慣らし保育のスケジュールは保育園による
慣らし保育にかかる期間は約1~2週間。子どもたちが環境の変化に慣れるまで、保育園で過ごす時間を少しずつ長くしていきます。しかし、慣らし保育のスケジュールは保育園によって大きく異なります。
また「ご飯を食べられるようになったら」「お昼寝できるようになったら」など、子どもの様子によって異なることも。入園予定の保育園に、時間を延ばす基準を確認しておきたいですね。
慣らし保育にかかる時間例
私の保育士経験から、慣らし保育に関するパターン例と、その理由を解説します。
慣らし保育期間を設けない園もある
そもそも慣らし保育をおこなっていないという保育園もあります。理由は、以下のとおりです。
- 子どもの順応力は高く、新しい環境にもすぐに慣れると考えるため
- 早くお迎えに来てくれることに慣れないようにするため
- 保護者の就労など忙しさに配慮しているため
保護者としては子どもの様子が気になりそうですが、最初からしっかり保育園が仕事復帰のサポートをしてくれるのはうれしいですね。
慣らし保育期間が2~3日の園
あらかじめ決められた日にちで慣らし保育をおこなうケースです。
- 1日目は2時間程度を保育園で過ごす
- 2日目は昼食を食べるまで保育園で過ごす
- 3日目はお昼寝明けまで保育園で過ごす
決められた日数で慣らし保育を終える園では、保護者も復帰のスケジュールを立てやすいですね。
子どもの様子によって調整する園
慣らし期間のスケジュールが読めないのが、子どもの様子によって調整するパターンです。
- 泣いて過ごす時間が短くなるまで数時間のみ
- 食事が取れるようになったらお昼まで
- お昼寝ができるようになれば1日
このパターンの場合、子によって本来の保育時間で預けられるようになる日が異なります。仕事復帰のスケジュールは少し余裕を持って立てておくとよいでしょう。
早く慣らし保育を終えたいとき、家庭でできること
あらかじめ日数が決まっていれば、就労の予定も立てやすいですよね。しかし、子どもの順応具合によってスケジュールが変化するとなると「早く慣らし保育が終わってほしい…」と思うかもしれません。子どもが早く保育園に慣れるよう、家庭で以下のようなことを意識してみてはいかがでしょうか?
- いつもと違う環境での食事やお昼寝に慣れておく
- 「保育園は楽しいところ」とママやパパが楽しそうに話す
- 前向きな気持ちで預けて笑顔で立ち去る
- いつも以上にスキンシップをはかる
ママやパパが不安そうな顔をしていると、子どもも不安になることも。園に預けるときにかける言葉は「ごめんね」ではなく「楽しんでね〜」がいいですね。明るく送り出してあげましょう。また、体調を崩してしまうと慣らし保育が振り出しに戻ってしまう可能性も。子どもの様子の変化を見逃さないように注意し、無理がない生活を心がけましょう。