©️rinu.illustjob
©️rinu.illustjob
©️rinu.illustjobi
「あれ?」と思ったら…息子は目の病気だった
産後、里帰りしたりぬさんは息子に授乳しながら、息子の片目の奥が白っぽく濁っていることに気づきます。
連絡を受けた夫はすぐにリサーチ。白内障か網膜芽細胞腫の可能性があると知り、定期検診を待たずに急いで病院に行くことにします。結果、病名は「先天性白内障」と医師から告げられます。
しかし、一刻も早く手術をしたいのに、なかなか紹介状を書いてもらえなかったり、いい病院を探すの時間がかかったりと、気持ちばかりが焦ってしまいます。
小児眼科の少なさ、乳児治療の難しさ…
©️rinu.illustjob
©️rinu.illustjob
©️rinu.illustjob
©️rinu.illustjob
©️rinu.illustjob
©️rinu.illustjob
日本では小児眼科は技術も難しく、専門医が少ない現状を知ります。やっと診てくれる病院でも手術は最短でも1か月後と言われてしまう始末。しかし、りぬさんは気になったことをそのままにせず、すぐに夫に連絡します。夫のリサーチと医学会へのメールのおかげで、その後治療へに道が一気に開かれることに。
そして担当医に出会うのですが、ここまで一気に話が進むケースも珍しいかもしれません。患者が少なく利益が見込めない医療の分野は、それにかかわる医師も製薬メーカーも限られており、その発展は遅れがちに。
日本の小児医療の課題と病気を抱える子どもたちが今置かれている難しい状況が垣間見える1コマです。
何万人に一人と言われるような珍しい病気であっても、それと向き合いながら生きていかなければならない人がいるという現実。治療を必要とする子がいる限り、治療や薬の開発ができるような社会なら…と感じました。
侮れないママの勘。不安なときは迷わず相談して
©️rinu.illustjob
©️rinu.illustjob
©️rinu.illustjob
息子の手術は無事に終わりほっとする反面、長い入院生活が始まります。入院中、それぞれの事情をかかえ、病院にいる他の子どもたちや保護者のことを思い、胸が締め付けられるような気持ちになります。
毎日たくさん触れあって子育てしていると、ちょっとした「あれ?」を感じることがあるのではないでしょうか。ちょっと風邪気味かなとか、そろそろ眠いかなとか…小さな変化。でもその中には今回のように、治療が必要なケースもあるのですね。
母親の勘を侮るなかれ。おかしいのではないかと不安を感じたら、りぬさんのようにまずかかりつけの医師に相談してみましょう。『息子に目の障害が見つかった話』ぜひ読んでみてください。
- 小泉小児科医院「「視覚スクリーニング検査」」(https://www.koizumi-clinic.jp/screening,2022年9月22日最終閲覧)
- 国立病院機構東京医療センター 臨床研究センター 聴覚・平衡覚研究部「「視覚異常の早期発見と眼科健診」」(https://dbmedj.org/manual/chapter/ch3-2/index.html,2022年9月22日最終閲覧)