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監修:佐藤りか

産後クライシスにつながるすれ違いを回避、妊娠中から夫婦でできる3つのこと

出産後は、夫と赤ちゃんと、家族そろっての生活がスタートします。新たなライフステージの始まりにワクワクする一方、夫婦だけの生活とは一変する日々に、不安な思いもある方はいるでしょう。産後は生活の大きな変化から、夫婦間ですれ違いが起きやすい時期です。産後に夫婦仲に修復が難しいほどの亀裂が入る「産後クライシス」という状況に陥ることも。この記事では「産後クライシス」を回避するために妊娠中からできることを3つお伝えします。

PIXTA

産後の夫婦関係がピンチに…産後クライシスとは

妊娠中は仲良く支え合っていたはずの夫婦が不仲になる「産後クライシス」。産後2~3年の間に夫婦仲が悪化する現象のことを指す言葉です。要因はさまざまですが、産後の生活の変化による疲れや戸惑いが影響している場合があるでしょう。

産後の妻は、体がすぐには本調子にならない上、赤ちゃんのお世話で寝不足が重なり、イライラしたり情緒不安定になったりするかもしれません。一方、夫には体の変化はありませんが、父になりプレッシャーを抱えていることも。また、赤ちゃんのお世話に自信が持てず、焦りを感じるケースもあるようです。

そんな余裕がない状態の中で「お互いに多忙で話す時間が取れない」「お互いにイライラして、話せばけんか腰になってしまう」という状況が続くと、修復が難しいほどの溝ができてしまうこともあり得るでしょう。

出典元:

産後クライシスにつながる、夫婦のすれ違いを回避する方法

産後クライシスを回避するには、夫婦間の育児に関するすれ違いを減らすことが大事です。

ここからは、先輩ママの体験談から、妊娠中からできる夫婦のすれ違い回避の方法をご紹介します。

1. 夫婦で両親学級に参加

父親 PIXTA

「パパニティクラス」という夫婦で参加する父親学級に参加しました。
(中略)
「夫による産後の妻へのサポート方法」
に特化した講座で父親の立場からの具体的なアドバイスに夫の理解が進みました。
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両親学級には、ぜひ夫婦で参加しましょう。産後の妻の体について第三者であるプロからレクチャーを受けることで、夫の理解が深まるはずです。

また、おむつ交換や沐浴の指導がある場合も。夫も産前に予習しておくことで、産後に「やり方がわからない」となることなく、スムーズに育児をスタートできるでしょう。

2. 産後のサポート体制を一緒に考えておく

ベビーシッター PIXTA

産んでみてわかったのです、体力的にも精神的にも予想以上にボロボロになります…!(中略)旦那さんと、産後のことをよく話し合ってください。マタニティブルーやホルモンのことや産後の体調のことなどもしっかりと!

そして、家事は手抜き手抜きでなんとかなるかもしれませんが、もし何か利用できるサービスがあるなら利用した方がいいと思います。
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夫婦2人で育児に向き合うことはよいことですが、お互いに休まないと疲れてしまいます。疲れを我慢するだけでは、結果的に夫婦喧嘩につながることも。夫婦ともに休むためのサポート体制を、2人で話し合って作りましょう。

お互いの両親でもよいですし、行政や民間のサービスでもOK。子どもを預ける・預けないという点では夫婦で意見が食い違うことがあるかもしれませんが、いざお互いが疲れ切ったときは背に腹は代えられないことも。「どうしても預ける場合は」という条件付きでも、夫婦で納得する預け先を確保しておきましょう。

3. 成長記録について役割分担しておく

記録 PIXTA

私は写真嫌いなのですが子供が生まれてからはなるべく撮るようにしてます😅
私と子供が遊んでるところをいつの間にか撮ってたりするのでたまに旦那の携帯の写真フォルダ見るとビックリします(笑)
出産して入院してる時の子供と2人の写真から今までの分もよく撮ってくれてうちの旦那はよく撮ってくれるほうだと思います!
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産後、成長記録は夫婦でつけることをおすすめします。日々の写真撮影とデータの整理など、役割分担をしておくと、スムーズに成長記録を始められるでしょう。撮った写真をアルバムにしたり、一言日記を添えてまとめたりするのもよいですね。

写真のほかにも、育児日記アプリの中には、夫婦でインストールして、体重や、できるようになったことをお互いに共有できるものがあります。どんなツールが使えそうか、夫婦で話し合ってみましょう。

出典元:

産後クライシスは回避して、夫婦円満に

夫婦 PIXTA

産後の夫婦関係が悪化すると、育児だけでなく家族の生活そのものの楽しさが半減してしまうかもしれません。できることなら円満な状態で、育児のスタートを切りたいものですよね。

妊娠中からコツコツと夫婦で育児に関することを決めたり、話し合ったりしていくことで、すれ違いを減らすことができます。ぜひ出産までの期間に、夫婦で準備しておいてくださいね。

記事の監修

株式会社子育て研究所 代表取締役

佐藤りか

株式会社子育て研究所代表、教育コンサルタント。
ベネッセコーポレーションなど教育業界で長年勤務。幼児教育から高等教育まで幅広く知見を深める。その後、株式会社子育て研究所代表取締役に就任。子どもとママ向けのアットホームなサイト「アフェクション」、編集業「ものかき」などの運営を手掛け、自身の執筆・監修や講和も多数。各種ビジネスコンテストで大賞や優秀賞の受賞歴がある。その他、東京都主催「TOKYO STARTUP GATEWAY」にてメンター&講師を務める。プライベートでは2児ママとして仕事と家庭の両立を強く意識して活動中。

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