©️ママリ
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人混みが怖い…服用しないと症状が落ち着かない日々
現在、31歳の亜由美さん(仮名)。28歳の頃に通勤中の電車で動悸や息苦しさを感じることが多くなり、精神科にてパニック障害の診断を受けました。そこで電車通勤のない職場に転職し、服薬を始めることでパニック発作は落ち着きましたが、体調によっては電車や映画館などで不安を感じることもあったそうです。
赤ちゃんができた!やっぱり薬は飲まない方がいいよね…
亜由美さんは30歳で結婚し、すぐに赤ちゃんを授かりました。妊娠後、赤ちゃんへの影響が心配で処方された薬の服用を自己判断で中止し、その後、しばらくして再び乗り物や人混みに対する不安を感じることが多くなっていきます。あまりいい状況ではないとわかりつつも、赤ちゃんを思うと服用を再開できずにいました。
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産科で紹介された「妊娠と薬情報センター」ってどんなところ?
妊娠6週で産科を受診した亜由美さんは、パニック障害の治療中であることや服薬について医師に相談しました。医師からは国立成育医療研究センターの「妊娠と薬情報センター」に相談するよう提案されます。
家族に付き添ってもらうこともできる
「妊娠と薬情報センター」はWebでの予約申し込みが可能で、家族の付き添いができる施設が多いです(※新型コロナウイルス感染症の状況や施設の基準により異なります)。亜由美さんは「一緒に行くよ」といってくれた夫とともに、妊娠7週で外来を受診します。
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専門家に相談できて安心
外来では医師と薬剤師の2人による丁寧なカウンセリングが行われ、薬を飲むことによるリスクと必要な治療を続けることのメリットなど、医学的な情報をもとにわかりやすい説明を受けました。
薬について専門家に相談でき、亜由美さんも夫も安心した様子。「つらかったね」と寄り添う言葉もかけてもらい、楽になったといいます。
相談することが、自身の状態に合った判断の助けに
妊娠中や産後は精神疾患が悪化する可能性もあるため、できるだけ状態を安定させておくことが大切です。亜由美さんは精神科の主治医とよく相談し、必要なときには薬を再開することにしました。
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妊娠中の服薬に悩んだら「妊娠と薬外来」へ
妊娠中は自分の体以上におなかの赤ちゃんのことが気になってしまうものです。しかし、ママ自身が健康であることが、まずは大切です。薬について困ったときや判断に迷ったときは、国立成育医療研究センターの「妊娠と薬情報センター」をはじめとした「妊娠と薬外来」に相談してみてはいかがでしょうか。
お住まいの自治体によっては、出産・子育て応援交付金が利用できる可能性もあります。安心して出産のときを迎えられるよう、またママの不安を解消するためにも、気軽に相談してみることをおすすめします。
取材協力:国立成育医療研究センター 妊娠と薬情報センター
漫画:ママリ
- 国立成育医療研究センター「妊娠と薬情報センター」(https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/jdip/,2023年3月21日最終閲覧)
- 国立成育医療研究センター「妊娠と薬について知りたい方へ」(https://www.ncchd.go.jp/kusuri/process/index.html,2023年3月21日最終閲覧)
- 厚生労働省「出産・子育て応援交付金」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29323.html,2023年3月21日最終閲覧)