楽しくて癒されると人気のおとなのぬりえとは?
子供が大好きなぬりえ。子供のための遊び、というイメージも強いですが、最近じわじわと人気を集めているのが「おとなのぬりえ」です。大型書店で「おとなのぬりえ」としてブースが作られていたり、女性誌で特集が組まれていたりするのを目にした方もいるのではないでしょうか。
実は古くから、美術を勉強している人向けにも行われていたというおとなのぬりえ。最近になってまた人気が出てきたのはなぜなのでしょうか。ぬりえが大人にもおすすめである理由を解説していきますね。
心から没頭できる
ぬりえは、紙と色鉛筆さえあれば誰にでもできる手軽な作業ですが、じっくり集中して取り組むことができます。一つのことに没頭している時間は、自分の内面と向き合うことができる貴重な機会でもあります。
刺繍や編み物などでも同じような効果が期待できますが、このような手芸は、手先が器用だったり慣れていたりしないとなかなか手を出しづらいですよね。
ぬりえは、下絵に沿って行うものなので、誰がやってもそれなりの作品に仕上がります。手先の器用さや絵の上手さに関係なくトライすることができますよ。
童心に返ることができる
子供のころ、好きなキャラクターのぬりえに没頭した経験はありませんか?大人になった今でも、好きなキャラクターや絵柄を、自分の好きな色で黙々と塗りつぶしていくと、子供のころの純粋な気持ちが思い出されるような気がしてきます。
仕事や家事とは違う集中力を使うので、新鮮な気持ちで取り組めますし、気分転換にもなりますよ。子供がぬりえをしている横で、おとなのぬりえに取り組んでみるのも、子供と同じ気持ちを味わえて楽しいですよね。お互いがどんな塗り方をするのか、どこにどの色を塗るのか、観察したり相談したりしながら進めるのもおすすめです。
自分の意外な一面に気付く
おとなのぬりえに取り組むことで、自分が持っていた意外な一面に気付くこともできます。
好みの色やテイスト、タッチなどや、ぬりえをしている際の自分の癖など、今まで自分が知らなかった一面に触れることができます。普段の生活では気付けない新しい発見をすることができそうですよね。
初心者でも出来る、おとなのぬりえのコツと塗り方
ぬりえは、手に入りやすく塗りやすい色鉛筆を使うと、初心者でも上手に、手軽に塗ることができますよ。
そこで、色鉛筆を使っておとなのぬりえをする際のコツと塗り方をご紹介していきます。色鉛筆の芯は、少し長めで先端が尖るよう、あらかじめ削っておきましょう。
芯は少し長め、先が尖るように
色鉛筆の芯は、少し長めで先端が尖るよう、あらかじめ削っておきます。そして常にこの状態を保つようにしましょう。そうすることで、細かい部分も広い部分も塗りやすくなります。
広い面を塗る際は、あまり力を入れずに鉛筆をやや寝かせ気味にして塗ります。手首に力を入れず、上下左右に振るようにして塗っていきましょう。その時、色鉛筆で塗る線と線に間があかないように意識すると、ムラがなく上手に塗ることができますよ。
最初は明るい色から
色鉛筆でおとなのぬりえをする際には、色を塗る順番を意識していきましょう。
最初は、絵の全体を、明るい色や鮮やかな色を使って大まかに塗るようにします。暗い色を先に塗ってしまうと、後から明るい色を塗った時に色が混じってしまったり、くすみやすくなってしまったりします。
あらかじめ全体の色のイメージを思い浮かべてから、明るい色を先に塗るよう意識してみてくださいね。
深みを出したい時は重ね塗り
全体に明るい色を塗って雰囲気がつかめてきたら、次に、一つ一つの箇所をじっくりと塗りこんでいきます。色鉛筆は、何度も重ねて塗ることで、色が混ざり深みを出すことが出来ます。
例えば、葉っぱの部分を塗る場合、緑一色ではなく、黄色や黄緑、深緑、青など、複数の色を使って何度も何度も塗りこんでいきます。そうすると、色に深みが出て、立体感を出すことができるんですよ。
逆に、明るくしたい部分に関しては、あまり色を重ねないようにします。
おすすめのおとなのぬりえ&色鉛筆12選
おとなのぬりえ、というと、難易度が高いものを想像しますよね。あまり絵が上手でない人などは、自分にもできるかなと不安になってしまうかもしれません。
でも、おとなのぬりえには、説明がついているもの、初心者でも綺麗に塗ることができる簡単なものから、繊細で本格的な難しいものまで、色々なものがありますよ。また、脳を鍛えたり、目を良くしたりといった副次的な効果を持つぬりえもあります。
様々なジャンルの「おとなのぬりえ」と、おとなのぬりえに最適な色鉛筆を、合わせて12選ご紹介します。参考にしてみてくださいね!
1. ぬりえブームの火付け役!これぞ定番「大人の塗り絵」
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こちらは2005年に発売され、現在のブームの火付け役になったと言われる河出書房の「大人の塗り絵」です。塗っていくだけで、まるで絵画のような綺麗な絵が完成するため、ついハマってしまう人も続出。
下絵には、フランスの有名な植物画家、ルドゥーテ・ピエール・ジョゼフのものを使用しています。
絵柄が本格的なので、塗っていくだけで画力が上がりそうな気がするこのぬりえ。どんな絵柄にチャレンジしたらよいか分からないという方に、まずチャレンジしていただきたいです。
2. 失敗なし!集中力を高めたい方にもおすすめ
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表紙の絵が本格的な絵画だと、ぬりえ初心者や画力に自信のない方には、綺麗に塗れるのかどうか心配になってしまいますよね。
こちらは、「失敗しない大人のぬり絵」というタイトルの通り、塗り方の説明も詳しく記載されているため、初心者でも綺麗に塗ることが出来ますよ。
ぬりえそのものを楽しみたい方にはもちろん、「作業を通して精神を安定させたい」という方や、「認知症のお母さまのために買ってあげた」という声もありました。ぬりえを通して副次的な効果が期待できるのも嬉しいですね。
3. 癒し効果抜群!ほのぼの「しばわんこ」
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和の心を持った「しばわんこ」が、日本ならではのおもてなしを紹介する「しばわんこシリーズ」の絵本。そのしばわんこが、なんとぬりえになりました。
可愛いしばわんこと、全体的にほんわかとした優しいタッチは、ぬりえをしていても伝わってきますよね。ぬりえをしながら癒されたい!という方にぜひチャレンジしていただきたい、ほのぼのとした雰囲気が素敵なぬりえです。
4. 眼科専門医が監修!疲れた目をぬりえで癒そう
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「ぬり絵でも眼トレ!」をテーマに、医学博士・日比野佐和子氏がプロデュース、作画と監修を、眼科医の林田康雄氏が手掛けたぬりえです。
日々パソコンやスマートフォンを駆使しているため、目の疲れに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。こちらは、ぬりえを楽しみながら、視覚や視力を鍛えることができるので、一石二鳥ですよね。
5. さりげなさが大人可愛い!ファンタジーなディズニーぬりえ
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ファンタジーで美しい表紙が印象的、まさに「おとなのぬりえ」の世界観を体現したような大人可愛い絵柄が目を引きますよね。こちらは、なんとディズニーをテーマにしたぬりえです。よく見ると、表紙にもミッキーとドナルドがいますよね。
ディズニーのぬりえですが、ディズニーが前面に出た絵ではないので、子供っぽくなりすぎないところも嬉しいですよね。お子さんには子供用のディズニーぬりえを渡して、一緒にぬりえをする時間を作るのも楽しそうです。
6. 女子が好きな世界観をまるごと体現!たけいみきさんの「夢色ファンタジー」
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パステルカラーの優しいタッチで描かれた、ファンタジーなイラストが人気のイラストレーター、たけいみきさん。「夢色ファンタジー」というタイトルの世界観をそのまま体感できる、とても可愛いぬりえです。
たけいみきさんのイラストが好きな方はもちろん、可愛いものが好き、可愛いぬりえをしながら癒されたい!という方にもおすすめです。
動物や馬車、コスメやお菓子など、女の子が好きなモチーフがふんだんに詰め込まれているので、女の子のお子さんがいる方は一緒にトライしてみても楽しいですよね。
7. そのままでも美しい…描線にうっとりする「アニマルキングダム」
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これぞおとなのぬりえ…とでもいうような、繊細できめ細やかな描線が特徴のこちらは、美しい大自然や動物の姿を緻密に描いたその名も「アニマルキングダム」です。こちらは洋書ですが、日本でも邦題「動物たちのぬり絵ブック」として人気を集めています。
細い線で描かれた絵は、色を塗らなくても美しいですが、色を塗ることで、まるで命が吹き込まれたような躍動感を出すことができます。
表紙のようにすべての箇所を塗りつぶさず、部分的に着色してみるだけでも、スタイリッシュな雰囲気に仕上げることができますよ。
8. 日本の文化を体験!精緻な描線が美しい、平安王朝絵巻のぬりえ
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これまで、キャラクターや自然をモチーフにしたもの、ファンタジーな世界観を描いたものを中心にご紹介してきましたが、こちらはなんと、平安王朝をモチーフにしたぬりえです。
「源氏物語」をはじめとした平安時代の文学や、季節のイベントをテーマに、80シーンが展開されています。精緻に描かれた着物の柄などもとても美しく、1枚仕上げていくたびに達成感に浸ることが出来そうですよね。
日本の歴史が好きな方はもちろん、着物や和の文化が好きな方にもおすすめのぬりえです。
9. 初心者でも大丈夫!画材もすべてセットになった油絵のぬりえ
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セット内容:キャンバス(松木内枠入り)、エコアクリル絵具、絵筆(3本)、金属フック(ネジ付)、参照図(和訳文付)。 サ イ ズ:40cm×50cm詳細を見る
これまで、色鉛筆を使って紙に色を塗るタイプの塗り絵をご紹介してきましたが、こちらは油絵のぬりえです。キャンバスには、下絵だけでなく番号がつけられており、番号通りに筆で色を塗っていくだけで、プロの画家が描いたような作品が完成します。
絵の具など必要な画材もセットになっているので、普段絵を描かない方にもチャレンジすることができますよ。
10. カラフルさが魅力的なドイツ「ファーバーカステル」の色鉛筆
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ファーバーカステルは、ドイツの老舗画材メーカーです。フィンセント・ファン・ゴッホをはじめとした有名画家にから、絵を描き始めたばかりの児童まで、幅広い世代に幅広い用途で愛用されています。
芯の折れにくい「SV製法」を使って作られた色鉛筆は、品質のクオリティも確かなもの。クラシックな絵柄の赤いケースも、これからぬりえを始めるときのワクワク感を盛り上げてくれますよね。
11. 水彩色鉛筆で優しいタッチを実現!
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こちらは、オランダの画材メーカーロイヤルターレンス社製の水彩色鉛筆です。一般的な色鉛筆とは異なり、描いた部分を水で溶かすと、水彩画のようなタッチを表現することができます。
パステル調のファンタジーな雰囲気のものが多い、おとなのぬりえ。普通の色鉛筆だとタッチが強すぎてしまう、ということもありますよね。水彩色鉛筆を使えば、世界観を壊さない柔らかいタッチを実現できます。
12. 「おとなのぬりえ」にぴったりなパッケージが可愛い色鉛筆
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こちらもドイツの有名老舗メーカー、ステッドラーの色鉛筆セットです。
柔らかく優しい色合いと、折れにくい加工が施された芯。初心者でも使いやすい24色が揃っているので、おとなのぬりえ初心者にもトライしやすいですよね。
おとなのぬりえとして世界的に人気を博しているジョハンナ・バスフォードとコラボレーションしたパッケージも、とても可愛く色鮮やかで、使う人の気持ちを盛り上げてくれそうです。
おとなのぬりえなら、初心者でも素敵な作品ができる!
「楽しい」「集中できる」だけでなく、完成度の高い絵柄を仕上げて達成感を味わったり、可愛い絵柄に癒されたりと、様々な効果が期待できる「おとなのぬりえ」。
色鉛筆と下絵さえあれば、誰でも気軽にチャレンジできる点も嬉しいですよね。
あなたも、お気に入りの図案を見つけたら、ぬりえで気分転換をしてみませんか?
- NHK「おとなの塗り絵 人気の秘密は…」おはよう日本(http://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2016/05/0509.html)
- シャチハタ「コロリアージュライフ」コロリアージュライフ(http://www.howto-coloriage.jp/)