慣らし保育、どうしてあるの?
いよいよ入園。入園式はあっという間に終わり、翌日から保育が始まります。最初は「慣らし保育」と言って、給食前や給食終わりでお迎えに行ったりと、徐々に保育時間を延ばしていき、園生活に慣らす期間があります。その期間が終わると、通常の保育時間になり、ママのいよいよフルタイムでのお仕事が始まります。
保育園やこども園に入園するお子さまは、「慣らし保育」の期間をへて、通常保育に移行していきます。慣らし保育期間があることで、保護者の方と離れる生活に心も体も少しずつ慣れていき、園生活を楽しいと思えるようになったり、お友達と過ごす刺激を面白いと感じられるようになったりします。そのうちに担任の先生との信頼関係ができ始め、安心して保育園生活を送ることができます。
慣らし保育の詳しい内容や期間は、それぞれの園で異なります。おおよそ、2週間から1か月程度の園がほとんどではないかと思います。保育時間も、給食前まで、給食後、お昼寝明け、午後のおやつ後、と、一人ひとりの様子をみながら徐々に時間を延ばしていきます。
いつまで続く?慣らし保育の期間
「慣らし保育で慣れなかった場合、延長してもらいます」
そんなことを言われ、ドキっとしたママもいるのではないでしょうか。ただでなくてさえ、慣らし保育期間中は職場に気を使うのに、延長されてしまったらどうしよう…と、心配になるママやパパもいらっしゃいますよね。ここでいう「慣れ」とはどういうことなのか、解説していきます。
※慣らし保育の期間や時間の調節などは、園それぞれのベースがあると思いますが、基本的には園からの指示通りが理想と言えます。期間や進め方が違いますので、こちらで紹介させていただく内容とお子さまの通われる園とでは、多少の違いがあると思いますが、参考にしてみてくださいね。
保育士が見るポイント
保育士の言う慣らし期間の「慣れ」とはこういうことです。
- 担任の先生の顔・保育室を、なんとなく覚えている
- 活動が始まると泣きやむ時間がある
- 食べられる給食を食べようとする
- 少しの時間でも眠ることができる
- 休まずに慣らし期間の登園ができている
このような内容が全てではなく、ある程度できているのであれば、期間の延長はないと考えてよいでしょう。
反対に、「給食を全く食べなかった日がずっと続いている」、「一睡もできずに午後を迎え、本人もつらそう」、もしくは「欠席が多かった」などが当てはまる場合、もう少し時間をかけて園生活に慣れるよう、慣らし保育期間を延長することもあるようですよ。
慣らし保育期間は、子どものためだけではない!
「慣らし保育は子どものためのもの」と思われがちですが、決してそんなことはありません。育児休暇から復帰するママにとっても、復帰への準備期間として大切な期間です。
育休に入る前と後では、お仕事の仕方も大幅に変わってくるかと思います。
慣らし期間であれば、お迎えが早い分、家事も余裕をもってできますよね。少しでも時間があるときに、時短レシピや家事育児の順番、分担などを試行錯誤して、ベストな1日の終え方を見つける時間につかえるといいですね。