中高生の性交渉や妊娠には、身体的にも社会的にもリスクが伴います。しかし、妊娠・出産の尊さも伝えなければいけません。どちらかを強調して伝えるのではなく、人生の選択肢となるような性教育を行うにはどうしたらよいのか…。
人に伝えることの難しさを痛感した、おたんこ助産師さん。それから数年後、自身も赤ちゃんを授かり、授業を行うことになりました。
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「人生の選択」のための性教育
©otanko_mw
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おたんこ助産師(@otanko_mw)さんは、高校生で出産する選択をした親友の生きざまを見て、一方的な価値観を押し付けるような「性教育」に対し、疑問を持ちました。性教育では、性行為のリスクだけではなく、幸せになるためのさまざまな選択肢を伝えることが大切だと思ったのです。
学生の妊娠は、身体・生活・進路とさまざまな面でリスクが考えられるため、周囲の大人は性行為自体を否定するだけになりがちです。しかし、性行為は、愛する人との間に新しい命を生み出す行為でもあります。そして、生まれた命には、「育てる責任」が伴い、自身の人生の選択肢にも変化があることを、ていねいに伝えられるといいですね。
「何のために生きるのか」「誰を思って生きるのか」それらの答えは、一人一人違います。自分で考え、選択を積み重ねながら生きていく私たち…。性教育を学ぶことは、自分の人生を大切に生きるためだけでなく、他人を大切にすることでもあります。『親友の妊娠』は、子どもたちに性についてどう伝えるか、改めて考えさせてくれる作品です。










