植物にちなんだ名前は、いつの時代も人気です
名前は、両親から生まれてくる赤ちゃんの初めてのプレゼント。今、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
男の子でも女の子でも、すくすくとまっすぐ育って欲しいという願いから、植物にちなんだ名前はいつの時代も人気です。
でも、植物といえば春と夏がメインのイメージ。秋冬の植物ってあまりピンとこない・・・。そんな方も多いのでは?もちろん、必ずしも生まれた季節と名前が合っていないといけないわけではありません。
でも、せっかくだから季節感のある名前をつけたいという想いもあったりして。
そんな方のために、秋と冬の植物を連想する漢字と、名付け例を考えてみました。
秋の植物をイメージする漢字5選とそれらにちなんだ名前
食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋・・・とても過ごしやすく、何をするにも気持ちの良い素敵な季節です。ついついお出かけしたくなって、レジャースポットがにぎわう行楽シーズンでもありますよね。
そして、稲穂や果実が美しく色づく、実りや収穫の季節でもあります。そんな、秋生まれの名付けにぴったりの漢字には、どんなものがあるのでしょうか?
①穂
「穂」は、お米や麦などの実がなる部分「穂先」を表す漢字です。美しく輝く金色の稲は温かく優しい雰囲気で、特に女の子の名付けに人気があるようです。
稲のように、まっすぐ成長してほしい、実りのある人生であってほしい、こうべを垂れる稲穂のように、謙虚で中身のある人になってほしい、などの意味を込めて名付ける方が多いようです。
男の子の名前
- 穂高(ほたか、ほだか)
- 穂(みのる)
- 瑞穂(みずほ)
- 穂澄(ほずみ)
- 秀穂(ひでほ)
女の子の名前
- 秋穂(あきほ)
- 菜穂(なお、なほ)
- 真穂(まお、まほ)
- 穂奈美(ほなみ)
- 穂花(ほのか)
②実
「実」は、文字通り「中身の詰まった木の実」を意味しています。また「真実」という言葉からも分かるように「まこと、真心」という意味もあります。
誠実で温厚な人になってほしい、幸福で実りの多い人生を歩んでほしい、という想いから、名付けに使われることが多いんですよ。
また、性別関係なく使いやすい漢字であることから、漢字だけ「実」に決めておいて、男の子なら「みのる」、女の子なら「みのり」と読み方を変えて名付けられることも出来ます。
男の子の名前
- 実(みのる)
- 拓実(たくみ)
- 朝実(ともみ)
- 寛実(ひろみ)
- 勇実(いさみ)
女の子の名前
- 実梨(みのり)
- この実(このみ)
- 実緒(みお)
- 結実(ゆみ、ゆうみ、ゆい)
- 実月(みつき、みづき)
③楓
秋生まれで、今一番人気の漢字は「楓」ではないでしょうか。明治安田生命の名前ランキングでも、女の子が19位、男の子が38位と、男女ともにベスト50にランクインしています。
山を赤く染める紅葉の美しさから、比較的女の子の名前に人気がありますが、近年は少年漫画『スラムダンク』の登場人物「流川楓(るかわかえで)」のかっこいいイメージもあり、男の子の名前にも使われるようになりました。
また「ふう」とも読めるので、他の漢字と組み合わせての名付けがしやすいのも人気の理由かもしれません。
男の子の名前
- 楓翔(かいと)
- 楓太(ふうた)
- 楓也(ふうや)
- 楓我(ふうが)
- 偉楓(いふう、いぶき)
女の子の名前
- 楓(かえで)
- 楓子(ふうこ、かこ)
- 楓香(ふうか)
- 楓音(かのん)
- 梨楓(りか、りんか)
④椋
椋の木(ムクノキ)はニレ科の落葉樹で成長が早く、育つととても大きな木になります。素直で親しみやすく、穏やかに人として大きく育つようにという意味を込めて付ける方が多いようです。
また「きょう」「けい」「りょう」と、人の名前として使いやすい読み方ができること、「椋」という字の見た目の爽やかさ、かっこよさから、男女問わずに名付けに人気があります。
男の子の名前
- 椋(けい、りょう)
- 椋太(けいた、きょうた、りょうた)
- 椋介(けいすけ、きょうすけ、りょうすけ)
- 椋磨(りょうま)
- 椋星(りょうせい)
女の子の名前
- 椋(けい、きょう、りょう)
- 椋子(けいこ、きょうこ、りょうこ)
- 彩椋(さくら)
- 美椋(みく)
- 椋香(きょうか)
⑤蘭
「蘭」は、胡蝶蘭などの「ラン科の植物全般」を表す漢字です。その美しさと香り高さのイメージから「花の女王」と呼ばれていて、昔から女性の名付けに人気があります。他の漢字との組み合わせによっては、男の子の名前にも問題なく使えます。
とても美しい漢字ではありますが、画数が多いので、あまり難しい漢字と組み合わせると、書き慣れるまではテストの時などにちょっと大変かもしれませんね。
男の子の名前
- 亜蘭(あらん)
- 颯蘭(そら)
- 蘭丸(らんまる)
- 蘭馬(らんま)
- 蘭太郎(らんたろう)
女の子の名前
- 蘭(らん)
- 沙蘭(さら)
- 蘭々(らんらん、らら)
- 鈴蘭(すずらん)
- 蘭奈(らんな、らな)
冬の植物をイメージする漢字5選とそれらにちなんだ名前
木枯らしが吹き、冷たい凛とした空気の冬。夜空を見上げればたくさんの輝く星。各地でクリスマスイベントやイルミネーションも開催され、ロマンチックな季節でもあります。冬が好きな方は多いのではないでしょうか。
冬をイメージする植物は、その寒さとは逆に、色鮮やかで暖かな雰囲気のものが多いです。クリスマスやお正月をイメージする植物の名前も素敵ですね。
1. 椿
「椿」は、古くから愛されている、日本を代表する花のひとつです。その美しさから、美術や音楽作品にもよく取り上げられています。美しいのに香りが少なく、控えめで謙虚という意味の花言葉もあります。日本的な奥ゆかしさを感じますね。
字のバランスが良く、「つばき」という響きがキリッと洗練されているので、男の子の名前に使うのもかっこいいですよね。
男の子の名前
- 椿生(つばき)
- 椿也(はるや)
- 椿一(しゅんいち、はるいち)
- 椿太郎(しゅんたろう)
- 椿介(しゅんすけ)
女の子の名前
- 椿(つばき)
- 椿姫(つばき)
- 椿花(ちはな)
- 椿菜(はるな)
- 椿沙(つばさ)
2. 柚
「柚」は、果物の「ゆず」から名付けに使われている漢字で、どちらかといえば女の子に人気があります。一文字で使われることはあまりなく、後ろに漢字をあてることが多いようです。
ゆずは、見た目はコロッとして可愛らしく、爽やかな香りがあり、主役にも脇役にもなれる個性的な存在です。そのため、個性のある子に育ってほしいと願ってつけられることも多いようです。
男の子の名前
- 柚羽(ゆう)
- 柚空(ゆら)
- 柚多(ゆうた)
- 柚斗(ゆうと)
- 柚月(ゆづき)
女の子の名前
- 亜柚(あゆ)
- 柚乃(ゆずの、ゆの、ゆうの)
- 柚愛(ゆあ)
- 美柚(みゆ、みゆう)
- 柚季(ゆずき)
3. 柊
クリスマスをイメージする「柊(ひいらぎ)」。特に12月生まれの赤ちゃんに使われることが多いですが、「冬」という字が入っていて季節感が出しやすいので、冬生まれの子には全体的に人気があります。
読み方は「しゅう」「とう」などで、男の子の名付けにも使いやすい漢字です。
花言葉は「用心深さ」で、着実に自分の足で一歩ずつ人生を歩んでほしい、との願いを込めて名付ける方も。
男の子の名前
- 柊(しゅう)
- 柊真(とうま)
- 柊生(とうい)
- 柊星(しゅうせい)
- 柊吾(しゅうご)
女の子の名前
- 柊愛(とあ)
- 柊和(ひより)
- 柊菜(ひな)
- 晴柊(はるひ)
- 柊華(しゅうか、とうか)
4. 柑
柑橘類の「柑」。もともとは柑子というミカンの一種で、やや小ぶりなものを指します。日本的で優しげな雰囲気のある漢字です。
「甘い」という字が含まれることから、女の子の名前に使うと可憐で可愛らしく印象になりますが、発音が「かん」や「こうじ」ということもあり、男の子の名前にも合います。
柑橘のイメージからか、明るさと爽やかさを感じますよね。他の漢字とバランスが取りやすく、合わせやすいのも魅力です。
男の子の名前
- 柑(かん、けん、こうじ)
- 柑太(かんた)
- 柑太郎(かんたろう)
- 柑児(かんじ)
- 柑之介(かんのすけ)
女の子の名前
- 柑音(かのん)
- 柑那(かんな)
- 柑乃子(かのこ)
- 一柑(いちか)
- 実柑(みか、みかん)
5. 橙
お正月の飾りに使われる「橙(だいだい)」。縁起が良く、1月生まれの赤ちゃんにぴったりの漢字ですね。名付けで使うときは、「だい」や音読みの「とう」として使うことが多いです。
寒い季節に実をつける橙ですが、温かみのある柔らかな印象のある漢字です。また、字の中に「登」という良い意味の漢字が含まれているので、強い精神で困難を乗り越え成長してほしい、という願いを込めて名付けることも。
男の子の名前
- 橙(だい)
- 橙真(とうま)
- 勇橙(ゆうだい)
- 橙利(とうり)
- 橙介(だいすけ)
女の子の名前
- 橙子(とうこ)
- 音橙(おと)
- 橙花(とうか)
- 瑚橙(こと)
- 美橙里(みどり)
願いを込めて名前を付けて、赤ちゃんに素敵な人生を♡
気になる漢字や、参考になる名前はありましたか?
植物をイメージする名前と言っても、古風な名前から、キラキラネームと呼ばれる今時の名前まで、名付けは本当にひとそれぞれです。苗字とのバランスも考えて、納得のいく素敵な名前をつけてあげてくださいね。
あなたの赤ちゃんが、無事に生まれて、すくすくと大きく元気に育ちますように!