光化学スモッグとは何?赤ちゃんへの影響と、小児科医からのアドバイス

光化学スモッグは、化学物質が空気中に滞留した状態のこと。日差しが強く、気温が高くて風がない日には「光化学スモッグ注意報」が発令されやすくなります。光化学スモッグを浴びると、個人差はありますが、目が痛くなったり喉がイガイガしたりするなどの症状が出る場合があります。小児科医のばば典子先生は、暑い日に外で遊ぶ子供は特に症状が出やすいため、注意報発令時には注意して屋内で過ごすべきだと話します。光化学スモッグの影響や注意点についてご紹介します。

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光化学スモッグって何?

真夏になると発令されることがある「光化学スモッグ」の注意報や警報。よく聞く言葉ではありますが、光化学スモッグとは何か、知っていますか?

工場や自動車などから大気中に排出された窒素酸化物と揮発性有機化合物が、紫外線と化学反応を起こして変質してできた「光化学オキシダント」という物質が、空気中に滞留している状態のことを、光化学スモッグといいます。

光化学スモッグの状態になると、空気中に白いもやがかかった状態になり、遠くが見えにくくなります。

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光化学スモッグによる健康への影響

目 こする 子供 PIXTA

化学物質がもやとなって滞留している「光化学スモッグ」。外気に直接触れる目や、スモッグを吸い込んでしまう呼吸器には悪影響があるとされています。スモッグとは「煙」や「霧」を表す言葉です。空気を吸い込むと同時に勝手に吸い込んでしまうことになります。

光化学スモッグによる健康への影響は以下のようなものがあります。

  • 目の症状:目の痛み、めまい、涙が出るなど
  • 呼吸器の症状:息苦しい、せきが出る、喉が痛いなど
  • その他の症状:頭痛、嘔吐など

症状の出方には個人差が大きく、周囲の人が症状を訴えても自分は異変を感じない場合があり、その逆もあります。

光化学スモッグ注意報が出やすい条件として「日差しが強い・気温が高い・風が弱い」という特徴があります。このような日には光化学スモッグによる健康への影響があるかもしれないと考えられます。

万が一何か体調に変化が現れた場合には、窓を閉めた屋内で休みます。水道水で目を洗い、うがいを行いましょう。症状がよくならない場合は、早めに医師の診察を受けるようにしてください。

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子供や胎児への影響について、小児科医のばば先生の見解

ご本人様より提供

光化学スモッグについて、ママや妊婦はどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。子供や胎児への影響について、小児科医のばば典子先生にお話を聞きました。

子供の屋外活動は控えて!妊婦も外出しないように注意を

光化学スモッグは、排気ガスなどが太陽光に当たってできるものなので、日中の屋外で症状が出やすいとされています。ばば先生によると、真夏の日中に外で遊ぶ小学生などに「気持ちが悪くなる」などの重篤な症状が出やすいそうです。他にも症状としては、目がチカチカしたり、喉が痛くなったりという粘膜に対する症状が挙げられます。

光化学スモッグによる症状は、屋内にいれば出る心配はないとばば先生はいいます。そのため、警報が出ている時は屋外の活動は控えた方が良いでしょう。

また、胎児については、日に当たることはありませんので、光化学スモッグによって影響を受けることはないそうです。妊婦に症状が出ても胎児に光化学スモッグによる影響はありませんが、妊婦自身には光化学スモッグによる吐き気などの症状が出ることがあるため、できる限り外出は避けた方が無難でしょう。

屋内では窓を閉めて。洗濯物は干しておいても大丈夫

窓 子供 amana images

ばば先生が話したように、光化学スモッグ注意報が出ている場合には、外出は控えた方がよいでしょう。

各自治体などでは、外出中ですぐに屋内に入れないなど、やむを得ない場合は、できるだけ激しい運動は避け、可能になりしだい屋内に入るよう呼びかけています。

外気に触れないことが大切なため、屋内に入ったら窓はできるだけ閉めます。クーラーの室外機を通して光化学スモッグが室内に入る心配はないとされているため、暑さは空調でしのぐようにしましょう。

洗濯物や布団は外に干してあっても、取り込まなくても大丈夫です。光化学オキシダントの主な成分はオゾンで、オゾンは分解されやすいため、洗濯物についたまま残留してしまうことはありません。

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夏特有の気象注意報。子供とのおでかけ時には意識してチェックを

窓 子供 amana images

光化学スモッグは、夏特有の気象注意報です。海やプール、花火大会など外におでかけする機会が多くなる夏ですが、こうした気象注意報はこまめにチェックしておくと安心です。

注意報が発令された場合には、不急の外出はせずに室内で過ごすことをおすすめします。やむを得ず外出する際や、お出かけ中に注意報が出たときには、子供もママも、体調の変化に十分気をつけ、激しい運動をしないように過ごしましょう。

夏の晴れた日は開放的な気分でおでかけしたくなるものですが、少しだけ気象情報に気をつけるよう意識できると、リスクを先に察知でき、より元気に過ごすことができるでしょう。

<取材協力:小児科医 ばば典子先生>

国立国際医療センター(現:国立国際医療研究センター)、大阪市立総合医療センターなどで診療した後、東京女子医科大学大学院で再生医療の研究。現在は、3人の子育てをしながら、東京衛生病院で小児科医として働いている。「休めないママができるだけ安心して仕事と育児の両立ができるように」とブログを通じてママ向けに情報発信している。

ばば先生のブログ

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