知ってた?赤ちゃんに関する7つの意外な事実
赤ちゃんと一緒にいると「なぜ?」と思うような不思議なしぐさや行動に何度も出会いますよね。
そこで、赤ちゃんの発達過程で登場する行動やしぐさについて、専門書籍をもとに“意外な事実”を集めてみました。
不思議な行動の他にも、脳の発達を促す遊びや、最近増えている高齢出産についてなど、本の紹介と一緒にさまざまな情報をピックアップしたので、忙しい子育ての合間に「へ~」と思いながら読んでもらえるとうれしいです。
1:体をエビ反りにするのは抱っこがイヤだから…ではない?
生後4ヵ月をすぎて首がすわると、赤ちゃんが抱っこ中に激しく身をよじることがあります。
まるで抱っこを嫌がって、ママやパパの腕の中から脱出しようとするようなそぶり。親は困惑するかもしれませんが、実はこれ、体をのばす筋肉がついたので無意識にしているだけなんです。嫌がっているというよりも、赤ちゃんはむしろ楽しんでいます。
抱っこ中に赤ちゃんがエビ反りした場合は背中を押してあげましょう。赤ちゃんは反射的に前方向にかがみ、ママのお腹におさまってくれます。
ただし、あまりに強く反り返って危険な場合は小児科医に相談してくださいね。
2:レジ袋の音は、赤ちゃんが本能的に気になる音
賑やかなおもちゃの音やママが歌う童謡よりも、レジ袋のガサガサした音に興味を惹かれる…これ、赤ちゃんあるあるですよね!レジ袋の音をきいて泣き止むこともあります。
レジ袋のなにがそこまで赤ちゃんを魅了するのか、詳しくはわかっていません。
ただ、レジ袋やドライヤー、掃除機の音は赤ちゃんが本能的に気になる音だとされています。胎内で聞こえていた血管の音と似ているためだとする説もあります。
赤ちゃんの気持ちがもっとわかる!イチオシ本
Ⓒ0歳の赤ちゃんの気持ちがわかる本 言葉のない1年間には意味がある/講談社
これらの2つの“意外な事実”が載っているのが「0歳の赤ちゃんの気持ちがわかる本 言葉のない1年間には意味がある」という本。
この本は、マニュアル育児や安全神話に縛られ、子育ての自由度が減っている現代において、“与える育児”から“受け取る育児”に変えることを提案しています。
赤ちゃんの行動やしぐさから気持ちを読み取る手助けになる一冊です。
3:泣き声の高さから、赤ちゃんの要求がわかる!
赤ちゃんの泣き声を調べた研究では、泣く原因によって周波数が違うことがわかりました。
熱や病気などの緊急事態では400ヘルツの高音で、「アアア、ンギャー」と泣いてあえぐように息を吸い込んだり、激しく泣いて急にぐったりする場合があります。
反対にぐずる時は250ヘルツ程度の低い音。「グスングスン」と眠さや不満を訴えます。
お腹がすいているときや何かお世話をしてほしいときは、その中間の300ヘルツの泣き声。「オギャーオギャー」とリズミカルに息継ぎをしながら泣きます。
4:赤ちゃんは怒った顔より“無表情”を怖がる
赤ちゃんが怖がるのは、怒った表情よりも、なんの感情も出ていない“無表情(停止顔)”です。停止顔への反応は月齢によって違います。
表情が見分けられるようになってすぐの6ヶ月頃は、停止顔をされるとおびえたり泣き出したりしますが、10ヶ月くらいになると「どうしたの?ねえ」というようにママに向かって笑いかけ、ご機嫌をとろうとします。
赤ちゃんの心の発達がもっとわかる!イチオシ本
Ⓒ子どもの心の発達がわかる本/講談社
「 子どもの心の発達がわかる本」は、生まれてから5歳ごろまでの子供の心の成長と発達について科学的な視点で書かれた本。
「無力だ」と思われがちな赤ちゃんに、優れた知恵と、周りでおきていることを認知して働きかける力があることを、イラストと一緒にわかりやすく説明しています。
5:赤ちゃんに金属製のスプーンを握らせると、皮膚の感覚が鍛えられる?
生後2ヶ月の時期には、皮膚からの情報を受け取る脳の「皮膚感覚野」という部分の発達が完成します。さまざまな感触のものに触れさせて、皮膚感覚の成長を促しましょう。
もこもこしたパイル地、ふわふわしたウール、ツルツルしたサテン地など、色々な種類の小さな布切れを1つに束ねておき、触らせてあげるのがおすすめです。
また、金属製のスプーンに触れさせるとひやっとした感触が楽しめるので、ぜひ「つめたいね」と声をかけながら触らせてあげてくださいね。
6:新聞紙をビリビリビリ…!「紙やぶり」が脳の発達を促す
お座りができるようになった生後8ヶ月頃の赤ちゃんと一緒に試してほしいのが、紙を破く遊び。
紙を破る、という行為は「指先でつまむ」「ひじを引く」などの複雑な動きが組み合わさった高度な手の動きです。「紙やぶり」で脳の発達を促しましょう。
はじめは破りやすい薄い紙や新聞紙からはじめ、ママが手助けしてあげてください。赤ちゃんひとりで破れるようになったら、チラシのようなかたい紙も破らせてみましょう。
発達にあった遊びをもっと知る!イチオシ本
Ⓒくぼた式0ヵ月~12ヵ月の 脳を鍛える育児ダイアリー/講談社
「くぼた式0ヵ月~12ヵ月の 脳を鍛える育児ダイアリー」は、脳科学おばあちゃんとして有名な久保田カヨ子さんと、脳科学の権威・久保田競博士の監修のもとに作られた育児日記。
生まれてから1歳になるまでの成長のようすを書き込める日記ページに加え、月齢ごとの“脳育エクササイズ”が写真つきで載っているので、発達に合わせた遊びを試すことができます。
7:高齢での出産・子育てにはメリットもある!
最近増えている高齢での出産。国の統計を見ても、特に20代前半での出産が減り、30代での出産が大幅に増えていることがわかります。女性の社会進出や晩婚化、医療の進歩などが、高齢出産が増えた理由だといわれています。
高齢での妊娠や出産には、妊娠中に母体トラブルが起きやすい、お腹の赤ちゃんが障がいや先天性疾患を抱える率が高いというリスクがあります。
しかし、その一方でメリットも指摘されています。
例えば、色々な経験を経て人間的に成長していることは育児にもプラスに働くのではないでしょうか。また、経済的に余裕があれば、子供の教育を充実させることもできるでしょう。周囲の先輩ママの知恵を借りて育児ができるのも高齢ならではです。
- 厚生労働省「平成27年(2015)人口動態統計(確定数)の概況」2016年12月5日(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei15/index.html,2017年4月29日最終閲覧)
高齢妊娠&出産についてもっと知る!イチオシ本
Ⓒ43歳、最高の出産 楽しい妊婦生活&安産のためのアドバイス47/講談社
“ゴッドハンド”と呼ばれる有名エステティシャン・髙橋ミカさんが書いた「43歳、最高の出産 楽しい妊婦生活&安産のためのアドバイス47」は、そんな高齢妊娠と高齢子育てを知ることができる一冊。
産婦人科医と管理栄養士の監修のもと、妊活中から産後までの、食事、運動、ボディケアなどについてまとめられています。
巻頭には、母乳の出をよくするためのマッサージや、赤ちゃんの便秘を防ぐマッサージなどがイラストつきで掲載され、実用的です。
赤ちゃんの発達を理解すれば、子育てが前よりも楽しくなる!
毎日赤ちゃんと接していても、意外と知らないことって多いですよね。
今はインターネットを通じていろいろなことを調べられますが、信頼のおける情報をまとめて得るという点では、書籍はコストパフォーマンスが高く有効な手段のひとつです。
赤ちゃんの発達過程やしぐさの意味、その時々にあった遊びを知ることで、理解が進み、まだ上手にお話することができない赤ちゃんとコミュニケーションをとる手助けになるかもしれません。
今回ご紹介した本の中で気になるものがあればぜひ覗いてみてくださいね。