我が子を初めて抱いたとき、その驚くほどの小ささ、柔らかさにびっくりするのではないでしょうか?
大事な赤ちゃん、自分が守ってあげなければ!そう感じるママも多いですよね。
しかし、毎日の育児の中で、「これで赤ちゃんは大丈夫_…?」と心配になる場面はとても多いもの。
特に、骨や筋肉といった「赤ちゃんのからだ」については、一生モノだからこそ、扱いには慎重になります。
ママリにはこんな声が寄せられていました。
赤ちゃんの頭の形が気になります…
うちの子は寝ているときにかなりの高い頻度で右を向きます。
気をつけて穴あき枕にずっと寝かせていました。でも、気づくと右横を向いていることが多いです(><)
赤ちゃんの股関節が心配です…
大切な赤ちゃんであるからこそ、ママには気になることがたくさんありますよね。
赤ちゃんの骨や筋肉はこうも違う!ママの「気になる!」を専門家に取材
ではそもそも、赤ちゃんの骨や筋肉はどのように成長し、ママやパパはどんなことに気をつけていけば良いのでしょうか。
今回は、赤ちゃんの骨や筋肉について、元中日ドラゴンズチームドクターで日本整形外科学会整形外科専門医でもある「亀戸佐藤のり子クリニック」の佐藤のり子院長にお話を伺ってきました。
赤ちゃんの骨や筋肉の特徴を正しく知り、赤ちゃんが心地よく過ごせる環境つくりのためにママやパパが何ができるかについて、一緒に考えていきましょう。
Q1:赤ちゃんの骨や筋肉の特徴を教えてください。
赤ちゃんは4頭身!
まず、赤ちゃんは4頭身で胴体が大きく手足が小さいのが特徴です。これは、子宮の中にいた赤ちゃんが狭い産道を通りやすいようにするという理由があります。
赤ちゃんは、産道を通る時だけ頭蓋骨がギュッと縮みます。
そうすることで、狭い産道を通って生まれてくることができるんですよ。
赤ちゃんの骨はとても柔らかく、筋肉も細いんです!
赤ちゃんの骨はとても柔らかいです。
柔らかくても骨は骨で、骨折もします。関節も柔らかく、おむつ替えの時に股関節がはずれてしまうこともあります。
オムツ替えもやさしくしましょう。
赤ちゃんは筋肉もとても細いんです。
子宮の中には羊水があって、赤ちゃんはぷかぷかと浮いています。重力の影響もありません。
空気を吸う代わりに羊水を吸い込んで、呼吸の練習をしています。羊水の中での運動しかしていません。
そして、生まれてすぐに肺の肺胞を広げて肺から羊水を出し、空気が入り込むので、自分で息をすることができるようになります。
赤ちゃんが自分で生きる用意ができると、へその緒を切ってママと対面するのです。
この時まで赤ちゃんは羊水の中で浮いているので、重力に抗した動きをしていません。自分で空気を吸って息をしてはじめて重力に抗するのです。
だから生まれてきた直後では、重力に抗している運動(頭をあげることも、手をあげることも)ができないのです。
Q2:赤ちゃんの骨や筋肉を守り、いい姿勢を保つためのポイントは何ですか?
「Cカーブ」を保つことが大事です!
子宮の中の赤ちゃんは丸い子宮の形に合わせて、背中を丸めて膝を抱え込んでまんまるになっています。
その背骨は横から見てCの形、つまり「Cカーブ」になっているんです。
生後3カ月で首がすわり、首の骨や筋肉が発達すると、首の骨や筋肉に負担がかからない大人の背骨の形「Sカーブ」に未熟ながら変わっていきます。
生後6カ月でお座りし始めると腰のカーブができ始め、だいたい一人で立てるようになる1歳頃には、完全な「Sカーブ」へと変化していきます。
首がすわってない赤ちゃんは頭が重く、姿勢を間違えると首に負担がかかり、脊髄に損傷がおきる可能性もあります。
「頭と首の保持」がいい姿勢を保つための一番のポイントです。
Q3:赤ちゃんの姿勢を悪くする要因は何ですか?
「Cカーブ」に反する行動は要注意!
基本的に、先に挙げた「Cカーブ」に反する行動が姿勢を悪くする要因と言えます。
具体例は下記のようなことです。
- 抱っこ紐で長時間抱っこする
- 首がすわる前のうつぶせ寝
- でこぼこ道をクッション性の低いベビーカーで進む
- 縦抱き授乳
- 頭をずっと同じ向きで寝かせる
赤ちゃんは授乳も抱っこの時も基本的には横抱きが理想です。
けれども授乳後のげっぷをさせる時は、縦向き抱っこをしなければなりませんね。
その時は頭と首をしっかりと支えて、胸につけて抱いてあげるなどの配慮が必要です。
多くのママが気にする、頭の形がいびつになるという悩みは、頭をずっと同じ向きで寝かせてしまうことによって起こります。
長時間同じ姿勢でいると、頭の一部分に集中して圧がかかるんです。
赤ちゃんは、自分自身で意識的に体を動かすことはできないため、ママが気をつけて同じ姿勢のまま長時間寝かせないようにしましょう。
また赤ちゃんは刺激がある方へ頭を向けるため、光や音などの刺激が一方向でなく、満遍なく入るようにベッドの位置を整えてあげることが大切です。
なお、うつぶせ寝はSIDS(乳幼児突然死症候群)などのリスクがあるため避けなければいけません。横向きで寝ることも、うつぶせになった時に自力で元に戻れないので危険です。
また首がすわる前に、慣れていない人に抱っこしてもらう時には、首と頭が大事ということをまずお話してほしいです。
子どもにとって、たくさんの人の愛情を五感で受けるということは大事なことなので、消極的になりすぎず、ママ以外の人と触れ合う機会も設けてほしいですね。
Q4:赤ちゃんの姿勢が悪いと将来どうなるのでしょうか?
成長と共に治ることもありますが、気になる場合は病院へ
姿勢については、成長と共に自然と矯正され治っていくこともありますが、頭や首に異常な圧力が加わることによって起きる「先天性筋性斜頸」や、脊椎が曲がったりねじれたりしてしまう「側弯症」などには気を付けなければいけません。
「側弯症」がひどくなると、装具や手術などをして治療をしていく子もいます。
定期検診などは積極的に受診し、普段接している中でよく転ぶ、運動能力が心配など、異変を感じることがあれば、迷わずに病院へ行きましょう。
赤ちゃんのからだを大切にしたい。そんなママはベビーカーにもこだわって
佐藤院長のお話から、赤ちゃんの骨や筋肉には私たちの知らない特徴がたくさんあることが分かりました。
そう考えると、産後パパやママがそろえるベビーグッズを選んであげるときも、赤ちゃんのからだのことを考えてあげたいですよね。
人間工学に基づいて設計!バガブーのベビーカーが赤ちゃんの「心地よさ」を実現
そこで今回は、赤ちゃんのからだについて「人間工学」という観点から着目し設計された、バガブーのベビーカーをご紹介します。
オランダで誕生し、「移動に自由を」というミッションを掲げるバガブー。
移動をより自由なものにし、人々のまだ見ぬ新しい世界への冒険心をサポートするブランドとして、数多くの製品を誕生させています。
軽量を意識したベビーカーによくあるものは生地一枚など簡易的なものなので、子どもの姿勢をじゅうぶんにサポートすることができません。
一方、バガブーのベビーカーはシートの外側が堅いプラスチック素材で設計されいて、座る場所はクッション性のある素材を使用。筋肉が出来上がっていない子どもが長時間座っていても姿勢が「崩れにくく」「疲れにくい」のが特徴です。
人間工学に基づいた設計!赤ちゃんの身体にはこんなメリットが
デザイナーのマックス・バレンブルグ氏と医師のエデュアルド・ザネン氏により創業されたバガブー。そのベビーカーは、人間工学に基づいてデザインされています。
赤ちゃんの乗りやすさがとことん追求されたベビーカーなんですよ。
滑らかで安定感のある走行ができるのはもちろんのこと、まだ体ができあがっていない赤ちゃんのことを考えた設計が魅力です。
整形外科医も納得!バガブー ビー⁵の魅力
そんなバガブーの魅力を、実際にベビーカーに触っていただきながら感想を伺いました。
赤ちゃんやママに嬉しいポイントがいっぱいですね!
赤ちゃんを乗せるベビーカーは、ママと一緒に危険から赤ちゃんを守るものでなければなりません。
バガブー ビー⁵の独立した4輪サスペンションは、凸凹道の振動を吸収してくれて、安定した乗り心地を与えてくれますね。
単体でも使用できる新生児用コットや新生児用シートを用いればシートがほぼフラットになるので、首がすわっていない新生児にも使えます。
ベビーカーのシートの外側は堅いラゲージに用いられる強固で軽いプラスチック素材で赤ちゃんを守ってくれます。
リクライニングシートの角度が調節できれば、腹部圧迫や軌道圧迫による窒息を防ぐことができます。生後半年まではシートを一番倒した状態で使用するのがベストですね。
半年後からは眠ったらフラットにしたり、起きている時はシートをおこして景色を変えてあげたり。
赤ちゃんの成長過程や状況によって調整できるのも、3段階リクライニングならではだと思います。
あと、体を動かすことが多くなる時、とっさの動きにも体がずれないための5点ハーネスは操作が簡単でとても使いやすいです。
シートファブリックは通気性がよく赤ちゃんの背中に熱がこもりません。洗えることも清潔を保つのに大切ですね。
そしてクッション性が良いことは長いお出かけの時、背中に負担をかけることなく成長を損なうことがありません。
大きなアンダーシートバスケットは赤ちゃんのお着換えやお気に入りのおもちゃを収納できることも重要なポイントなのでママにとっては魅力的だと思います。
赤ちゃんにとってベビーカーは、長時間を過ごす場所です。
ベビーカーを選ぶ時には、安さももちろん基準の一つになりますが、大切ないのちに寄り添った機能についてもチェックしたいですね。
一見高価かもしれないけれど、安全で快適、新生児期から幼児期まで使用することができれば、むしろ経済的かもしれませんね。
世界がバガブーを選ぶのには理由がある!この心地よさを赤ちゃんにも
人間工学に基づいた設計だからこそ、バガブーのベビーカーはしっかりと赤ちゃんを守ってくれるんですね。
移動をもっと楽に、そして自由に。
赤ちゃんのからだを一番に考えたバガブーのベビーカーで、もっともっとお出かけを楽しくしてみませんか?
育児を頑張っているママたちへ
最後に佐藤のり子院長から毎日、育児に奮闘するママさんたちに向けてメッセージをいただきました!
「ママは赤ちゃんから目が離せません。毎日が大変ですね。簡単にたくさんの知識が入ってママは、首の据わっていない赤ちゃんのように頭でっかちになって、なんでも不安ですね。育児ノイローゼになりそうですね。
でも赤ちゃんのお世話はエンドレスではないです。成長という未来があること、そして赤ちゃんはあなたから巣立っていきます。可愛い天使の限りある時間を大事にしてくださいね!
一番可愛い時期を独り占めにできるのだから、その時期を楽しんで、悩んでばかりいないで、赤ちゃんに触れてほしいのです。女性として輝かしい日々を経験していることに誇りを持って、赤ちゃんとともに社会に歩みだしていきましょう」