©suyasuyakoo
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母になったすや子さんは当時の母の気持ちを理解できるようになりました。普段は娘の格好に口を出さなかった母が、どうしても娘に着てほしかった振袖。それは貧しかった両親が自分のために苦労して用意してくれた大切な思い出だったのです。
せっかく娘が着てくれるのなら、髪型も日本髪の方が素敵だと思ったのでしょう。思い入れが強くなるとついつい子どもにも勧めたくなってしまうのです。
後悔は、人生の道しるべ。
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成人式は一人前の大人になったことをお祝いする行事。新成人は「懐かしい友人に会いたい」「かわいい振袖が着たい」などさまざまな思いを抱いているでしょう。同様に両親もわが子の成長した姿が見られることを楽しみにしています。親子にとって一生に一度のイベントですから、双方の気持ちを大事に、お互いに納得できる日にしたいですよね。
母親の思いをくんで日本髪を結った結果、周囲と違う恥ずかしさから友人と成人式に出られなかったすや子さん。母親は「自分が日本髪にしてほしいと言わなければ、娘は成人式に出られたかも」と悔やみます。その後時がたち、自身が子どもを育てる立場になったすや子さんは、当時の自分と母親双方の気持ちがわかるようになりました。
すや子さんは成人式のことを後悔しつつも、プリクラに誘ってくれた友達のおかげで楽しい思い出もできたと振り返っています。ふとした瞬間に思い出すほろ苦い思い出が人生において大切な教訓になるのかもしれません。『成人式、後悔してる』は、思わず共感する多感な時期の思い出を描いた作品です。