吉田さんがバレエを習い始めたのは9歳のころからと早くはありませんでした。
バレエを習い始めてから9年後、15歳から18歳が対象の「ローザンヌ国際バレエコンクール」で優勝(スカラシップ賞)されました。
同年、英国ロイヤルバレエ学校に入学し、その5年後から2つのロイヤル・バレエ団(英国)でプリンシパル(主役級)を長きにわたって務めたことでも有名です。
朝日新聞のインタビューで、どのような力が身についているのか、順位をつけるよう言われた吉田さんは下記のように順位をつけています。
- 集中力
- 運
- 体力
- 持続力
- 協調性
- 分析力
- 語学力
- 独創力
- 決断力
- 行動力
「1年の留学期間が終わったら、日本へ帰るものだと思っていたら、ある日、校長室へ呼ばれ、英国のバレエ団からの入団要請が来たと告げられた。これは、運のよさも後押しした。
集中力は、スタジオでの稽古の段階から全開にしてきた。「『どれくらいやれるのか、見せてもらう』とい
う目が常にありますから」 出典: dot.asahi.com
バレエの厳しい練習を通じて、体力だけでなく、集中力や持続力などの精神面を鍛えられることが期待できますね。
菅井円加さん
2012年の「ローザンヌ国際バレエコンクール」で優勝した菅井さん。日本人としての優勝は、世界的に活躍している吉田都さん、熊川哲也さん以来の快挙だということです。
バレエを習っていたお姉さんの影響で3歳からバレエを始め17歳で世界一に輝いた菅井さんですが、やめたいと思ったこともあるそうです。
小学生のときはなかったですね。踊りたくてしょうがないという感じでした。姉は中学入学前に「私にはバレエは向いてない」とやめたのですが、私は中学生になってからそういうことを考えました。でも、気がつくとループのようにバレエに戻っていました。やっぱり好きなんですよね。それと、姉は歌や腰を使うベリーダンスがとても上手なのですが、私にはそういうものがなかったので、「私にはバレエしかない」という気持ちもあったと思います。 出典: www.wako.ed.jp
「好きこそものの上手なれ」とはいいますが、「バレエが好き」ということが、菅井さんがバレエを続け、世界で輝くことができた原動力になったのですね。
前田紗江さん
若手バレエダンサーの登竜門、スイス・ローザンヌ国際バレエコンクールで2位に輝いた現役高校生の前田紗江さんについてご紹介します。
バレエを習い始めたのは、小学校1年生と遅いほうだ。始めた動機は、「姉の発表会を見て、私もきれいな衣装を着たいと思ったから」という。だが、すぐにバレエが大好きになった。運動神経もよく、小4で出場したコンクールで早くも入賞。
ローザンヌのコンクールを目指したのは、2年前に1位に輝いた菅井円加(まどか)さんに刺激を受けたからだ。
出典: dot.asahi.com
バレエを習い始めたきっかけは、菅井さんと同じく、お姉さんの影響です。また、ローザンヌを目指したきっかけも「菅井さんに刺激を受けて」ということです。
バレエの先輩への憧れが、前田さんを世界に導くことができたきっかけともなったようです。
加瀬栞さん
4年に1度、アメリカで開催される「ジャクソン国際コンクール」で金賞に輝いた加瀬栞さんのニュースは記憶に新しいのではないでしょうか。なんと、日本人が金賞に輝くのは3人目。凄い快挙ですよね。
アメリカのジャクソン国際バレエコンクールのシニア女性部門で金賞を受賞した加瀬栞さんは東京都出身の22歳。
3歳からバレエを始め、千葉県松戸市にあるバレエスクールに通いました。
2006年にはアメリカ・ニューヨークで開かれた国際コンクール「ユース・アメリカ・グランプリ」で3位に入賞しました。
イギリスの名門「ロイヤルバレエ学校」を経て2009年には「イングリッシュ・ナショナル・バレエ団」に入団し、現在はソリストとして活躍しています。 出典: www9.nhk.or.jp
