がんに特化した保険の加入率は60.7%。一定の病気に特化した医療保険の中では、入っている人が多い保険といえるでしょう。
世帯主とその配偶者で分けてみると、世帯主の加入率は53.4%、配偶者の加入率が約40.2%と、こちらも世帯主の方が多く加入していることがわかります。
生命保険の加入金額
加入率とともに気になるのが、もらえるお金をいくらに設定するかということ。以下では生命保険の中の、死亡保険と医療保険の加入金額を紹介します。
死亡保険と医療保険は、生命保険に加入する目的として特に多くの人が挙げているものです。家族の万が一に備えるため、両者における加入金額の平均を知っておきましょう。
死亡保険の加入金額
世帯全体の死亡保険金額(全生保)は2423万円。2000万円超と多く感じますが、年々減少しており、例えば平成15年には3746万円が平均でした。
次に世代別で見てみましょう。以下は、世帯主の年齢で分けた保険金額の平均(全生保)です。
- 29歳以下:2405万円
- 30代前半:3093万円
- 30代後半:3050万円
30代前半が一番多いことがわかります。子供が生まれ、教育資金を意識する世帯が、この年代に多いからかもしれません。
また、世帯主だけに限った保険金額の平均は1509万円、妻は807万円と差があります。稼ぎ手に万が一のことがあった場合の方が経済的リスクが大きいからでしょう。死亡保険は稼ぎ手だけに多額の保険金をかけるのではなく、夫婦合わせて加入していることが予想されます。
医療保険の加入金額
医療保険に関しては、一日に給付される入院給付金額を見てみましょう。世帯主の入院給付金日額の平均は9600円、妻は8300円です。
調査では、家計の担い手が2~3ヶ月入院した場合、月にどのくらいの費用が必要だと考えるかというデータも出ています。それによると月25.5万円なので、1日あたり8500円。
つまり自分で支払う必要があると考えられる額を、全てカバーするだけの保険金額で契約している人が多いようです。
1年間に支払っている生命保険料の平均額
病気やけが、家族の万が一に備えて十分な保険金額で契約したいものですが、そうするともちろん、保険料も上がります。保険金額だけでなく、平均保険料も参考にしながら考えたいところです。
調査によると、世帯全体の年間払込保険料は38.5万円、つまり1ヶ月あたり世帯全体で約3万2000円の保険料を払っていることになります。では、年代別の平均保険料を見てみましょう。
- 29歳以下:24.2万円
- 30代前半:27.6万円
- 30代後半:32.9万円
どの年代も、平均よりは少ないことがわかります。ちなみに、世帯年収に対する保険料の割合は7.4%。例えば年収500万円の家庭だった場合、年間37万円、ひと月あたり約3万800円の保険料を払っていることになります。
若い世代では平均よりも保険料は少ないものの、年収も平均より低い傾向にあるため、保険料が家計に占める割合が低くなるとは考えにくいでしょう。
調査によると、保険に加入するつもりが全くない家庭の理由は「経済的余裕がない」がトップでした。家計との兼ね合いが、生命保険選びには重要になることがわかります。
加入率はあくまでも目安。自分たちに合った保険を選んで

