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謝罪だけじゃ足りない…泥棒扱いで壊れた信頼は簡単には戻らない【ママ友トラブル】

このお話では、内向的な性格のママ・ハルコと、社交的で明るいママ・ユウコの間で起きたトラブルが描かれます。ユウコからの謝罪を受け、トラブルは収束させると決めたハルコ。しかし、ママ友付き合いへの考え方には大きな変化があったようです。『消えた商品券、濡れ衣を着せられた話』最終話をごらんください。

Ⓒママリ

【第1話を読む】消えた商品券、濡れ衣を着せられた話

翌朝。少しだけ緊張しながら、私はメイと一緒に保育園へ向かいました。昨日、ユウコさんと電話で話したとはいえ、実際に顔を合わせて会話するとしたら、あの日以来なのです。

保育園の門をくぐると、すぐにユウコさんとココナちゃんの姿が見えました。目が合うと、ユウコさんは一瞬、気まずそうな表情を見せましたが、すぐに駆け寄ってきました。

ユウコ「ハルコさん!メイちゃん!おはよう!」
ハルコ「おはよう、ユウコさん、ココナちゃん」

その声は、以前のような明るいトーンに戻っていました。でも、どこかぎこちなさが残っているのは、お互い様だったと思います。

ココナ「メイちゃーん!」
メイ「ココナちゃん!」

子どもたちは、そんな大人の事情などお構いなし。メイは嬉しそうにココナちゃんに駆け寄りました。そして、2人で手をつないで、楽しそうに教室の方へ駆けていきました。その無邪気な姿を見て、私の心も少しだけ軽くなりました。

ユウコ「…昨日は、本当にごめんね」
ハルコ「ううん、もういいよ。見つかってよかった」

改めて謝罪するユウコさんに、私はできるだけ穏やかに答えました。周りに他のママさんたちもいましたが、特にこちらを気にする様子はありません。

ユウコ「また…遊んでくれると嬉しいな」
ハルコ「うん、そうだね」

そう答えながらも、私の心の中はまだ少し複雑でした。。正直な気持ちを言うと、もうユウコさんと2人きりで深く関わるのは、少し怖いと感じていました。今回の件で、思い込みの激しさや、感情的になりやすい一面を見てしまったからかもしれません。

もちろん、ユウコさんが心から反省しているのは伝わってきました。そして、人間誰しも間違いはあるとも思います。一方で、一度失った信頼を完全に取り戻すのは、時間がかかるのかもしれません。

この経験を通して私が学んだのは、ママ友と2人きりでの関わりはとくに注意が必要だということ。そして、自分の気持ちをはっきり伝えることの大切さです。

ユウコさんとは今後も保育園で会えば挨拶もするし、立ち話もするでしょう。子どもたち同士が親しい限り、公園などで遊ぶこともあると思います。でも、2人きりで閉鎖的な空間で話したり、お互いの家に行ったりするのは控えるつもりです。これが、一番心地の良い距離感だと感じます。

勝手だと思われるかもしれないけれど、自分を守るために距離を置かせてもらう。それは、決して悪いことではないはずです。今後の関係性は、時間をかけてゆっくり修復して深まるかもしれないし、少し形の違う関係性になっていくのかもしれません。お互いに心地よく穏やかでいられるなら、関係性は変化してもいいと思います。

ママ友との関係性の築き方やトラブルへの向き合い方について、初めての経験から多くを学んだできごとでした。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

サムネイルイラスト:まい子はん

【全話読める】
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