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SNSで話題「ふたごじてんしゃ」双子・年子が安心できる自転車プロジェクト

今ある日本製3人乗り自転車は荷物を載せる場所が無く、体重制限も前カゴ15kg。普通に双子や年子を乗せていては安全に乗ることが難しいと悩んでいるママも多いのでは。そんなパパママの間で話題となっている「ふたごじてんしゃ」。双子を育てるママが、双子・年子でも安心して乗れる3人乗り自転車を製品化すべく活動をしています。

PIXTA

現状の3人乗り自転車には問題がたくさんあるのです

双子や年子等、年齢の近い兄弟を育てるママにとって必須アイテムである、3人乗り自転車。日本では前に1人、後ろに1人乗せるタイプの自転車で、かつ現在は「前カゴ=子供乗せ」になっているものが主流になっています。

車高が低くバランスを取りやすくなっているボディのものも多く、一見安全なものに見えるのですが、実際には3人乗り自転車には問題点もたくさんあるのです。

①保育園の送迎なのに「荷物を載せる場所がない」

双子・年子を送迎するママの悩みは、荷物を載せる場所がないこと。ハンドルの手前にチャイルドシートを乗せている場合には前カゴがありますが、そうでない場合にはハンドルにかけるか、後ろの子供のせの背もたれにS字フックをつけ、荷物をかける等して対応しているママがほとんどだと思います。

しかしこの方法は、バランスを失うリスクがあり危険です。

実際に3人乗り自転車でバランスを崩し転倒して、子供が亡くなってしまう事故も起きています。

川崎市 3人乗り自転車転倒し幼児1人死亡

購入前から不安を感じている声も・・・

保育園の送り迎えにあったら便利だなぁ~と思って自転車屋さんで試乗してみました。

元々一人乗りはできますが、二人乗りは苦手でした。。。

ハンドルはふらつき、なにより重いと感じました。とっさの時に支える自信がありません。。。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

もともと1人の子供を乗せている時から不安感があったママにとって、3人乗りはとても怖いと感じているようです。

②「15kgを超えたら交通違反」双子・年子だと守れない

自転車の前部分の子供乗せは15kgまでと定められています。そして前後に子供を乗せる場合、合計30kgとされています。これ以上の荷物や、体重の重い子どもを乗せた場合、自転車に対して過積載ということになります。

万が一事故になった場合でも「自転車に正しく乗っていなかった」とされてしまうのです。

しかし、合計30kg・・・無理ではないでしょうか。例えば筆者の場合、1歳の娘が10kg、2歳の息子が14kgですでに24kgです。あと6kgなんて、あっという間に大きくなってしまいます。

更に買い物をした場合、2Lの飲み物2本と牛乳2本購入してしまったら、過積載になってしまいます。

③販売されているキャリーは大きすぎて使えない場所も

3人乗り自転車に荷物が載せられない事を解消するアイテムとして、「チャイルドキャリー」というものが販売されています。

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Burleyチャイルドトレーラー

自転車の後ろに取り付けて牽引するベビーカートです。確かに便利ですが、かなりの大きさがあるので自転車の駐輪場には置くことができませんし、市街地では現実的に使えないという声もあがっています。

便利に使える場所、使えない場所が分かれてしまう商品かもしれません。

「安全に子供を乗せたい」ママが実際に行動を起こしています

女性 提案 PIXTA

そんな問題に立ち向かおうとしているママがいます。

「ふたごじてんしゃ」というブログを立上げ活動している中原美智子さんです。

中原美智子さんとは?

実際に双子を育てていく中で体重差のない2人を安全に運べる自転車が欲しいと思い活動を始めたママ。

自分の力でメーカーに頼み込み、試作品を作ってもらったという素晴らしい行動力の持ち主で、更にはこの「ふたごじてんしゃ」を製品化し、欲しいママ達が購入できるようにしようと現在活動を続けていらっしゃいます。

ふたごじてんしゃ Amebaブログ

中原さん考案「ふたごじてんしゃ」の仕様

ふたごじてんしゃはまだ試作品の段階で、商品化されているものではありませんが、実際に中原さんがお子さんを乗せている様子の写真が公開されています。

ふたごじてんしゃは以下の仕様になっています。

  • 後輪が2輪になっている3輪タイプ
  • 前カゴ付で荷物がしっかり収納できる
  • 後ろに子供乗せが2席ついていて縦に並んでいる
  • 車輪が小さく低重心

だからママは必死にハンドルを支える必要がなく、転倒リスクがぐっと低くなり、お出かけしやすくなるのです!

どうして商品化されないの?

なぜ PIXTA

こんなに便利で素敵な3輪自転車。どうして商品化されないのでしょうか。

その理由は様々あるようですが、メーカー側からすると

  • 使用する期間が短い
  • 需要がない
  • 子供を後ろに2人乗せるなんて危険なのでは
  • そもそも双子なんてそんなに居ないでしょう

などという理由で、企業側にメリットがないとされているようです。

実際には「欲しい」の声が殺到中

OK PIXTA

「需要が無い」本当にそうでしょうか。筆者は中原さんの活動を知り、ふたごじてんしゃの試作品を見た時、本気で「欲しい!」と思いました。

保育園の送迎で荷物がたくさんあるときや、街中をスピードを落として走行するとき、2輪で前後に子供が乗っている状態はとても危ないと感じています。

「衝撃的!」と言われるほど斬新な存在

双子自転車。。。スゴイ!後ろに二人はかなり衝撃的!
うちも1年前に保育園に通い始めてから電動自転車愛用者なんですが、この1年で10kg/1人→13kg/1人に体重増加したため、前のりの子が不安定でこりゃやばいなあと思ってたとこでした。 出典: ameblo.jp

ふたごじてんしゃのブログに寄せられたコメントです。「危なっかしくて当たり前、でも頑張るしかない」と思っていたママにとってはまさに「衝撃的!」なふたごじてんしゃです。

切実に製品化を待つ双子ママも

我が家の双子も来年4歳になったらベビーカーにはもう乗せられないし、どうやって登降園しようか悩んでいたところ。後ろ3輪ならこわくなさそう。ほしいなぁ…ぜひ製品化されてほしい。 出典: b.hatena.ne.jp

ベビーカーは卒業、でも自転車は重量オーバーの双子ちゃんにとっては、一刻を争う問題ですよね。

年子ママも待ってます!

今開発されて商品化されてたら
本当~にほしい!!! 出典: hattiki.seesaa.net

年子を育てているママが、来年度からどうやって送迎したらいいのか、ネットで検索しまくった末「ふたごじてんしゃ」について知ったブログ記事です。

「どうしたらいいの!」と悩んだママにとってはまさに「これだ!!」という自転車ですよね。

現行のルールは社会が「見て見ぬふり」をしている!

現行の自転車のルールでは、荷物を載せることは前提としていなくて、年子や双子のママは否応なしに自転車の仕様や交通ルールを破って運転することになってしまっています。(体重制限や荷物をハンドルにかける等)

そして事故が起こったら「自己責任」。これはあまりに社会が子連れに対して理解がないと言わざるを得ないと思います。

「1000人いいね!」プロジェクトを応援しよう

応援 PIXTA

「ふたごじてんしゃ」のfacebookページでは、ママの声を大きくして企業やメーカーに届けて行こうと「1000人いいね!」プロジェクトを実行しています。

同じ思いを持ったママはぜひ「いいね!」してこの運動を応援しましょう。

2人以上の体重差のない兄弟を抱えたママ達が安心して乗れる3人乗り自転車が、1日も早く社会に普及して、3人乗り自転車による事故が無くなるといいですよね。

ふたごじてんしゃ facebookページ

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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