幼稚園の受験って、実際はどんな感じ?
幼稚園では実技などの試験を行うお受験があるところと、実技はなく面談のみで終わるところがあります。受験がない幼稚園では、願書を持って行き面談を受けます。
簡単な幼稚園の概要となぜこの幼稚園を希望したのか、子供を預かる上で幼稚園側が気をつけることがあるかなどを雑談交じりに園長とお話しして終了となります。
首都圏などでは、有名な附属の幼稚園に入るときに実技などの受験がある場合が多いようですね。まずは、そんなお受験はそもそもどのようなものなのかや、メリット・デメリット、どのようなことをするのかをご紹介していきます。
そもそも受験ってどんなもの?
いわゆる有名な大学の付属幼稚園では、希望者も多く、そのままエスカレーター式で付属の小学校、中学校、高校、大学へと進んでいくため、幼稚園の段階から受験という形で入れる子供を絞り込みます。
基本的には、首都圏の附属幼稚園で受験があることが多いです。地方では、願書を募集して、定員になったら締め切りや定員以上の希望があった場合抽選という幼稚園がほとんどですので、附属でも受験という形で選考を行っているところは少ないです。
ですが、最近になって入園するための受験を実施する幼稚園が地方でも少しずつ増えてきています。
受験のメリット・デメリット
地方ではあまり幼稚園受験には馴染みがないかもしれませんが、首都圏では幼稚園のお受験を希望するご家庭がわりと多く、子供が希望する幼稚園に入れるよう一生懸命になるママやパパもいます。
なぜかというと、付属幼稚園に受験し入園することには確かに大きなメリットがあるからです。ですが、良いことばかりではありません。幼稚園受験のメリット・デメリットをご紹介します。
受験のメリット
一番のメリットはやはり、内部進学ができることでしょう。名門の学校へエスカレーター式で進学していくことができますから、受験での子供の負担が減りますし、将来もある程度は約束されたものになりますから、やはり魅力的です。
受験のデメリット
デメリットとしては、費用が高いことでしょう。習いごとなどを幼稚園で受ける人もいますから、保育料の他にもお金がかかり費用はどんどん上がっていきます。
また、周りの環境はあまり変わらず10年以上過ごしていくわけですから、合わなかったり、いじめられたりしたときは大変ですよね。
受験ってどんなことするの?
受験のないところでも、どうしてこの幼稚園に入れたいかや子供の状態などを簡単にきかれたりします。それが受験の場合は、より詳しく見たり話したりすることだと思っていただいていいかと思います。
だいたいの幼稚園では、受験内容は考査と面接という所が多いです。幼稚園の受験について詳しくご紹介していきます。
考査ってどんな感じなの?
考査とは、園の先生などが子供達を遊ばせたりして、その中で様々な事が規定(園によって違います)どおりできるかを見ることです。
主に下記のようなことを見るようです。
- 運動(マット運動・模倣体操など)
- 知能(パズル・簡単な話の記憶など)
- 絵画(自由画など)
- 行動観察(自由遊び・先生と遊べるかなど)
- 生活習慣(お片づけなど)
その他には、家庭での様子を知りたいために、親子遊び等も見るところもあります。
面接ってどんな感じなの?
親だけで面接、親子で面接、両親と子供で面接、と様々な形式があるようです。保護者が主にきかれることといえば、志望理由、家庭の教育方針、しつけ、趣味、仕事について、普段の生活、園に希望することなどです。
また宗教がかかわった幼稚園も多いので、宗教について聞く幼稚園もあるようです。子供は自分の名前や年齢がきちんと言えるか、好きな遊びや食べ物などきかれることはそんなに難しくありません。
ですが元気に答えるだけではなく、きちんと聞いているか、質問と答えが合っているかなども見られているようです。
受験の料金っていくらぐらい?
検定料として納める場合がほとんどです。安くて1500円程度、高いと1万5000円ほどかかる園もあります。また、もし複数を受けて受かった場合は、入園しなくても先に数十万円になる入園金を払わなくてはなりません。
幼稚園受験には結構お金がかかるんですね。
幼稚園受験気をつけよう、こんなところ
参考書などに色々と細かく書いていることも大切ですが、大切なのは、やはりその幼稚園になぜ自分の子供を入れたいか、やその幼稚園に入れようと思ったきっかけなど、熱意だったりします。
とはいっても、熱意だけでは受かりませんから、受験する上で気をつけなくてはいけないことについてご紹介していきます。
本当に自分の子供に合った幼稚園?
幼稚園は子供がこれから通う場所です。親の見栄のために幼稚園を選んでいませんか?幼稚園の教育方針、設備や環境、雰囲気など子供に合ったところを選んでいるでしょうか?
給食があるからや、保育時間が長いといった親の都合が良いように選んでいませんか?自分の子供の特性や性格に合うかどうかが大事ですから、お子さんの為の幼稚園選びをするようにしましょう。
受験する幼稚園を知ろう
お友達の紹介だから、ママ友が良いって言ってたから…なんて理由で決めてしまったとしても、面接の時にその理由をそのまま言うなんて事はナンセンスです。
いまはパソコンやスマートフォンもあり、調べることは大変ではなくなっています。自分の子供が受験する幼稚園の情報を沢山集め、説明会や公開行事などには積極的に参加して幼稚園の雰囲気を知ることも大切です。
そうすることで、子供に合った幼稚園なのかを知ることもできますし、志望動機などを事前にまとめておけます。
子供の受験準備は親次第
きちんと受け答えが出来る、正しい言葉遣い、最低限のマナーとルールを知っている、体力・運動能力が年齢相応なのか…こう書いてしまうと身構える人が多いと思います。
ですが、これは全て生まれてから受験するまでの過ごし方できちんと備わっているはずのことなのです。つまり、両親が普段からしっかり子供と向き合って育てているかにかかっているのです。
受験するからこれからきちんとした言葉遣いを!と付け焼刃で覚えさせても、子供の身につきません。日ごろの成果が試されるのです。
幼稚園の受験はしっかり準備をしてから挑みましょう!
確かに小学校や中学校、高校での受験は大変なので幼稚園なら子供の負担もないのではとお考えの人もいると思います。でも幼稚園へ入ったからといってそのまま大学まで何もなくスムーズに進学できるかといったらそうでもないのも事実です。
結局合わなかったから外部へ受験という人も少なくありません。中学とか高校の受験だと子供の意志があると思いますが、幼稚園は子供のための受験である一方で、親のための受験でもあります。
幼稚園の受験も大切ですが、その前にご自分のお子さんにその幼稚園が合っているかどうかなど、子供の立場になって考えてみることが大事ですから、どうかお子さんにピッタリの幼稚園を見つけてあげてくださいね。