©ママリ
幼稚園の願書に「家庭の教育方針」を書くときのポイント
幼稚園によっては、願書に家庭での教育方針を記入するところもあるでしょう。教育方針といってもどのように書けばよいのか迷ってしまう方もいるかもしれません。しかし、あまり難しく考えなくても大丈夫。以下の項目を踏まえて考えてみましょう。
- どのように育って欲しいかを書く
- 幼稚園の教育方針と家庭での教育方針の合致ポイントを書く
- 休日何をしているのかなどを書く
わが子がどう育って欲しいかを夫婦で話し合ったことはありますか?夫婦それぞれに教育方針について考えや意見があるかと思いますが、子供には「このように育って欲しい!」という思いを願書に記入しましょう。
また、願書に記入する際は家庭の教育方針が幼稚園の教育方針に沿っていることも大切です。家庭と幼稚園の教育方針でどのような点が合致しているのかを記入しましょう。それを踏まえて、休日に何をしているのか、日常生活ではどのように子供に接しているのかなど具体的に書くことで、幼稚園側も家庭での子供の様子を具体的にイメージすることができそうですね。
家庭での教育方針については、願書提出後の面接で質問される場合もあります。その際、「家庭教育で大切にしているもの」、「どのように育って欲しいか」、「休日の過ごし方」など、日常生活を思い出しながら伝えられるとよいですね。
面接時に家庭の教育方針について聞かれることも
何よりも園の教育方針に合ってるかを見られたような気がします。
幼稚園の願書は、家庭の教育方針を書く欄がある園とない園があります。願書に教育方針を書く欄がなくても、面接のときに先生から質問があることも。
面接では、普段子供のどのように接しているか、どのように育って欲しいかなどありのままの様子を話せるとよいですね。
幼稚園の願書の書き方についてよくあるお悩み
文章を書くのは苦手、という方もいるでしょう。実際に子供の幼稚園入学に際して、願書を記入した方の体験談とともにご紹介します。以下の例をみてイメージをふくらませてみましょう。
幼稚園の願書に書く「入園の志望動機や希望理由」
入園の希望理由といわれても、家から近いことや知人からの評判等、願書には書きづらい内容のものが多いのでが事実です。
ここでは「家庭と幼稚園の理念・教育方針に相違がないか」を伝える場だと考えて作成しましょう。
- 見学の際に感じた、先生方の雰囲気や幼稚園の印象の中から好印象を抱いたものについて、具体例を挙げる。
- 幼稚園に通う子供自身が、幼稚園のどのようなところを気に入っているのかを書く。
幼稚園の願書に書く「子どもの長所・短所」
お子様の良いところはたくさん思いつくのではないでしょうか。普段生活している中で感じる良いところを率直に記載しましょう。
多くの方が頭を悩ませるのは短所についてです。短所については、あまり率直に「すぐに泣く」「嘘をつく」等のような表現や記載することは控えましょう。
ただし、嘘の記載はもちろんNGです!願書に書かれた短所は、面接や考査でお子様の様子を確認する際に見られるポイントともなります。書き方のポイントとしては、長所にもつながる短所を記載することが望ましいでしょう。
幼稚園の願書に書く「家庭での教育方針」
教育方針、という言葉を聞くとなかなか思い浮かばないかもしれませんが、ご家庭で普段から気をつけていること、心がけていることを記入すれば問題ありません。
家庭での教育方針→思いやりのある明るく優しい子に育ってほしいと願っています。そのために挨拶をする習慣が自然と身につくよう家庭でも日常生活の中で挨拶を徹底しています。そして人を思う気持ちを大切にして欲しいため自分がされて嫌なことはしないように言い聞かせております。また家庭内でお手伝いをさせることによって助けあい協力し合うことの大切さを学んでほしいと思っています。
関わる人について、誰とどんな目的でどんな風な関わりを持たせてきたか(子育て支援センターに通って色んな親子と接して関わり方を学べるようにしてきた、など)
日本語、英語、計算、常識問題、運動面など、どんな学習を意識してきたか(母親は英語が苦手なので一緒に外国人講師とふれあえる教室に通い、英語を楽しく学べるようにしてきた、など)
教育方針
家庭での躾の方針を参考に、自分の気持ちを大切に人の気持ちも大切にすること、嬉しいときは一緒に喜び悲しいときは相手に優しくすること、泣きたいときは泣いてもいい、自分が思ったことは言葉で伝えること、暴力よりも言葉で伝えること、人に迷惑をかけないようにして仮にかけてしまったら謝ること、など
どんな家庭の教育方針があり、教育方針に基づいてどのようなことをやっているかが明確に書かれていますね。挨拶や、「ありがとう」などは、普段から子供にしっかりと教えている家庭もあるでしょう。それも立派な教育方針ですね。具体的に書くことで、幼稚園側もどのような子供なのか、どのような環境で育てられているのかなどがわかりやすくてよいですね。
幼稚園の願書に書く「発育状況、その他発達の状態」
言語面、運動面とかは何か注意点があるなら書き、後は日常生活で何ができて何の援助がどの程度必要なのかという事を書くといいと思います。
例えば、お着替えでボタンが留めれるかどうかとか、靴下を履けるかとか、何か着やすくする為にどの様に工夫しているのかどうかとか(^^)
「発育状況」という言葉を見ると、記載内容に困ってしまいますが、「できること」と捉えるとぐっと書きやすくなるのではないでしょうか。
幼稚園の願書に書く「園への希望、配慮してほしいこと」
アレルギーやアトピー等の健康面、発育状況等の性格面において配慮してほしいこと、特記すべきことを記載しましょう。
ダメなことはダメとしっかり叱ってください。
ただ、出来なかったことができた時などには、当たり前にせず褒めて頂けたらと思います。
安心安全で毎日子供が楽しく通えれば嬉しく思います。
こんなところが長所得意なのでこんなところを伸ばして欲しい。こんなところが苦手、不得意なのでここが育つと嬉しい。もし苦手なもの、良くない癖、障害など園で気になる点が見つかれば早く知らせてもらい、一緒に取り組んでいきたい、など
- 左利きを直さないでほしい
- 内気な性格で新しい環境に慣れるのに時間がかかりそう
健康面だけでなく、その子の性格などを記載するのがよいでしょう。左利きを直さない、など、考え方にバラつきがあるようなことは、ご家庭でも考え方を明確に伝えると園も対応しやすくなりますね。
幼稚園の願書の書き方
多くの幼稚園では入園説明会時に願書が配布されます。その際に願書の提出日などその後の流れについても説明があるでしょう。提出日間近になって慌てないように、願書を受け取ったら早めに必要事項を記入しましょう。
また、提出に関しては先着順で入園が決定する幼稚園もあるため、希望する幼稚園がどのような対応をしているのか事前に確認をしておくとよいでしょう。願書を記入する際のポイントは以下の通りです。
- 願書を受け取ったらコピーを取って下書きをしてから清書をする
- 志望動機は幼稚園の教育方針に沿った内容にする
- どうして入園したいのか熱意を伝える
- 記入した願書はコピーを取っておく
願書を記入する際に失敗してしまうことも考えて、下書き用にコピーをしておくとよいでしょう。下書きした内容を清書すれば失敗する心配がないですね。
志望動機欄には、どうしてその幼稚園に入園したいのかを明確に記入するようにしましょう。清書まで終わったらコピーを取っておくと記入した内容を忘れないですよ。
願書を書く前に、家族全員の生年月日や勤務先などの情報を用意する
願書には、家族の情報を記載する欄があります。両親の勤務先情報や、きょうだいの学校、保育園などの情報がスムーズに記載できるよう、あらかじめ準備してから記入にとりかかるのがよさそうです。
願書を書く前に、家族写真を用意する
もし願書先の幼稚園がお受験的な所ならかしこまったような写真の方が良いかもしれませんが…
大抵の幼稚園は、その家族の雰囲気が知りたいので特に飾らず気取らず普通の写真が良いです‼️
受験ではなく、一般的な幼稚園への願書であれば、写真は家族の顔が認識できるものであればよいそうです。どのような写真を提出すればよいか迷う場合には、幼稚園に問い合わせしてみるというのもよいでしょう。
写真スタジオなどで撮影するのではなく、旅行の際に撮った写真や、自宅で並んで撮った写真を使用すれば大丈夫です。
幼稚園入学の願書に書く教育方針はあまり難しく考えずに!
幼稚園の願書に記載する家庭の教育方針の書き方についてご説明しましたがいかがでしたか。
「願書に書かなければ」と思うと本当に書きたいことがうまくかけず、本当に伝えたいことが伝わらなくなってしまいます。日々の生活でどのような指導をしているか、子供にはどのように育って欲しいかなど、家庭での教育方針をありのままの言葉で願書に記入してみましょう。
願書は、幼稚園と家庭、お子様との間に誤解が生まれないように伝える第一歩です。
幼稚園のどのようなところが好きなのか。どのような点がご家庭やお子様とマッチしているのか。これから幼稚園で見てもらう大切なお子様が家庭では普段どういう性格なのか。
普段の様子を偽ることなく伝えることが、楽しく想い出に残る幼稚園生活を送るために、何よりも大切ですよ。
- 主婦の友社(編)「幼稚園選び必勝ガイド」P22~23、P92~93(主婦の友社,2017年)