いつ起こるか分からない災害。こんな不安、ありませんか?
9月1日は「防災の日」。
最近ではよく聞かれるようになった「防災」という言葉ですが、ママという立場で考えるといろいろと迷うことも多いですよね。
ママリにも、たくさんの疑問や不安の声が投稿されています。
用意したいけど、何が必要なのか分からない
子供用の防災グッズ…離乳食やミルクはどうすればいい?
子供を守れるのは私だけ。ちゃんと守れるか不安
万が一災害が起こった場合、子供たちは自ら防災グッズの準備をすることも、ケガの手当ても、おむつを替えることも、授乳をすることも、そして逃げることも一人ではできません。
いつ起こるか分からないそのときのために、ママ自身が「防災」についてしっかりと理解を深めておきたいですよね。
「ママたちの防災意識は?」アンケート結果に見る課題
そこでママリでは、防災の日を前にママたちへアンケートを実施。
いつ起こるか分からない「災害」に対して、今ママたちが思うこと、また準備していることについて調査をしました。
災害に対しての意識は高いが、具体的な対策ができていない
まずは、さまざまな災害に対して、「防災対策」をしたいと考えるママたちが、どのくらいいるのかを問う質問。
Q:地震、台風、大雨、洪水などの「防災対策」をしたいと思っていますか?
地震だけでなく、近年は台風、大雨、洪水など、さまざまな災害による被害がニュースで伝えられています。
そんな中、9割のママが「防災対策をしたい」と考えていることが分かりました。ママたちの、防災に対する意識の高さが見て取れますね。
Q:実際に、備蓄や避難経路の確認などの「防災対策」を行っていますか?
その一方で、いざというときのための備蓄や、避難経路の確認など、具体的に防災対策を行っているというママはわずか3割。
防災対策を「あまりしていない」「全くしていない」というママが、全体の7割を超えるという結果になりました。
「防災備蓄品」を用意しているママが圧倒的!一方で7割のママが子供用の準備ができていない
では、防災対策をしているママたちは、具体的にどのような対策をしているのでしょうか。その結果がこちら。
Q:具体的にどのような対策を行っていますか?(複数回答)
ママたちが一番多く行っている防災対策が、飲料水や食料品、ラジオ、衛生用品などの「防災備蓄品」の準備。次に多かったのが「家族の話し合い」と「家具の固定」でした。
Q:大人用とは別に子供用の「防災備蓄品」を準備していますか?
しかし、子供用の「防災備蓄品」を用意していると答えたママは、その中でもわずか3割ほど。
Q:子供の防災備蓄品、具体的にどのようなものを用意していますか?(複数回答)
また、子供用の「防災備蓄品」を用意していると回答した多くのママたちが、衛生用品や保存食や授乳用品を用意していることが分かりました。
不安は大きいけれど、何から準備していいのかに迷うママたちが多い
さらに、今回のアンケートには、いつ起こるか分からない災害というものに対するママたちの不安や疑問の声も、たくさん集まりました。
子供の守り方、避難所での生活への不安
具体的な防災対策に対する疑問
防災に対しての意識は高いものの、具体的にどのように防災対策を行うべきか、迷っているママたちも多いことが分かりますよね。
小さな命を守るため、今、ママたちには何ができるのでしょうか。
防災のプロに聞く。ママが子供のためにできる「防災対策」
今回は、被災ママ812人が作った「子連れ防災手帖」を始め、「全災害対応!子連れ防災BOOK」など、数多くの防災に関する本も出版している「NPO法人 MAMA-PLUG」の理事、冨川万美さんにお話を伺いました。
「まずは、考えることから始めましょう」
「今、我が家にはどんな防災対策が必要か」
大切な子供、家族を守るためにできる防災対策について教えていただきました。
Q:ママが備えるべき「災害」とは?
「災害は地震だけではありません」「二次災害に備えることも大切」
冨川さん:「いつ来るか分からない地震はもちろん、大雨や豪雪など季節ごとにやって来る災害もあります。
また、それに伴う二次災害(事故や犯罪に巻き込まれる)などもできれば考えて備えをしたいですね。」
Q:災害時に起こりうる事象や問題って?
「ライフラインの停止」「病院も災害対応に切り替わります」
- ライフラインの停止(電気ガス水道が使えなくなる)
- インフラが混乱する(鉄道・バスなどの公共交通機関のストップ、通行止めによる大渋滞)
- 断水に伴うトイレ問題(流せなくなる)や不衛生な環境の発生
- 病院が災害対応へ切り替わる(小さなケガなどは診てもらいにくくなる)
「ストレスは通常時の3倍」「体調を崩してしまうママも」
「また、ママ自身のメンタルケアも大切。災害時のストレスは、通常時の3倍にもなるといわれています。
災害時には、普段のちょっとしたイライラも増幅してしまうため、うつ状態になったり、暴力的になったりすることも考えられます。子供のことばかりを考えるあまり、発災の数ヶ月後に体調を崩すママもたくさんいらっしゃいます。
自分なりのリラックスやリフレッシュの方法を見つけておくことも必ずしてください。誰かの助けを求めるのも大切な防災です。」
Q:日頃から「防災」について家族と話し合う必要性は?
「冷静に行動できるよう、役割分担を決めておくことが大切」
「誰か一人が防災について考えていても、家族で共有できていなければ、災害時に落ち合うことも難しくなります。携帯電話は通話できなくなりますので、その前提で連絡手段をいくつか共有しておくことも大切です。
また、災害時に、誰が保育園のお迎えに行くのかなどの役割分担を事前に決めておくことで、パニックにならずに行動ができます。」
ママが準備しておきたい、家族のための「防災グッズ」
ここからは、実際にママが準備しておきたい「防災グッズ」について、冨川さんに教えていただきました。
特に、1歳未満の赤ちゃんがいるママは要チェック!いざというときのために、しっかりと準備しておきましょう。
「防災グッズ」は用途別に準備しておくのがおすすめ
冨川さん:「防災グッズは『普段から持ち歩くもの』『一時的な避難時に家から持ち出すもの』『自宅での備蓄』 など、用途別に分けておくことをおすすめします。」
『普段から持ち歩くもの』
「『ママバッグ』は実は最強の防災バッグ。着替えやおむつ、食料や飲み物はすでに持ち歩いているはずです。
普段から使えるものを持ち歩いているという認識をして、いざというときも慌てないで行動しましょう。不足しているものがあれば重くならない範囲で加えてください。」
『一時的な避難時に家から持ち出すもの』
「リュック型のバッグがおすすめです。妊婦さんや赤ちゃんを抱っこしながらでも持ち歩ける重さかどうかをチェックしてください。
ママバッグと合わせて持って行けば良いので、あまり重くはしないようにしましょう。たとえ、避難所に避難したとしても、小さな赤ちゃん連れの場合、長期滞在は難しくなります。
自宅に戻れれば戻り、難しそうであれば、被災地からの避難をおすすめします。」
『自宅の防災備蓄品』
「防災備蓄品は、1週間分を目安に準備しておきましょう。
また、食料は、停電した場合冷蔵庫の中身を食べなければ腐ってしまいます。冷蔵庫の食材を調理できるよう『カセットコンロ』と『ボンベ』も準備しておくといいですね。」
1歳未満の赤ちゃんがいる場合の「防災備蓄品」
「1歳未満の赤ちゃん連れであれば、まずはママがリラックスして哺乳できる準備が必要です。
母乳・ミルク・混合それぞれのいつもの授乳方法が、災害時も続けられるようにしたいですね。」
母乳のママ:『災害時のストレスで、一時的に母乳が出にくいと感じることも。』
「災害時、一時的にストレスがかかり母乳が出にくくなるように感じることがありますが、赤ちゃんが吸ってくれることで自然に元に戻ります。
まずはマッサージなどでリラックスする方法をとりましょう。母乳は清潔に哺乳できる最適な方法なので、安心して与え続けられます。念のためミルクセットを準備しておくのも良いですね。」
ミルク・混合のママ:『液体ミルクや使い捨て哺乳瓶などを常備しておくと安心』
「災害時は、お湯が調達しにくかったり、衛生環境が著しく悪くなったりする場合があります。ミルクを与える場合は、必ずその都度清潔な哺乳瓶を使うことが必要です。使い捨て哺乳瓶や消毒タブレットなどを上手に取り入れましょう。
長期にわたって環境が整わない場合は、紙コップなどで哺乳する『カップフィーディング』などもできます。
また、『液体ミルク』は、お湯での調乳の必要がないので家庭での備蓄品として向いています。」
「飲んでくれない…」を避けるために。試飲・試食も大切な防災
「いくら備蓄をしていても、災害時に赤ちゃんが拒んでしまっては意味がありませんよね。
例えば、液体ミルクなどは、一度赤ちゃんが美味しく飲んでくれるか試飲させることが大切です。お出かけの時や、誰かに保育をしてもらう際など、使ってみると良いでしょう。
このように、備蓄をしながら実際に消費、使った分をまた新しく購入する『ローリングストック』を行うことで、備蓄品の鮮度を保ち、いざというときにも普段に近い食生活を送ることができます。」
哺乳瓶に注ぐだけの液体タイプ!明治ほほえみ「らくらくミルク」
ママの防災意識が高まる中、粉ミルクシェアNo.1*¹の「明治ほほえみ」から、哺乳瓶に注いでそのまま飲むことができる液体ミルク「らくらくミルク」が発売されています。
*¹インテージSRI+ 乳児用ミルク市場
2021年4月~2022年3月 累計販売金額
哺乳瓶に入れてそのまま飲ませることができます
「明治ほほえみ らくらくミルク」は、哺乳瓶*²に入れてそのまま赤ちゃんに飲ませることができます。
温める必要もなく、調乳の手間もないので、災害時や緊急時など、調乳のためのお水やお湯が準備できない場合にも、母乳の代わりとしてそのまま使うことが可能です。
さらに、普段のお出かけや夜間の授乳、パパや両親に預けたいときにもぴったり!
*²使用する前には必ず手を洗い、清潔な哺乳瓶(器具)を使いましょう。
「耐久性の高いスチール缶」「安心安全の品質」
スチール缶には、酸素や光などを完全に遮断できる、高い密封性と遮光性があり、中身の品質劣化を防ぐという特徴があります。
また、備蓄倉庫に積み上げられてもつぶれにくい、ぶつかっても外傷を受けにくいという優れた耐久性も持ち合わせています。
1年半常温保存ができる
さらに、充填後に高温殺菌をしているため、保存料なしで1年半の保存が可能。
常温での保存もでき、万が一のときのために備蓄にも適しています。
頼りたいときに安心して使うことができるのも、ママにとってはうれしいですよね。
栄養成分も「明治ほほえみ」の粉・キューブタイプと同等
さらに、気になる栄養成分も、母乳で育つ赤ちゃんと同じ発育を目指して進化してきた「明治ほほえみ」の粉・キューブタイプと同等!
「赤ちゃんにとっては母乳が最良の栄養源」という考えのもと、ママと赤ちゃんを支えたいという想いから開発され、誕生しました。
小さな命のために。あなたがしたいと思うことは何ですか?
災害は、いつ、どこで起きるか分かりません。
ママがしっかりと準備をしておけば、いざというときでも安心ですね。
「明治ほほえみ らくらくミルク」は、全国のドラッグストアなどを中心に販売。さらにJR駅のコンビニ「NewDays」の一部店舗でも販売されています。
大切なことは、今できることを少しずつ始めること。
この機会に、防災について改めて考えてみませんか?
防災について、真剣に考えるママたちへ。〜冨川さんからのメッセージ〜
『最初から完璧にするのではなく、まずはできるところから』
冨川さん:「前述もした通り、ママバッグはすでに防災対策の一つです。冷蔵庫の中身は非常食になります。また、家の中全部を家具転倒対策できなくても、子供と一緒に安全な場所に逃げられればOK!
全て最初から完璧にするのではなく、まずはできるところから防災は始められます。
防災というと、どうしても面倒なことだと思いがちです。でも子供を守りたいという親の想いはみんな同じ。だからこそ、嫌々取り組むのではなく、ぜひ『防災ってこんなことだったんだ!意外に楽しい!』と感じていただきたいです。」
アンケート:「防災に関する調査」2019年8月_子供がいるママリユーザー(n=208)