🔴【全話読む】“言わない優しさ”から生まれたすれ違い|孫はいらない、その裏で
今回のお話は妊活中の主婦・ハナの視点で描かれます。
妊活を義母に伝えたら「孫を生んで欲しいと思わない」と言われ…
私はハナ。夫のタクミと話し合って妊活を始めて、およそ1年続けています。今はまだ赤ちゃんを授かれていませんが、夫婦で前向きに頑張っています。毎月、期待と不安が入り混じる日々を過ごしています。
私は持病があって、免疫抑制剤を服薬しています。不妊治療は保険適用外で費用面も大変です。治療のため、仕事は正社員から融通の利くパートに転職しましたし、私の母からも援助を受けていました。お金も体力も限りがありますし、正直言うと焦ります。
義実家には不妊治療については話していなかったのですが、体調や治療日程の関係で義母からの「ご飯を食べにこない?」というお誘いを断ることが多くなってしまって。夫のタクミとも相談の上、思い切って不妊治療を打ち明けることにしたんです。検査の結果としては、私たち夫婦双方に原因がありそうで、少し時間がかかりそう、ということも伝えようと思っていました。
ある日、義実家を訪問した時、義両親に不妊治療をしていること・少し時間がかかりそうなことを打ち明けました。ドキドキしながら切り出した私の言葉に、義母は真剣な顔で耳を傾けてくれたんです。すると、義母はこう言いました。
「不妊治療ってお金かかるんでしょ?」
「どれくらいお金かかるの?」
(私が副作用のことを伝えると)「え!大変ねー!!」
ここまでは、心配してくれてるんだなって思えていました。でも、その次の言葉に、私は耳を疑いました。
「私たち(義両親)はお金の援助はしてあげられないし、孫を生んでほしいとも思ってないわ」
「夫婦で話し合って、納得のいくようにしてね」
まるで他人事のように言われた気がして、モヤモヤしました。私たち夫婦が不妊治療を打ち明けるのに、どれほどの勇気が必要だったか。その重みを、少しも理解してくれていないんじゃないか、って。
義母と義父は昨年も年に数回、夫婦で旅行に行っています。ゆとりがないわけじゃないはずなのに、金銭援助はしてくれないってこと?それに、「孫もいらない」ってことなのでしょうか。
「あなたたちにかけるお金は勿体ない」まるでそう言われているようにしか聞こえなくて、本当にショックでした。この話をしている間、すぐ近くにいたのに、義母に何も言わない夫にも腹が立ちました。私だけが、こんなにつらい気持ちになっているみたいで。
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あとがき:妊活の話題はデリケート
妊活中の皆さんが抱える心の内は、本当にデリケートですよね。特に、家族からの言葉は、良くも悪くも心に深く響くものです。このお話のハナさんのように、勇気を出して打ち明けたデリケートな話題に対して、予期せぬ言葉が返ってくると、大きなショックを受けることがあります。
善意であっても、相手の状況を十分に理解していないと、意図せず傷つけてしまう可能性があるということを、考えさせられますね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










