『いけないと思ったらすぐに謝りなさい』と話しているのを聞いていたんですね。なんだか意地を張って謝らない自分がすごく恥ずかしくなりました。夫も同じだったようで、すぐに夫婦喧嘩は治まりました。

2歳で喧嘩を見事に仲裁。仲裁させてしまった私達は反省すべきですが、息子の成長に感動してしまいました。

3.「だいじょうぶ?」

兄妹 赤ちゃん PIXTA

イヤイヤ期と共に、1歳8ヶ月差で生まれた娘にも対するヤキモチと赤ちゃん返りが激しかった息子。

周囲のお兄ちゃん、お姉ちゃんになった子達が、下の子のお世話をしたがったり一緒に遊びたがるのに対し、ほとんど関心がなかった息子。親としては「お兄ちゃんになった自覚がないみたい」と感じて焦ってしまうこともありました。

しかしつい先日、1歳になった娘が食事中に激しく咳き込んで、私が飲み物の用意をしていると息子が娘の背後に回って『トントントン』と背中を優しく叩いて

「だいじょうぶ?」

と声をかけていました。

自分がむせてトントンされた時に楽になったことを覚えていて、娘がむせたときにとっさにその行動が出るなんて、本当にお兄ちゃんになったんだなあと感動してしまいました。

目立ってお世話をするわけでもなくて、見た目にわかるほど可愛がる光景はなくても、息子が娘をしっかり『家族』として受け入れてくれていることが、何より嬉しい出来事でした。

親が思うよりずっと大人で、真っ直ぐで、温かい「2歳児」

2歳 PIXTA

「2歳児」というと「イヤイヤ期」「赤ちゃん返り」「トイレトレーニング」など、育児の大きな波が一気に押し寄せるイメージがあって、それだけに囚われて疲れ果てていた私。

2歳は話がよくわかるようになってきた分、ワガママも多くなって、本当に「魔の2歳」と感じていた私でしたが、実際に2歳児の彼を冷静に観察してみると、思ったよりずっと大人で、素直で、家族想いで温かい所がたくさんあって、成長に感動させられます。

赤ちゃんの頃はただの「自我」だった「自分」という存在をしっかり持っていて、自分はこうしたいとか、家族はこうでいてほしいという想いがちゃんとあるようです。

そんな息子との会話の中では、大人がハッとさせられることもたくさん。紹介したこと以外にも、日々驚かされています。

2歳児はたしかに悪魔のしっぽがニョキっと生える場面もたくさんありますが、それ以上にその子自身の人間性がニョキニョキと成長するときのようです。悪魔な一面に振り回されながらも、豊かな人間性の芽を見逃さずに居たいですね。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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