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「孫いらない」義母の発言に不信感MAXな嫁→実母の"神助言"で、義母に「ありがとう」と言えたワケ

これは、妊活中の主婦・ハナと、その義母・エイコ、そしてハナの夫・タクミをめぐる家族の物語です。デリケートな不妊治療を巡る打ち明け話が、思わぬすれ違いを生んでしまいます。嫁と義母、それぞれの視点から、相手を思いやるがゆえの複雑な心情と、家族間のコミュニケーションの難しさ、そして理解し合うことの大切さを描きます。

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今回のお話は妊活中の主婦・ハナの視点で描かれます。

不妊治療の帰り、実母に対して義母への不満を話したら

義母の言動に納得できないまま、次の不妊治療で通院しました。その帰り道、実母とランチをする約束をしていたので会いました。

義母の言葉と、その後タクミから聞いた義実家の事情を、私は母に話しました。すると母は、私を諭すようにこう言ったんです。

「ハナ、夫側の親はね、こういう時の物言いがすごく難しいものなのよ」
「私もハナの不妊治療は二つ返事で援助できたけど、もしサク(ハナの弟)の奥さんが同じことを言ってきたら、『わたしは孫が欲しい、頑張りなさい』なんて、安易に言えないわよ」
「だって、もしもサクの奥さんが諦めたくなっても、私のせいで言い出せなくなるかもしれないでしょう?それに、タクミさんのご実家はおばあちゃまのこともあるし、大変なんだと思うの。うちだって、介護がある時期は金銭的に余裕なんてなかったからね」

母の話を聞いて、自分には見えない相手の苦労に気づかされました。義母は義母なりに、私を気にして、プレッシャーをかけないように言葉を選んでくれていたのかもしれません。私の知らないところで、介護という大変な状況を抱えていたんですよね。

母と会った帰り道、私は義母に電話をかけました。

ハナ: 「この間はありがとうございました。治療に行ってきました。ゆっくり頑張りますね」

私の言葉に、義母の声が少し震えているように聞こえました。

エイコ: 「お疲れ様でした。ゆっくりでいいのよ。私、いつか孫ちゃんと遊べるように元気でいられるように頑張るわね」

義母の言葉には、以前の「孫はいらない」という冷たさはなく、私を気遣う温かい気持ちが込められていました。

今回の出来事は、私たち夫婦と義実家の間で、大きなすれ違いを生んでしまいました。でも、そのすれ違いを通して、相手の状況を想像することの大切さ、そして自分の状況や気持ちを正直に伝える勇気が、どれほど大切かということに気づかせてくれたんです。

今後も家族として多くのことがあると思いますが、私たち家族らしく、一つ一つを乗り越えていきたいと思います。

あとがき:お互いを思う想像力と、勇気を出して伝える気持ち

最終話では、ハナさんが実母との会話を通して、義母の言葉の真意に気づき、和解へと向かいます。この物語全体で伝えたいのは、デリケートな妊活というテーマにおいて、家族間のコミュニケーションがどれほど重要かということです。良かれと思って発した言葉が意図せず傷つけることもある一方、相手を思いやるがゆえに伝えられない真実もあります。

大切なのは、表面的な言葉だけでなく、その背景にある相手の状況や気持ちを想像することです。そして、勇気を出して自分の状況や心情を正直に伝えることも、誤解を解消し、より深い絆を築くためには不可欠です。この物語が、家族間の温かい対話のきっかけとなることを願っています。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

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