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知らないと損しちゃう?妊娠・出産を控えた方は必見「節税する方法」

妊婦健診では補助券、出産費用では出産一時金と、補助も出る一方、出産にかかる費用は、持ち出しも多いですよね。そんな妊娠・出産時に覚えておいてほしいのが『医療費控除』です。今回は、妊娠・出産時の『医療費控除』について紹介します。この記事はこの記事はInstagramで暮らし・家計管理についての情報を発信している、まめ(@_mame.home)がご紹介します。

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医療費控除とは?

医療費控除とは、1年間で支払った医療費の合計が一定の金額を超えた場合に受けることができる控除。

一定の金額というとわかりにくく感じますが、医療費控除でいう一定の金額は、年間10万円。(ただし所得金額が200万円以下の方は、総所得金額の5%)出産一時金や保険金などで補てんされた金額は、かかった医療費から差し引くので、1年間のうち自己負担した医療費が10万円を超えたときと覚えておくといいと思います。これまでは医療費控除と無縁だったという方も、出産した年は対象になる可能性が高いので、ぜひ覚えておいてほしい控除の一つです。

「控除」をかみ砕いて説明すると、控除が増える=支払わないといけない税金が減る、つまり、手元に残るお金が増えるということ。なので、対象になる控除があればきちんと申告してお金を増やしましょう!

出典元:

妊娠・出産時に医療費控除の対象になるもの

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・不妊治療費

・妊娠と診断されてからの健診、検査費用
→補助券使用後の手出し分も対象◎

・通院にかかる電車、バス代
→自家用車で通院した場合は対象外×

・緊急時のタクシー代
→電車やバスの利用が困難な場合

・入院費、分娩費
→母子どちらも対象◎

・妊婦、新生児の保健指導や産後ケア費用
→1ヶ月健診の費用も対象◎

こうして考えてみると、意外と対象になるものが多いと思いませんか?

電動鼻水吸引機(メルシーポットなど)が医療費控除の対象になると、一時期一部メディアでは話題になっていましたが、これは管轄の税務署の判断にもよるとのこと。私は対象外と言われたので、気になる方はぜひ一度、税務署に問い合わせてみてください。

医療費控除の対象にならないもの

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・妊娠検査薬代

・サプリメント代
→医師が必要だと判断した場合は対象に◎

・出生前診断費

・里帰り出産で帰省するための交通費

・入院のための身の回り品

・差額ベット代
→本人や家族希望の場合

・治療目的以外の母乳マッサージ
→乳腺炎の場合は対象◎

・予防接種費

妊娠中にサプリメント等を飲む方も多いかもしれませんが、医師が必要だと判断した場合のみ対象になり、自己判断の場合は対象外となります。貧血などでサプリメントを飲みたい場合は、事前に医師に相談して処方してもらうとよいでしょう。

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実際どのくらい控除・還付される?

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除額される額の計算は、支払った医療費総額ー保険金などで補填された金額‐10万円=医療費控除額となります。

例えば年間医療費が50万円、保険から20万円保険金還付があった場合は、
50万円-20万円-10万円=20万円

収入金額によって所得税や住民税が異なるように、控除される金額も収入金額によって異なってきます。
さらに医療費控除以外にも税金の計算に関係してくる控除は他にもあるため、あくまで目安額にはなりますが

・年収500万円の場合
所得税:2万円返ってくる 住民税:2万円安くなる

・年収700万円の場合
所得税:4万円返ってくる 住民税:2万円安くなる

このように、収入が多いほど所得税会の還付は大きくなります。

医療費控除の申告をするのは、生計を共にしていれば合算OKなので、配偶者・お子さんの医療費も合算できます。共働きの場合は収入が多い方が医療費控除を使うと節税効果が大きくなります。

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医療費控除申請の流れ

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step1:1/1~12/31の医療費の集計

医療費控除の申告に必要なのは【医療費の領収書】です。
まずは全ての領収書の金額を合算して年間の医療費合計を計算します。

step2:保険金・給付金を確認

通帳などを確認して保険金などを差し引いても医療費控除の対象になるか確認します。

step3:確定申告する

医療費控除は年末調整に対応してないので、翌年必ず確定申告が必要

step4:還付金振込・控除確認

所得税は確定申告から1ヶ月~1ヶ月半で指定した口座に振り込まれるます。住民税は6月頃に届く住民税決定通知書で確認します。

医療費控除の確定申告には明細書が必要

領収書は集計に必要なだけで提出は不要です。
その代わり「医療費控除の明細書」というものが必要になります。

@_mame.home

出典元:

これは、医療を受けた人、病院(薬局)ごとに記入が必要です。

  1. 家族分の領収書を人ごとに分ける
  2. それを病院(薬局)ごとに分ける
  3. 金額を計算する

と多少の手間がかかります。1年分となると大変になるので、数か月~半年に1回ぐらいの頻度で、領収書を人ごと・病院ごとにわけておくのをオススメします。

集計ができたら、あとはこちらの書類に記入して提出するという流れです。

医療費集計はスプレッドシートでも可能

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今回、フォロワーさんのリクエストを受けて、医療費集計表を作成しました。この表では、医療費控除に必要な医療を受けた人、病院・薬局名、医療費の区分、支払った金額、補てんされる金額が全て記録できます。各項目を入力すれば、あとは源泉徴収票の金額を入力するだけで、実際にいくら還付・控除されるのかまで計算されるようになっています。

計算式を入れておけば電卓で計算する必要もないですし、フィルタを使用すれば人ごと・病院ごとの合計を出すのも簡単。医療費控除の確定申告がラクになりますよ。(私が使っているスプレッドシートは、インスタグラムで配布しています)

自分なりに簡単に計算できる方法を活用し、妊娠・出産でかかった医療費を申請しましょう。節税した分、わが子やパパママに使えるお金が増えたらいいですよね。

まめ(@_mame.home)のインスタグラム

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