監修:清水なほみ 先生

アフターピル(緊急避妊薬)とは?仕組みや効果、副作用

アフターピル(緊急避妊薬)とは、望まない妊娠を避けるための最終手段として使用される薬で、避妊に失敗したり事件に巻き込まれたりした際に服用します。しかし、アフターピルを服用しても100%避妊ができるわけではありません。この記事では、アフターピルを服用するとどうして避妊できるのか、どれくらいの効果があるのか、副作用や費用についてご紹介します。

PIXTA

アフターピル(緊急避妊薬)とは?

アフターピルは、緊急避妊薬やモーニングアフターピルなどと呼ばれており、下記のような場合に使用されます。

  • 性交渉の時にコンドームを使用しなかった
  • 性交渉の時にコンドームが破れたor途中で外れた
  • 性交渉の時にコンドームを着けずに膣外射精をした

このような状況が思いあたり、さらに妊娠を望まない場合には緊急避妊薬の服用が必要になってきます。またレイプなど性交渉を強要され避妊ができなかったというケースにも、この緊急避妊薬が用いられます。

緊急避妊薬の避妊率は約80%で、大部分の望まない妊娠を防ぐことができますが、効果は100%ではありません。また、服用方法が間違っていたりきちんとした用量が服用できなかったりすると、避妊効果が得られない可能性があります。

出典元:

アフターピルの効果と服用するタイミング

服用 PIXTA

性交渉後72時間以内に緊急避妊薬を服用することで、緊急避妊薬に含まれる女性ホルモンが排卵を遅らせ、子宮内膜への着床を阻害することで避妊効果が期待できます。緊急避妊薬の服用による避妊率は約80%と言われています。

緊急避妊薬は定期的に飲む事で徐々に排卵を抑制する低用量ピルとは違います。ホルモンバランスを急激に変化させることで効果を発揮する薬のため、あくまで緊急用の薬ということを覚えておきましょう。

また、緊急避妊薬は中絶薬ではないため、受精卵が着床してから服用しても効果はありません。

出典元:

アフターピルの副作用は?

頭痛 PIXTA

緊急避妊薬を服用した場合は下記のような副作用の症状が出る可能性がありますが、現在使用されている緊急避妊薬はほとんど副作用がありません。

  • 吐き気・おう吐
  • 頭痛
  • めまい・眠気
  • 不正出血

服用後、2時間以内におう吐してしまった場合、再度薬の服用が必要になる場合があります。服用後のおう吐に関する詳細は、処方してもらう医師に十分に確認しましょう。

また、副作用で現れる症状が24時間以上続くことはないと言われています。もし症状が治まらずに体調が悪化する場合は、医師の診断を受けるようにしましょう。

出典元:

国内で処方されているアフターピル

種類 PIXTA

国内で処方されている緊急避妊薬は「ノルレボ錠」です。ノルレボが承認される前はプラノバールを使用する「ヤッペ法」が用いられていました。しかし、プラノバールは中用量のピルのため副作用のリスクが高く、ノルレボ承認後はあまり用いられなくなっています。

ノルレボ錠

ノルレボは、緊急避妊薬の正式承認薬として認められています。プラノバールに比べて、吐き気などの副作用が少なく、服用の回数が少なくて済むのが特徴です。

服用回数が1回だけなので飲み忘れの心配がありませんが、ヤッペ法と比較して費用が高額になります。

プラノバール錠(ヤッペ法)

プラノバールとは、中用量ピルの一種で、本来は月経不順や月経痛を治療するための薬です。緊急避妊薬の正式承認薬ではないですが、緊急避妊用として用いられることがありました。

プラノバールは服用回数が2回で、1回目の服用から12時間後にもう1度服用する必要があります。副作用として、吐き気を伴うことが多いこともあり、現在ではあまり使用されなくなっています。

出典元:

アフターピル服用後の生理について

モーニングアフターピル(緊急避妊薬)服用後の生理 PIXTA

アフターピル服用後は、1~3週間後に生理のような出血が起こるため、本来の生理予定日からずれる可能性があります。早まる場合も遅れる場合も両方起こりうるため、服用後にすぐ生理が来なくても心配はいりません。

もしも、服用から3週間たっても生理がこない場合は妊娠している可能性があるため、検査薬の使用や病院の受診が必要です。

出典元:

アフターピルの入手方法と平均価格

モーニングアフターピル PIXTA

避妊に失敗してしまった場合、緊急避妊薬の入手先は婦人科やレディースクリニック等の病院で入手が可能です。まずは、緊急避妊薬の取り扱いがあるかどうか確認しましょう。

緊急避妊薬の処方に年齢制限はなく、生殖可能な年代であれば処方してくれる病院がほとんどです。未成年の場合も通常は本人の受診だけで処方してもらえます。

薬の平均価格は各病院によって異なりますが、プラノバール錠の場合、約5,000円~10,000円未満、ノルレボ錠の場合約10,000円~15,000円のところが多いようです。

出典元:

アフターピルに対する正しい知識を身につけよう

勉強 女性 PIXTA

緊急避妊薬は、望まない妊娠を避けるための最終手段ですが、実際にはこの避妊方法が失敗する可能性もあります。緊急避妊薬を服用することがないように、日頃からピルや子宮内避妊具による確実な避妊方法を選択するようにしましょう。

避妊に対する正しい知識を身につけ、自分の身は自分で守ることが大切です。

記事の監修

ポートサイド女性総合クリニック〜ビバリータ〜 院長

清水なほみ 先生

「アフターピル」 についてもっと詳しく知る

出典元一覧

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。ママリ編集部のコンテンツに対する考え方(または取り組み)についてはこちらもご覧ください。

カテゴリー一覧