「ブラック保育園」って?
「ブラック企業」や「ブラックバイト」など過酷な状況での労働を強いる企業が問題になっていますが、最近「ブラック保育園」という言葉も耳にするようになってきました。自治体の「待機児童0」を達成するために、様々な企業母体が保育園事業に参入してきたことが原因だとも言われています。
働くママたちにとって、強い味方になってくれるはずの保育園が「ブラック」では、大変です。大切なわが子を預ける前に、その保育園がどんな保育園なのか、しっかり見極めたいですよね。
今回は、「ブラック保育園」と呼ばれる保育園の特徴をまとめてみました。
ブラック保育園の特徴5つ
それでは、「ブラック保育園」といわれる劣悪な保育園の特徴を5つ挙げてみます。
特徴1. 職員の入れ替わりが激しい
職員の離職率が高く、入れ替わりが激しい保育園は「ブラック保育園」と考えてよさそうです。働く人が長く勤められないのには、何らかの理由があるはず。おそらく、過酷な労働状況におかれているため、疲弊してしまい、仕事を続けていけない事情があると考えられます。
また、そのような保育園は雰囲気が悪く、職員同士の仲も良くないことが多いものです。そんな保育園には子どもを預けたくありませんよね。
特徴2. 職員の教育ができていない
職員の教育が行き届いていないと思われる保育園もあります。保育士の資格を持たない人を雇っていたり、そうした人に対しての教育がなされていないと、明らかに保育の質は落ちてきます。
職員の入れ替わりが激しいこととも関係してきますが、現場の職員たちに教育する余裕もなく、ただ子供たちを預かっているだけ、という保育園は「ブラック保育園」だといえるでしょう。
特徴3. 人員不足があきらか
小さい子供たちを保育するためには、それなりの人員が必要です。そうでないと、子供たちに目が届かず、安全に保育ができないからです。
明らかに職員の人数が足りていないんじゃないかと思われる保育園には注意が必要です!
職員が足りないと、子供たちに向き合って保育する時間もとれず、ただ言うことを聞かせるような保育しかできず、子供たちの心にも悪影響が出てくる可能性もあります。
特徴4. 園内の衛生面に気が配られていない
よく「トイレを見ればその家がわかる」なんてことを言われますが、それはどんな場所にでも当てはまることですよね。とりわけ、子供たちというものは、本当に汚し屋さん。トイレだけでなく、子供たちが生活する場すべて、色々なもので汚れます。
それをキレイにすることなく放置されていたり、衛生面でも問題があるのでは、と疑われる状態になっている保育園は「ブラック保育園」と考えてよさそうです。
おそらく、人員不足とも関係があり、手が回っていないということなのでしょう。
特徴5. 食事や散歩がおざなりにされている
成長期の子供たちにとって大切な食事をおざなりにしている園も存在するそうです。コスパ重視のため、食材にかけるコストをけずり、貧しい食事内容になっていたり、楽しい雰囲気での食事という、乳幼児にとって大切な時間を軽視している園が見受けられるそう。
また、子供たちにとって、外遊びやお散歩は、身体の成長にも運動機能の向上のためにも必要なものですが、人手不足や、安全面の配慮などの負担が大きいという理由で、外遊びやお散歩の時間ををほとんど設けていない園もあるそうです。
こんな保育園は「ブラック保育園」認定です!
「ブラック保育園」にわが子を預けてしまわないために
企業は、コスパ重視で利益を追求するものではありますが、保育はコスパとは相容れない部分がたくさんあるもの。仮に、コスパ重視のみで運営されている保育園があるとしたら、それは間違いなく「ブラック保育園」だと言えるでしょう。
子どもたちが成長していく基盤として、大きな役割を担うべき保育園。「ブラック保育園」の存在がなくなることが一番ですが、そんな保育園にわが子を預けてしまわないよう、事前によくチェックしてみるようにしましょうね。