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突然の新生児の授乳拒否で母乳を飲まない!原因は?対処法はあるの?

いつもと同じように授乳しようとおっぱいを近づけたら「プイッ」と顔をそむけて飲んでくれない...これはいわゆる授乳拒否です。私自身も経験しました。乳首を吸う事もしてくれないため、おっぱいは張ってきて、搾乳するしかないかと切ない思いをしたものです。でも必ず解決できるはず。おっぱいイヤイヤから伝えられる我が子からのメッセージを理解して、解決してみましょう。

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どうしておっぱいを嫌がるの?

いつものように授乳を始めたら急に嫌がられると、どうして?ママのおっぱい嫌いなの?と落ち込んでしまうママも多いのでは?なんだか自分自身までも否定されてしまったようなショックを受けてしまいますよね。私もそんな1人でした。

飲んでくれないと赤ちゃんの健康面が心配で、母乳を諦めてミルクにするべきかと悩みましたが、そんなことはありませんでした。赤ちゃんのおっぱいイヤイヤの原因を知って理解すると、授乳拒否を解決できるかもしれません。主な原因とそれに応じた対処法、予防法なども、私の体験談からご紹介しますね。

始まりは生後4ヶ月前後

順調に進んでいた授乳も、少し間隔が空くようになる生後4ヶ月前後のある日、突然拒否が始まりました。泣きだす時や、少し乳首を咥えてはなしてしまう時も。なんで?と私自身もイライラしたり、不安になったりしていました。

しかし、ひとまず深呼吸。授乳拒否は話すことができない赤ちゃんからの「大切なメッセージ」なのです。赤ちゃんの状態と紹介する原因を確認して当てはまる物がないか考えていきましょう。

授乳拒否には必ず原因がある!主な原因を紹介

授乳拒否には原因があるはず。それに気づいて解決すればまた授乳を続けられます。どんなメッセージが込められているのかひとつずつ見ていきましょう。

1.乳頭混乱

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乳頭混乱とは、ミルクと母乳を授乳している場合、ママの乳首と哺乳瓶の乳首の違いに混乱してしまうことです。

どっちが本物かわからなくなり、時には母乳を拒否してしまうこともあるのです。これは同じくおしゃぶりの場合にも起こります。これを避けるため、哺乳瓶を使わずにスプーンやカップを使って母乳以外のものを与えている病院もあります。

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②乳首が吸いにくい

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乳首の形が赤ちゃんにとって吸い付きにくい場合、授乳を拒否し始めることもあります。

例えば、乳輪をつまんだとき、乳頭が陥没する状態を陥没乳頭といいます。赤ちゃんはおっぱいを飲む際に乳頭ではなく乳房に吸い付くので、必ずしも問題になるとは限りませんが、ニップルフォーマーの装着で矯正することも可能です。また、授乳前に搾乳器で吸引することで乳頭を引き出すことが対策になる場合もあります。

赤ちゃんが吸いにくそうにしている場合には産婦人科におっぱいの状態を確認してもらいましょう。

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④鼻づまりや歯の生えはじめ

大人でもそうですが鼻が詰まってしまうと、おっぱいは吸いにくくなります。その結果、授乳を嫌がる事があります。歯の生えはじめもムズムズが気になってしまっておっぱいに集中できなくなりイライラしてしまいます。

鼻づまりは多くみられますが、この場合は鼻づまりを解消すると吸いやすくなりますね。

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気をつけたいポイントと対処法

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授乳拒否が始まったら気をつけておきたいことをご紹介します。

おっぱいのトラブルを確認しましょう

秋田大学の研究では、赤ちゃんが母乳拒否をするのはママのおっぱいトラブルの前兆ではないかという説が語られています。

母乳相談所を受診した母親447人を対象に実態調査を行い, 「ぐずり飲み」 が約7割, 「乳首を噛む, ひっぱる」 が約6割であったと報告しており,授乳拒否は珍しいことではない. 乳房トラブルは, 産後1か月の間に25%の母親が経験している7)と報告されているが, 本研究では産後2か月以上の母親が対象であり, 母乳栄養の7割以上, 混合栄養の6割が乳房トラブルを経験していたことから, 卒乳までの全母乳期間を通して多くの母親が経験していると考えられた.授乳拒否の多い時期は, 1~4か月, 7か月, 12か月であり, 乳房トラブルは, 0~2か月, 6か月, 10か月に多く, これらの時期は類似していることから, 両者は関係があると考えられる.また, 母乳栄養の母親では授乳拒否の経験のある母親の方が, 経験のない母親よりも乳房トラブルを経験している割合が有意に高く, このことからも両者は関連があると考えられる. 出典: air.lib.akita-u.ac.jp

もしも赤ちゃんが急に授乳を拒否し始めたなら、それはママ自身のおっぱいの変化を知らせてくれているのかもしれません。不安に思った場合には母乳外来や産婦人科に相談をしてみるといいかもしれませんね。

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赤ちゃんの体調の変化に気をつけて

授乳を嫌がる赤ちゃんの体調の変化に気を付けて見てみましょう。赤ちゃんが中耳炎にかかるなどして耳が痛い時、授乳を嫌がる場合もあります。

まだ話すことができない赤ちゃんが鼻づまりしている場合や、耳をさわる、ぐずぐずして夜泣きがひどいなどの症状が出た場合には、耳鼻科に相談しましょう。

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ママも赤ちゃんもストレスにならない事

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おっぱいを拒否されるのは本当にショックですよね。

だからといって無理に飲ませたりして余計にストレスを与える事はせず、時には語りながら、笑顔で過ごせる時間にするのがなによりも一番の予防なのかもしれませんね。

原因を解決すればまた飲み始めますので、時にはミルクの力も借りてママも赤ちゃんもストレスになれないような時間を過ごしていきましょうね。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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