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心を鬼にする祖父
幼稚園のお迎えはいつも祖父。帰り道には駄菓子屋によることが日課になっていたふくふくさんでしたが、その日に限って祖父は駄菓子屋に寄ることを許しませんでした。
ふくふくさんは駄々をこねますが、祖父はそんなふくふくさんを置いて先に歩き出してしまったのです。「自分が先に行けば孫はついてくるだろう」と思っていたのでしょう。しかし、ふくふくさんは意地をはってその場から動きませんでした。
近づいてくる、不気味な車
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祖父がふくふくさんを置いて歩いて行ってしまった直後、男性の乗った車が近づいてきました。男性から「1人でどうしたの?」と声をかけられたふくふくさんですが、このとき相手の男性のことを不審に思っていなかったようです。
祖父が視界から消えてから、ほんの20秒程度のできごと。男性は、ふくふくさんが1人になる瞬間に狙いを定めていたのでしょうか。
幼稚園で教わったこと
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見知らぬ男性から車に乗るようにうながされたふくふくさんは、幼稚園で教えられた話が頭に浮かび、車に乗ってはいけないことに気づきました。幼稚園では「大きな声を出して助けを求める」と教えられましたが、男性からの逆恨みが怖くて大きな声を出すことができません。
子どもを危険な目に遭わせないために、たとえ少しの時間であっても、子どもを1人にすることは避けなければいけませんね。