慣らし保育が試練と感じるのは子供だけじゃない!?
保育園生活が始まり、まず初めにやってくる関門「慣らし保育」。
初めてママと離れて生活することを経験する子も少なくなく、毎朝号泣の嵐と化す保育室も…。
慣らし保育は子供にとっての試練だと考えているパパママも多いと思いますが、実はこの期間は、ママやパパにとっても大きな試練となる期間でもあるんです。
慣らし保育に悩むパパママの声
保育園の入園シーズンになると、慣らし保育で悩んでいるママの声が多く聞こえてきます。
寂しくて死にそう...
ママ自身も子供と離れて生活するのが初めてになるケースも多い為、ママの方がなんだかさみしくなってしまうこともあるんですよね。
せっかく預けていても「何をしているかな...」と考えるだけで1日が過ぎていくことも...。
泣いている姿を見るのが辛い…
お迎えに行ったときに泣いている姿を見つけると「ずっと泣いていたのかな...」と辛い気持ちになりますよね。
そんな姿を見ながらも、翌日も連れてこなくてはいけないと思うと辛く感じますね。
罪悪感でいっぱい...
毎日送っていくたびにギャン泣き...毎日つらい思いをさせてしまっていると思うと、仕事のためとはいえ罪悪感を抱いてしまうママもたくさんいるようです。
筆者が感じた「慣らし保育の壁」と、その対処法
筆者も実際に長男の時に慣らし保育を経験し、大きな大きな壁を感じた1人です。実際に私が感じた壁と、それに対する私なりの対処法をご紹介します。
壁その1:毎朝泣いてしまい辛い…
慣らし保育といえば毎朝のギャン泣きとの戦い。
初日は教室で先生に預けられてから泣いていた子も、翌日には朝家を出ただけで「また保育園!」と感じて泣き出す子もいます。筆者の息子もそうでした。
泣いて暴れる子供を抱えて保育室へ行き、エプロンやタオルなどを所定の位置に置いた後、先生に受け渡すだけで母はヘトヘト…預け終えて家に帰っても、泣いているわが子の空耳が聞こえるほどでした。
ママにとっても子供がいない家で過ごすこと初めてで、どうしているか不安に感じてしまうこともありますよね。
対処法:思いっきり気分を切り替えることを意識
入園後の数日は、預けたあともどこにもでかけられず、ただ家事をしながら「まだ泣いているかな」「こっそり園庭を覘きに行きたいな」ということばかり考えていました。
しかしこのままではどんどん自分が精神的に不安定になると感じ、しばらくしてからは思いっきり気分を切り替え、好きな音楽を流しながら家事をし、いつもはいかない場所に買い出しにでかける等、気分転換をしながら過ごすようにしていました。
また、復職に向けた自分のための買い物にでかけるなど、積極的に復職の準備をするように心がけていました。
そうすることで少しずつ「息子は息子で頑張っている!」と罪悪感を抱かずに過ごせるようになりました。
壁その2:つい他の子と比べてしまう
保育園に慣れるスピードはその子により様々。初日から泣かない子も居ますし、翌日にはケロッとして遊びに行ける子もいます。
しかし、ほとんどの子はしばらくの期間朝は泣いてしまいますし、ママと別れた後遊べずに泣き続けてしまう子も。実際に筆者の息子も、しばらくは1日中遊べずに保育士さんに抱っこを求め続けていたそうです。
毎日の連絡帳に「泣いていました」ばかり並ぶととても不安に感じてしまい、周囲の子が慣れ始めて遊んでいる様子を見ると「どうしてうちの子は…」と思ってしまうこともありますよね。
対処法:ネットで「慣らし保育苦戦仲間」を見つけて応援しあう
慣らし保育に苦戦している人はうちだけじゃないはず。
そう思ってTwitterで検索してみると、毎日ギャン泣きしている人がたくさんいました。みんなが苦労しながらも一生懸命送迎し、我が子が保育園で楽しく過ごせる日が来ることを願っている!
そう思うとなんだか心が楽になりました。
保育園のママ達は送迎時間がバラバラなため、同じクラスのママとはなかなか話す機会がありませんでしたが、ネットを活用することで励ましあう仲間ができ、「明日も頑張ろう!」と思えました。
壁その3:家に帰ってから癇癪を起こす
保育園に行き始めると、家で精神的に不安定になる子も居ます。保育園に行き始めた戸惑いと、ママの愛情を確かめたいという思いがあるようです。
筆者の家でも、息子がいきなり大声で泣き叫んだり、いつもはすんなり入っていたお風呂を拒否し、無理やり入れるとこの世の終わりのように泣き叫ぶという事態が起こりました…。
ママ自身も復職を前に忙しい中、子供が不安定になってしまうことは辛いですよね。
対処法:「これはもうしょうがない!」と口に出して耐える
癇癪について先生に相談してみると、精神的に不安定になった子供たちは親の愛情を確かめようと癇癪を起こしたり、自分でもこのイライラをどうしたらいいかわからずに癇癪になったりするケースがあるとのこと。
その子供の気持ちは最大限に受け止めてあげたいと思い、大騒ぎしている時には「これはもうしょうがない!」と口に出して自分に言い聞かせつつ、抱きしめて気分転換をはかるなど、できる限り受け止めるようにして過ごしました。
結果的に「受け止める」ことが精神不安による癇癪をおさめる1番の方法だそうです。
壁その4:夜泣きが始まった
癇癪と同じく、精神的なとまどいから夜泣きが始まることもあるようです。今までは夜泣きもトントンで眠っていたのに、抱っこしてもなかなか寝なくなってしまうことも。
復職後まで長引いたらと思うとママも焦ってしまうかもしれません。
我が家の息子は復職後も夜泣きが治まらず、どうしようもない時は家族3人で深夜のドライブにでかけて寝かせることも...。
翌日の仕事は仕事になりませんでした...。
対処法:パパにも一緒に対応してもらう
保育園に入るまでの夜泣き対応を一切してこなかったパパ。育休中だったこともあり、起こさないように対処していました。
しかし、今回ばかりはドライブしなくては寝ないため一緒に対応するしかなく、「車出してくれる?」とお願いすると「わかった」と運転を担当してくれることに。
ある程度家の中で対応してダメならパパに運転をお願いし、私は後部座席で寝かせてもらっていました。(同乗しないと息子が泣き止まないため一緒に乗っていました...)
1人で対処していたら心も体も折れていたと思いますが、パパの力があって助かりました...。
壁その5:仕事復帰する自信がない
子育てにバタバタしている間はあまり意識できなかった仕事復帰も、慣らし保育で子供から離れると一気に現実味を増しますよね。
毎朝子供はギャン泣きしているし、家に帰ってきてからは不安定な子供にバタバタ…。こんな中自分は仕事と子育てを両立でにるのか、と不安になってしまうこともありました。
また、いつまでも保育園に慣れて行かない息子の姿に「この子にはまだ保育園は早かったんだ、復職を伸ばした方が良い」と本気で悩んだ時期もありました。
対処法:職場の先輩に相談していました
先に復職している会社の先輩に、慣らし保育がうまくいかないことを相談していました。
先輩も「うちは3歳まで泣いたよ~」と共感してくれ、「でも本人も楽しいと思う日がきっとくるから大丈夫」と元気づけてくれました。
仕事を始めることへの不安や、毎日の生活をきちんとやっていけるかについても相談に乗ってくれ、便利な調理道具やパパとの分担など、同じ仕事をしながら生活している先輩としてアドバイスがもらえたのでとても精神的に楽になりました。
相談できる先輩やワーキングマザーをしている友人等が居れば、相談してみるといいかもしれませんね。
親も子も試練。でも時間が解決してくれます
慣らし保育の期間は親にとっても子にとってもすべてが初めて。予想していたよりも壮絶な慣らし保育に、一気に働くママになる自信を無くしてしまうこともあるかもしれません。
実際に筆者の長男は慣らし保育に2週間かかり、通常時間になってからもしばらくは泣き続けていました。
それでも1ヶ月後には朝は泣いてもすぐ泣き止むようになり、夏頃には泣くこともなくなり楽しんで通えるようになりました。
夜泣きや癇癪も1ヶ月弱で治まり、精神的にも安定しました。まさに時間が解決してくれたと思っています。
そして今年は長女が入園…。どうなるか不安もありますが、だんだん楽しくなっていけばと気楽に構えている部分もあります。
ママが不安そうな顔をしていると子供も「保育園は不安」と思ってしまうこともあるので、ママたちはぜひ笑顔で「楽しんできてね!」と送り出せたら良いのではないかと思います。
慣らし保育は親子ともに試練ですが、一緒に頑張って乗り越えていきましょう!