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子宮内膜症、妊活、妊娠…出産をひかえた安田美沙子さんに聞く、“不安の乗りこえ方”

独身時代からの子宮内膜症の治療、結婚後の妊活を経て、もうすぐ第一子を出産される安田美沙子さん。安田さんは、どのようにして、妊娠中の時間を過ごされてきたのでしょうか?また、もうすぐママになる気持ちは?同じように妊活や妊娠の経験、出産を控えているママの参考になれば嬉しいと、そのお気持ちを聞かせていただきました。

「なにかあったらどうしよう」。妊娠中は不安もいっぱい

現在妊娠中で、5月に出産予定の安田美沙子さん。妊娠中の気持ちの変化や仕事との両立の方法について聞きました。

妊娠して、先輩ママに会う機会が増えた。悩みを聞いてもらうとホッとするから…

――妊娠中に不安を感じた時、頼った方や心の支えになったことはありますか?

安田:私は周りに恵まれていると思います。友人に先輩ママも多いですし、同時期に妊娠している人も多いんです。そういう人達との情報交換や会う機会が増えました。みんな経験しているので、相談したり、悩みを聞いてもらったりするとホッとするし、心の支えになりますね。

周りに妊娠を言えず、「何かあったらどうしよう」と思いながらの仕事

――では、その妊娠中に苦労したエピソードがあれば教えてください。

安田:妊娠初期、周りに言えない状態で海外ロケなどの仕事があったことです。何かあったらどうしようという不安を持ちながら仕事をしていました。私は、食べづわりがあったのですが、それを周りに判らないようにするのも大変で…

その海外ロケの時、妊娠を知らせていた親しいスタッフさんが、何かあった時のためにとホテルの中に病院があるところを選んでくださったのが、本当にありがたかったです。

仕事との両立のカギは、「やってもらって当たり前」と思わずお返しすること

安田美沙子さん インタビュー

――妊娠が判ってからもお仕事を続けてこられましたが、どのように仕事と両立されたのでしょうか?

安田:私の場合、周りのみんなが「今しか甘えられないから」って言ってくれるんですよね。だからこそ、それが当たり前だとは思わないようにしようと心がけています。感謝の言葉を伝えたり、機会があればご馳走したりして、出来る限りお返ししたいなって。

――なるほど。安田さんにそういった気遣いをしてもらうと周りも嬉しくなりますね。

安田:妊娠は病気ではないですけれど、やっぱり無理も出来ないですよね。周りがそれを気遣ってくれるなら、尚更「やってもらって当たり前」になってはいけないと思うんです。それは今だけでなく、将来、子供にも教えていきたいことだし、自分も気をつけていきたいです。

みなさんが私のために優しくしてくださる、私もみなさんに出来る限りお返しする。こうして思いが通じ合うことが、仕事との両立につながるはずだと思っています。

一人では悩まない。妊娠中に、悩みを言わずに放っておくのは「怖いこと」だから

安田美沙子さん インタビュー

――安田さんの気持ちがステキな環境を作りだしているんですね。他にも妊娠中、支えてもらった、助けてもらったと感じたことはありますか?

安田:出産で仕事をお休みするにあたり、戻ってくる場所があるのかが不安でした。私は名古屋で冠番組を持っているんですけれど、私が数ヶ月でもいなくなると番組を存続させるかの問題も出てくるんですよね。でも、みなさんが「安田が帰ってくるまで待っていよう」「みんなで続けられるように盛り上げよう」と言ってくださって。帰る場所を作ってくれたのが嬉しかったです。産休のまま退職という選択肢もある中、幸せだと感じました。また帰れるんだという安心感をもらってメンタル面でも支えてもらったと思います。

また、私はどんなことも、一人で悩まず、妊婦仲間の友人だったり、主人だったり、親だったりに相談するようにしました。妊娠ということが初めてなわけだから、言わないで放っておくことの方が怖いかなと思って。そうやって、たくさんの人に助けられています。

ママリも妊娠初期に不安になったときなどによく見ていました。「みんなどうしているんだろう?」と調べるとママリの記事がよく出てくるんですよね。他のママと同じように利用していたと思います。

――アプリ「ママリ」を使うと、全国のママたちに気軽に疑問や悩みを相談できます。他の妊婦さんやママの質問を見ているだけでも参考になるので、ぜひ覗いてみてくださいね。

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母が見せてくれた「昔の母子手帳」。妊娠して初めて、自分の子供の頃の話を聞いた

安田美沙子さん インタビュー

――出産を控えて、今、不安に思っていることはありますか?

安田:やっぱり出産の時ですよね。予定日より早かったらどうしようとか、一人の時に何かあったらどうしようとか思ってしまいます。体験したことが無いので、痛みなんかも想像すると怖くなります。

――妊娠されてからお母様の存在はどのようになりましたか?

安田:自分が妊娠して、初めて母から自分の子どもの頃の細かい事を聞いたんです。その時、自分が産まれた時の母子手帳も初めて見せてもらいました。こういうのも自分が妊娠しなかったら見る機会が無かったのかなと思うと同時に、母も私と同じような時間を過ごしていたのかと不思議な気持ちで。私が不安に思っていることも、母が自分の経験を語って励ましてくれるので心強いですね。改めて母は強いなと思いました。

――ご自身もお母様と同じ「母」になることで、理解出来ることやより通じ合うことが増えたんですね。ご自身が妊娠を経験することで考え方や印象が変わったことってありましたか?

安田:自分が妊娠してから改めてママってスゴイなって思うようになりました。私が今、妊娠中に抱えている不安もママは乗り越えているんですよね。出産に対しての「痛いのかな?」みたいな不安もそうですし、出産後、育児して、いつもの生活もこなしてと想像すると、それだけでたくましくて強いなと思います。

妊娠中のファッションに毎日悩む…。ラクで、でもテンションがあがる格好がしたい!

――妊娠中のママはマタニティファッションも気になるところです。オシャレが大好きな安田さんならではのお腹が大きくなってからの服選びのコツなどはありますか?

安田:実は、毎日すごく悩んでいます。しめつけなくてラクというのはもちろんなのですが、でもテンションがあがる格好がしたいんですよね。この冬はゆったりめでオーバーサイズの服が流行っていたので、お腹が大きくても意外と楽しめました。

最近は少し暖かくなってきたので、お腹が目立つ格好にも挑戦してみようかなと思います。でも、みなさんと同じように、やっぱり悩ましいですよ(笑)。

妊活は先が見えなくてつらい…不安や苦労の中で心がけたこと

安田美沙子さん インタビュー

長い妊活の末に妊娠した安田美沙子さん。妊活中のお話や、結婚前から約10年つきあっている子宮内膜症についても伺いました。

最初の病院では傷つくようなできごとも。信頼できる主治医を見つけることが大切

――ここからは妊娠までのお話を聞かせてください。安田さんは、妊活前から子宮内膜症と付き合ってこられたのですよね?

安田:はい。子宮内膜症が判ってから10年くらいになります。私は最初に行った病院が合わなかったんです。精神的にダメージを受けるようなヒドいことも言われたので病院を変えようと思いました。その後、主治医としてずっとお願いしたいと思える先生に出会えたのですが、その先生は結婚して子供を望むようになってからの治療方針まで考えてくださって。年1回の人間ドックや何かあった時に通い、7、8年お世話になっています。あの時、病院を変えて良かったですね。

――同じような病気を患っていて、将来「子供が産めるのかな?」と不安になっている人に対してアドバイスはありますか?

安田:自分の主治医と思える先生を見つけることが大切だと思います。そして、きちんと治療をしつつ向き合うこと。

私は、妊娠に関しては、主治医の先生が専門ではなかったので、不妊治療専門のところに行きました。こうして目的や自分のスタイルに合わせて選択することも大事だと思います。

腹腔鏡手術を即決。「今年の誕生日のビッグイベントにしよう!」

――子宮内膜症と付き合いながら妊活をされることに対しての不安はありましたか?

安田:不安というより、前向きな気持ちで望んでいました。専門医に行って卵管造影の検査をしたんです。そうしたら、両方共詰まっていて。「腹腔鏡手術をした方が良いかも?」と言われました。私は「良いかもだったら絶対したい!」と思うタイプなので、すぐ日程を決めて手術を受けることにしました。それが去年の4月で、自分の誕生日付近のこと。

ポジティブに考え、それを「今年の誕生日のビッグイベントにしよう!」と思ったんですね。それによって癒着なども取れ、その後のステップも決められました。気持ち的にもすっきりしたので手術して良かったと思います。

――結果的にその手術が本当のビッグイベントにつながりましたね。

安田:そうなんです!もし、あの時手術をしていなかったら、もし出来ていても流産しやすくなっていたかもしれません。だから、本当に手術して良かったと思っています。あの時の私にとっては、何もしないというのは無い選択肢でした。もし不安や忙しさを理由に先延ばしにしている人がいたら、お医者さんとよく相談して、ポジティブな気持ちでまずは一歩前に進んで欲しいと思います。

「妊娠できなかった」を何度もくり返したから…妊娠した時は実感がわかなかった

安田美沙子さん インタビュー

――苦労された末の妊娠だと喜びもひとしおだったのではないですか?

安田:妊娠が判ったときは頭が真っ白になりました。

何度もダメだと「どうせまたダメなんでしょ」というルーティンになってきて、自分の感情を無視するようになるんですよね。落ち込み過ぎたくないというか。なので、妊娠した時も信じられず、「嘘でしょ」という気持ちの方が強かったです。

――ご主人と共有されたときの反応はいかがでしたか?

安田:主人も「えっ!」て言う反応だけでしたね(笑)。私と同じような感じです。

――では、どの時点で喜びを実感したのですか?

安田:妊娠したら妊娠したで不安が続くので、結局、安定期に入るまでは、喜びより不安の方が強かったです。安定期に入って周囲から「おめでとう」と言っていただいたりすることで、じわじわ実感しています。でも、「やったー!」みたいな気持ちは、きっと生まれるまで無いかもしれないです。苦労してきた分、今でも「何があるか判らない」と思っているんですよね。

先が見えない妊活。時には落ち込んだり、八つ当たりしたりしてもいい…

安田美沙子さん インタビュー

――なるほど。苦労されたからこそのお話ですね。そんな経験をされた安田さんから妊活中の方へのメッセージをお願いします。

安田:友人にも妊活中の人がいて、状況報告のメールが来たりするんですよね。私も同じような経験をしてきているので、その気持ちが痛いほど判ります。だからこそ、安易なことは言えなくて。

ただ、時には落ち込んだり、八つ当たりしたりしても良いと思うんです。妊活は、先が見えなくて辛いし、お金もかかりますから、そんな気持ちになっても仕方が無いです。

――アプリ「ママリ」では、妊活中の女性同士で悩みを相談して励ましあうことができます。妊活の体験談記事も読めるので、気軽に覗いてみてくださいね。

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――お仕事と両立されながら、子宮内膜症の治療、妊活、妊娠とママへのステップを歩んでこられた安田美沙子さん。その中には、喜び以上の苦労や不安があることが伝わってきました。でも、それを周囲への気遣いやポジティブな感情、行動力で乗り越えられたようです。

新しい命の誕生を心待ちにしています

安田美沙子さん インタビュー

安田美沙子さんのお話の中には、立場や状況は違っても「わかる~」「そうそう!」と思うことがたくさん。それは、一人の女性としてママとして、みんなと同じように不安や悩みを経験されてきたからこそです。「私の経験が同じような人の参考になれば嬉しい!」という優しいお気持ちが伝わる内容でした。ありがとうございました。

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