バレエを習ったらどんなことが身につくの?
華やかな衣裳を着てメイクをほどこして舞台の上で華麗に踊るバレエは、今も昔も変わらず大人気の習い事の一つです。では、バレエを習うことによってどのようないいことがあるのでしょうか。
バレエ経験者の体験談
「華やかな衣裳を着て舞台で踊りたい!」「お姉ちゃんみたいにバレエを踊ってみたい!」小さいころ、そんな憧れを抱く子は少なくありません。まずは、バレエを子どものうちに習うメリットについて、体験談をもとにご紹介します。
最近では家で「レッスンごっこ」をすると言って、娘が先生になり私と下の子にいろいろ教えてくれます。生活面でも様々な成長が見られ2~3才にかけてこの10ヶ月でとても頼もしくなったように感じます。 出典: dreamparfait.com
あいさつがきちんとできるようになり、先輩のお姉さんたちから学び、下の子たちへ教えることができるように。そして、教わったことを忘れないように、ノートに書くくせが身についたそうです。 出典: www.chacott-jp.com
普段は内気で自己主張が苦手な子どもでしたが、バレエを通して自己表現することで、色んなものを発散していたんだなあ、と大人になってから感じています。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
姿勢が良くなったこと、体の筋力や柔軟性がついたこと、持久力がついたこと、
辛抱強くなったこと、挨拶などの礼儀が身についたことなどが良かったです。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
教室に通い始めたきっかけは、子供の姿勢の悪さです。体を動かしながら、姿勢もきれいになり、バレエを始めてよかったと思います。 出典: ayano-ballet.com
バレエといえば「背筋が伸びてスタイルがよくなる」というイメージが多いと思いますが、そのほかにも、内面が明るくしっかりと育つことが期待できることがわかりますね。
バレエを習わせるメリット
体験談をまとめてみると、次のようなメリットがあることがわかります。
- 保育園・幼稚園の外に仲間ができる
- 挨拶ができるようになる
- 姿勢がよくなり、スタイルがよくなる
- 筋力や柔軟性が身につく
- 協調性や辛抱強さが身につく
- 表現力が身につき、人見知りやあがり症が改善される
バレエという習い事を通じて、発表会やコンクールに向けて一緒に頑張れる仲間ができるということが、子供たちにとっては一番、楽しいと感じられるようです。その他にも、スタイルや姿勢などの体の面だけでなく心の成長も見られ、親御さんたちにとって嬉しいメリットがたくさんありますね。
有名なバレエダンサーは何歳からバレエを始めたの?
近年、若いうちからコンクールで賞を獲得するなど、世界で活躍する日本人バレエダンサーがメディアでもたくさん取り上げられています。
その有名なバレエダンサーたちについて、何歳のころからバレエを始めたのか、バレエを始めたきっかけなども合わせてご紹介します。
吉田都さん
吉田さんがバレエを習い始めたのは9歳のころからと早くはありませんでした。
バレエを習い始めてから9年後、15歳から18歳が対象の「ローザンヌ国際バレエコンクール」で優勝(スカラシップ賞)されました。
同年、英国ロイヤルバレエ学校に入学し、その5年後から2つのロイヤル・バレエ団(英国)でプリンシパル(主役級)を長きにわたって務めたことでも有名です。
朝日新聞のインタビューで、どのような力が身についているのか、順位をつけるよう言われた吉田さんは下記のように順位をつけています。
- 集中力
- 運
- 体力
- 持続力
- 協調性
- 分析力
- 語学力
- 独創力
- 決断力
- 行動力
「1年の留学期間が終わったら、日本へ帰るものだと思っていたら、ある日、校長室へ呼ばれ、英国のバレエ団からの入団要請が来たと告げられた。これは、運のよさも後押しした。
集中力は、スタジオでの稽古の段階から全開にしてきた。「『どれくらいやれるのか、見せてもらう』とい
う目が常にありますから」 出典: dot.asahi.com
バレエの厳しい練習を通じて、体力だけでなく、集中力や持続力などの精神面を鍛えられることが期待できますね。
菅井円加さん
2012年の「ローザンヌ国際バレエコンクール」で優勝した菅井さん。日本人としての優勝は、世界的に活躍している吉田都さん、熊川哲也さん以来の快挙だということです。
バレエを習っていたお姉さんの影響で3歳からバレエを始め17歳で世界一に輝いた菅井さんですが、やめたいと思ったこともあるそうです。
小学生のときはなかったですね。踊りたくてしょうがないという感じでした。姉は中学入学前に「私にはバレエは向いてない」とやめたのですが、私は中学生になってからそういうことを考えました。でも、気がつくとループのようにバレエに戻っていました。やっぱり好きなんですよね。それと、姉は歌や腰を使うベリーダンスがとても上手なのですが、私にはそういうものがなかったので、「私にはバレエしかない」という気持ちもあったと思います。 出典: www.wako.ed.jp
「好きこそものの上手なれ」とはいいますが、「バレエが好き」ということが、菅井さんがバレエを続け、世界で輝くことができた原動力になったのですね。
前田紗江さん
若手バレエダンサーの登竜門、スイス・ローザンヌ国際バレエコンクールで2位に輝いた現役高校生の前田紗江さんについてご紹介します。
バレエを習い始めたのは、小学校1年生と遅いほうだ。始めた動機は、「姉の発表会を見て、私もきれいな衣装を着たいと思ったから」という。だが、すぐにバレエが大好きになった。運動神経もよく、小4で出場したコンクールで早くも入賞。
ローザンヌのコンクールを目指したのは、2年前に1位に輝いた菅井円加(まどか)さんに刺激を受けたからだ。
出典: dot.asahi.com
バレエを習い始めたきっかけは、菅井さんと同じく、お姉さんの影響です。また、ローザンヌを目指したきっかけも「菅井さんに刺激を受けて」ということです。
バレエの先輩への憧れが、前田さんを世界に導くことができたきっかけともなったようです。
加瀬栞さん
4年に1度、アメリカで開催される「ジャクソン国際コンクール」で金賞に輝いた加瀬栞さんのニュースは記憶に新しいのではないでしょうか。なんと、日本人が金賞に輝くのは3人目。凄い快挙ですよね。
アメリカのジャクソン国際バレエコンクールのシニア女性部門で金賞を受賞した加瀬栞さんは東京都出身の22歳。
3歳からバレエを始め、千葉県松戸市にあるバレエスクールに通いました。
2006年にはアメリカ・ニューヨークで開かれた国際コンクール「ユース・アメリカ・グランプリ」で3位に入賞しました。
イギリスの名門「ロイヤルバレエ学校」を経て2009年には「イングリッシュ・ナショナル・バレエ団」に入団し、現在はソリストとして活躍しています。 出典: www9.nhk.or.jp
バレエを始めた年齢は3歳と、とても早いスタートですね。14歳でイギリスのロイヤルバレエ学校に入学と、バレエに全力を注いでいる姿が伺えます。
熊川哲也さん
世界的にも知名度の高いバレエダンサーの熊川哲也さんの名前やお顔を知っている方は多いのではないでしょうか。
熊川さんがバレエを始めたのは10歳のときと、あまり早くはありませんでした。それからたった7年後の1989年に「ローザンヌ国際バレエコンクール」で優勝しています。
世界三大バレエ団の一つと言われる『英国ロイヤル・バレエ団』。15歳のときに付属のスクールに留学し、翌々年には東洋人として初めてロイヤル・バレエ団と契約した。もちろん最初は群舞の中の一人。しかし、すぐにソロを踊れる“ソリスト”に最年少で昇格。順調にキャリアを重ね、4年後には、最高位となる“プリンシパル”に昇格した。
“自分のバレエ団”は『Kバレエ カンパニー』。1999年に設立。自ら芸術監督として、ダンサーはもちろん、セット、照明、衣装などすべてに妥協のない公演を続ける。 出典: r25.yahoo.co.jp
現在は若手を育てることに力を注いでいる熊川さん、若いころは様々なスポーツにも挑戦していたようです。では、その中でもバレエ選んだ理由とは、どのようなものだったのでしょう。
やっぱね、バレエって難しかったわけ。野球とかサッカーって男の子だったら、なんとなくすぐ入り込んで、ルールもそんなに難しくないから初日からできちゃったりするんだけど、バレエなんて、そんな動きするってあり得ないっていう…。それで、難しいんだけど解読でき始めたわけ。それですごく面白くて。ひとつできたら、次、次って、すごく充実したお稽古事だったんだよね。それで気がついたら2年、3年、4年…気がついたらロンドン留学とか、コンクールで賞を取るとか。ホントに気がついたらって感じだったんですよ。 出典: www2.fmyokohama.co.jp
バレエを始める年齢は10歳と、あまり早くなかった熊川さんですが、始めてすぐにバレエに熱中する姿勢が伺えますね。
バレエに挑戦してみませんか?
さて、バレエを習うことを通じて、様々なことが身につけられることがわかりました。
柔らかく美しく、誰もが憧れるようなバレエを踊るためには、厳しい練習や努力の積み重ねが必要です。
厳しいレッスンに耐えるためには、何よりも、お子様が楽しんで通うということが一番大切ですね。一度、バレエの見学や体験レッスンに行って、検討してみることをおすすめします。