ママはそこにいるだけで100点。心の限界を感じたら、我慢せずにカウンセリングを

日々家事や育児に追われるママたち。つい自分の思いを押さえて、子供や家族のために我慢をしていませんか?育児は大変で、つらい時間があることは自然なこと。心穏やかなママでいられないことや、うまくいかないことは恥ずかしいことではなく、ママが頑張っているからこそです。それでもつらくてモヤモヤする気持ちになったときは、専門家のカウンセリングを受けてみませんか。カウンセラーの朴澤(ほおざわ)和歌子さんのお話から、ママのカウンセリングについてご紹介します。

PIXTA

「育児がつらい」は我慢しないといけないこと?

「育児がつらい」と感じたことはありますか?この記事を読んでいるママの中には、今まさに育児の辛さに直面している方がいるかもしれません。

育児がつらいけれど、それは「みんなが我慢していること」「ママになったのだから乗り越えなくてはいけないこと」と、つい我慢をしていませんか?

はぁ。。。
2歳差育児辛いー。

眠いー睡眠不足だー。眠くて上の子に真顔になってしまうー。。
旦那は帰り遅いし...ご飯手抜きすぎると世間の専業主婦で子育てしてる人はもっとちゃんとしてるって怒るし...
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最近育児辛いです😣

今までは縦抱きをすれば落ち着いて
泣き止んでくれたのですが

最近何をやってもダメです。
おっぱいあげる時に横抱きをするのですが
凄いのけぞって飲みたがりません。
音のなるおもちゃを近づけてもダメです。

こうなってしまうとお手上げなので
寝かせてあげて泣き叫んで
スッと寝てくれるの待ちです。

寝るまでの泣き声を聞いているのがもう
憂鬱で、、、
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インターネット上には、ママたちのつらい気持ちが投稿されています。子育てをするのはママとして当然のこと、ママだから赤ちゃんが泣き止むまで私が対処しなくてはいけない…そんな思いがママを追いやっているように感じられます。

赤ちゃんや家族を大切に思い、とにかく一生懸命に家庭を守ろうとしているママ。しかし、ママ自身のことは、大切にできていますか?

我慢のしすぎはママ自身の心を壊してしまうかも

落ち込む 女性 PIXTA

NPO法人子育て学協会が2013年10月から11月に、6歳以下の未就学児を育てる親1,042人に調査を行ったところ、48.9%もの親が「育児ノイローゼに共感できる」と答えました。

育児に自信が持てないと答えた親は48.4%、育児に関する心配ごとがあると答えた親は58.6%にのぼりました。こうした結果から、心配ごとをかかえ自信がない中、育児を続けていくことに辛さを感じている親がいることがうかがえます。

育児に関する心配ごとや自信のなさは「みんなが悩んでいること」だと考えやすいですが、我慢をしすぎると心の状態を悪化させてしまうかもしれません。

出典元:

カウンセラーに聞いた、心の限界のサイン

夜泣き PIXTA

自分の心の不調は意外と気が付きにくいもの。どのような状態になったときに、専門家に相談をすることが必要になるのでしょうか。

カウンセラーの朴澤和歌子さんによると、以下のような体調の変化が2週間続いたときには、専門家に心理相談をすることが望ましいといいます。

  • イライラ感が続く
  • 疲労感が抜けない
  • 眠れない
  • 食欲がない
  • 気分が晴れない
  • わけもなく涙が出る

一時的に体調が悪くなることはあるものですが2週間もつらい状態が続いた場合には、一度専門家に相談することを検討した方がよいかもしれません。

また、体調面以外にも子育ての面で以下のような状況が継続的になっているときは、それは自分の心がSOSを出している可能性があるといいます。

  • 子供がかわいくない
  • 自分には子育てはできないと思う
  • 子供に対して感情的に怒って後悔する

余裕がない時間帯や、ママ自身が疲れているときに上記のようなことはよく起こります。しかし、途切れることなく常に、こうした状態が続いてしまう場合は、ママ自身の心が悲鳴をあげていると考えられるようです。

カウンセリングを受けて、ママ自身の心をいたわること

カウンセリング amana images

「育児で悩んではいるけれど、こんなことで専門家のカウンセリングを受ける必要はないのでは」と考えている方はいるでしょう。しかし、実際には専門家のカウンセリングを受けることによるメリットは大きいと朴澤さんはいいます。ママにとってプラスとなるポイントをお伝えします。

話すことをコントロールせずに、思いを吐き出すことができる

カフェ 手元 PIXTA

心の中にある悩みごとや心配ごとは、言葉にして吐き出すことで安心感や安堵感を得ることができるようです。思いを話すことで安心感を得られることを「カタルシス効果」といい、朴澤さんはこの効果をとても大切にしているそう。

身近な人に相談をすることも、気持ちをすっきりさせる一つの手段ですが、相手が身近であればあるほど「この話はできない」「これを言うと私の評価が下がってしまう」など、話せないことがでてくるかもしれません。

専門家に相談をするときには、こうした「相手に見せたくない自分」もさらけ出して話すことができ、より安心感や安堵感を得られるといいます。

言葉にならない気持ちを、言葉にすることを助けてくれる

ハート PIXTA

また、カウンセラーは相談をする人が「モヤモヤしているけれど言葉にできない」と感じている悩み事や思いを、言葉にする手助けをしてくるそう。

相談するまでは漠然としたイライラ感だったものが「私はこのように考えていたから、このことに対してイライラしていたんだ」ということや「これが悲しかったんだ」と、自分の思いに気が付くことができると、自然と気持ちが整理できるものです。

こうした感情の整理ができることも専門家への相談のメリットだと朴澤さんはいいます。オープンな場での話とは違い、誰にも聞かれないように場が守られているので、自分の中の負の気持ちも隠さずに洗い出すことができるでしょう。

自分を受け入れるための、前向きな言葉をかけてくれる

ポジティブ PIXTA

朴澤さんは、ママたちが持つ「よい母であるべき」という思いが、ママ自身を苦しめてしまっているといいます。カウンセリングでは、カウンセラーが相談者の話をひたすら聞き、その人が持っている良い面も悪い面も受け入れられるよう、前向きな言葉をかけてくれるようです。

ママは頑張っている、難しいことにチャレンジしているということに気づかせて、自分を大切に、尊く思う気持ちを取り戻してもらうことが目的だそう。自分ができる、できないではなく、頑張っているということに気づかせてくれることは嬉しいですね。

子供にとって、ママはそこにいるだけで100点

抱きしめる PIXTA

朴澤さん自身も、男の子2人を育てているママです。産前からカウンセラーとして働いていたため、自分の心を保つことには自信があったといいますが、長男を産んだ後には、産後うつのような状態になったことがあるそう。現在はお子さんも小学生と年長になり、朴澤さん自身も働きながら、子育てに悩んでいるママのカウンセリングをすることがあるといいます。

相談の中には「子供がかわいくない」「2人目が生まれ、上の子に優しくできない」という相談があるようです。朴澤さんはママが感じている「これができなかった」という事実だけではなく、「このような思いがあってつらい」というママの感情を聞く努力をしているそう。ママ自身、どういう思いが自分の根底にあるのかを知ることで、誰かに協力を求めることができるようになったり、自分を認めたりできるようになるそうです。つい自己評価を低くしてしまい「私はいい母親ではない」と落ち込んでいるママにはこう声をかけるといいます。

「子供にとって、ママはそこにいるだけで100点です」。

「ママ」は子供にとって一人しかいない特別な存在。ただそこにいるだけで、子供にとっては安心できる存在だから、そのように声をかけるそうです。

「ママは自分を評価するのではなく、良い自分も悪い自分も受け入れられるようになると、心が楽になりますよ」と朴澤さん。つい自分自身に「良い母」を押し付けてしまいますが、自分自身を大切にすることが大切なのですね。朴澤さんも育児をしながら、自分自身のカウンセラーになるように心がけているそうです。

まずは身近な場所で、カウンセリングの相談を

児童館 PIXTA

もしもカウンセリングを受けてみたいと感じたり「医療機関を受診した方がいいかもしれない」と思ったりしたときには、まずは身近な保健センターや子供家庭支援センターに相談してみましょう。

自治体によっては、月に何度か心理士に相談できる機会がある場合や、児童館などでママ向けのストレスケア講座を実施していることがあるようです。

「いきなり心療内科に行くのは気が引ける」というママや「赤ちゃんを連れて病院に行くことに抵抗がある」というママは、まずこうした身近な施設で相談してみるとよいでしょう。

朴澤さんの場合、相談を受けた結果「専門医の診断が必要」と判断したときには、専門医への受診を勧める場合があるそうです。

「育児がつらい」は恥ずかしくない、ママはもっと自分を抱きしめて

海 母 PIXTA

毎日の育児の中で、「つらい」と感じる場面はあるはずです。SNSやママ友と会話をしているときは、他人の子育ての良い部分だけが見えて「私が一番できていない」「こんな母親で、子供に申し訳ない」と思うことがあるかもしれません。

しかし、「育児がつらい」は誰もが感じていること。恥ずかしいと思う必要はありません。

朴澤さんが話したように、ママは自分自身をもっと尊く思い、大切にして良いはずです。子供にとってママはたった一人の大切な人。そこにいるだけで、子供はとても幸せです。ママが自分を大切にする姿を見て、子供も自分を大切にするようになるでしょう。

どうしても自分の中の「家事や育児がうまくできない部分」を受け入れられず、つらい気持ちになったときには、カウンセリングを受けてみませんか?朴澤さんのお話から、ママが肩の力を抜いて心を楽にすることで、家族みんなが幸せになれるのではないかと感じました。

<取材協力:カウンセラー 朴澤和歌子さん>

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