ⓒsoroe.handmade
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悲しい経験をしてきた上に、命に期限がある猫たち
イラストレーターのオキエイコさん一家は、大好きな猫をお迎えする準備を始めました。
当初はペットショップに出向いていたオキエイコさん一家ですが、次第に「保護猫を受け入れる」という選択肢について考えるように。
猫に限らず、ペットショップで売れ残ったり、ブリーダーでの繁殖を引退したペットは保護施設や保健所にいます。せっかく生まれた命なのに、身勝手な理由から捨てられたり、飼育放棄されたりするペットも。
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オキエイコさんの作品に登場する保護施設は、悲しい経験をしてきた動物たちを、新たな飼い主と結び付けている施設のようです。
身勝手な人間のせいで命に「期限」を課せられた保護動物たち。このような動物たちを迎え入れようとする家庭があることは、すてきなことだと思いました。
もちろんペットショップで購入することについて、筆者は一つの選択肢であると思います。しかし、もしペットをお迎えしようと決めたのなら、保護動物をお迎えすることも含め、幅広い選択肢を持てると良いですね。
繁殖を引退した動物や、ペットショップで売れ残った動物のゆくえも話題になっています。こうした動物たちの悲しい現実も知った上で、検討しなくてはと考えさせられました。
幸せにする責任をもつということ
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オキエイコさんは猫を飼いたいという気持ちから始まり、さまざま保護猫やペットショップで売られている猫の現状を知りました。家族で真剣に話し合い、いろいろな施設を見学する様子は、ペットを飼う上でとても参考になるでしょう。
動物はかわいらしく、癒やしの存在になるはず。ですが、彼らにも個性があり、意志のある一つの命です。人間の「こうしてほしい」という思惑通りにはいかないことが多いのは当たり前。さらに身の回りのお世話は人間たちが気を付けてあげなくてはなりません。想像以上に病気がちだったり、けがばかりしたりする可能性もあります。
オキエイコさんは保護猫の施設を調べるうちに、人間は選ぶ側ではなく、選ばれる側なのだ、といういうことに気付きます。命はどんな状況でも対等です。オキエイコさんの家庭にやってくることになった保護猫のしらすちゃんは、スタッフの「幸せになってね」という言葉をしっかりと胸に刻んでいる様子でした。
しらすちゃんとオキエイコさん一家が、家族として幸せになってほしいと心から願います。そして、1匹でも悲しい経験をする動物たちが減ることを祈りたくなる漫画でした。