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監修:新井範子

「言葉のおうち」で伸ばすコミュニケーション力、親子のひとときを楽しんで

1歳半~2歳ごろ気になるのが、言葉の発達。健診の項目にも「言語発達」が挙げられ、順調に成長しているのか不安になることがありますよね。言葉の発達を促すには、何をすればよいのでしょうか。つい「言葉で表現すること」に気を取られてしまいますが、大切なのは言葉だけではなく子供自身の「人と関わりたい力」「人に伝えたい力」が育っていること。子供にあった関わり方で言葉を育てましょう。臨床発達心理士の新井範子先生にお話を聞きました。

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親子で作る「言葉のおうち」って?

子供はママや周囲の人とのコミュニケーションの中で言葉を理解し、話せるようになっていきます。そのスピードには個人差があり、いつまでに言葉を発するべきという決まりがあるわけではありません。子供とのコミュニケーションや言葉を話す力の育て方について、臨床発達心理士の新井範子先生のお話をもとにお伝えします。

ママたちは、子供と早く「言葉」でコミュニケーションを取りたいと考えてしまうもの。しかし新井先生は、言葉はあくまで人に伝える手段の一つであり、コミュニケーション力が育っているかを見る上ではあまり重要なことではないといいます。

新井先生は言葉の発達を家の建設にたとえて「言葉のおうち」と呼んでいます。「言葉のおうち」は、以下のような順番で建設が進んでいくそうです。

先生のブログをもとに編集部作成

  • 1階部分:人と関わりたい気持ち
  • 1階部分の屋根:相手の意図を理解する力
  • 2階部分:人に伝えたい気持ち
  • 屋根:言葉でコミュニケーションを取る

言葉とは、人と関わりたい、伝えたいという気持ちの土台の上に乗った「屋根」のようなもの。新井先生が重要だと話すのは、屋根があるかどうかではなく、これから屋根を乗せるための土台ができているかどうかということ。

わが子が一生懸命言葉のおうちを建てようとしているとき、ゆったり見守るのも正解。しかし、ママができることを少しお手伝いしてあげることも、良いことだといいます。

言葉のおうちの建設工事が、少し手間取っているところがあれば手伝い、弱い部分は一緒に補強をしてあげて、素敵な「言葉のおうち」を親子で一緒に作りましょう。

1階部分:「人と関わりたい気持ち」

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記事の監修

心理発達相談室 まる 代表

新井範子

平成15年 上智大学 文学部 心理学科卒。平成17年 東京学芸大学大学院 障害児教育研究科 発達障害学分野卒。東京都、埼玉県の病院、発達クリニック、保健センター、児童館、小学校、保育園等で子どもの発達に関する相談・検査・療育等の支援に携わる。子育てに関する情報を公開講座で発信。現在は東京都板橋区を中心に活動、またオンラインでの相談支援も行っている。

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