ママ・パパに知ってほしい5つのビジョン
「はじめの100か月の育ちビジョン」って何?
「はじめの100か月」、つまり妊娠期から小学校1年生ごろまでの時期に、こどもは様々な人やモノ、環境との出会いを繰り返しながら育っていきます。
全てのこどもが安心して健やかに育つことができるように、社会全体でこどもの成長を支え、応援していくことが大切です。
“こどもまんなか社会”の実現を目指し、「はじめの100か月」をみんなで大切にしていきたい。そんな思いから、「はじめの100か月の育ちビジョン」がまとめられました。
1.こどもの権利と尊厳を守る
全てのこどもに権利があります。こども一人ひとりの思いや願いを大切にしていきます。
2.「安心と挑戦の循環」を通してこどものウェルビーイングを高める
こどもは、おとなとの「アタッチメント(愛着)」〈安心〉を土台として、「遊びと体験」〈挑戦〉を繰り返しながら成長していきます。
3.「こどもの誕生前」から切れ目なく支える
こどもの成長に応じた環境の変化が育ちの「切れ目」を生まないように、全ての関係者で連携して育ちを支えることが重要です。
4.保護者・養育者のウェルビーイングと成長の支援・応援をする
こどもに最も近い存在の保護者・養育者がこどもとともに育つことができるように、様々な人や機会で支えていきます。
5.こどもの育ちを支える環境や社会の厚みを増す
こどもや子育てに直接関わりがある人も、ない人も、全ての人がこどもの育ちにとって大切な役割を担っています。
実際の子育て支援例を見てみよう
市区町村で「こども家庭センター」の設置を促進
「こども家庭センター」とは、こども自身や子育て中のママ・パパ、妊娠中の方などが気軽に相談したりサポートを受けたりできる拠点のこと。
地域の子育てに関わる機関や施設等とつながりながら、“社会全体で”妊娠・出産や子育てを切れ目なく支援していくことを目指し、2024年4月から国として全国展開を進めています。
全国での“こども・子育て応援”取り組み事例のご紹介
また、国や自治体といった行政だけでなく、大学や民間団体、企業などでも、こどもや子育てを応援する様々な取り組みが行われており、こども家庭庁ではこれらを「こどもまんなかアクション」と名付けて全国に事例を広げています。
- 中学生や高齢者と乳幼児の親子のふれあい体験の実施
- 企業内で柔軟に働けるようにするための妊娠・育児と仕事の両立支援
- 体験型の食育や子育て支援講座の開催 など
子育てをみんなで支える社会を目指して
子育てに関する悩みや不安があるときは、ぜひ地域の子育て支援施設や相談機関などに足を運んでみましょう。
専門的な知識を持った方からのサポートが得られたり、子育て中の同じ立場の方との交流の機会につながったりと、こどもだけでなくママ・パパへの支援にもつながるはず。
一人で悩みを抱え込まず、まずは打ち明けることからはじめてみませんか?