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親友の明るさに救われた
主人公・スミレさんの妹・サクラさんに、ステージ4の子宮頸がんが見つかります。がんの宣告を受け、真っ暗闇に落ちてしまったような感覚に襲われたサクラさん。そんなとき、親友に連絡をすると、遠方からすぐに駆けつけてくれました。
サクラさん本人、そして家族にとっても、親友・やっちゃんの底抜けな明るさに救われました。そして、サクラさんとともに前を向こうと決意したスミレさん。
ところが、つらい闘病生活や家族の思いとは裏腹に、無情にもサクラさんに最期の瞬間が訪れます。そして、親友の危篤の知らせを受けたやっちゃんは、急いで病院へ駆けつけましたが…。
まだ、いかないで…
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親友の危篤の知らせを受け、急いで遠方から駆けつけてくれたやっちゃん。ですが、最期の瞬間に間に合いませんでした。ショックでその場に座り込んでしまいます。
すると、その様子を見ていたサクラさんの主治医・ミドリ先生が、とある言葉をかけてくれます。
妹と親友。まるで会話しているよう…
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親友の最期の瞬間に間に合わなかったやっちゃん。ですが、主治医のはからいで、存分に話をすることができました。姉・スミレさんにとってその光景は、元気だったころのサクラさんとやっちゃんが、楽しそうに会話しているように見えました。
サクラさんが亡くなったあと、急かすことなく、最期のお別れをきちんと言えるように配慮してくれた病院。とても温かい雰囲気の主治医、スタッフに囲まれ、「この病院を選んでよかった」とスミレさんは語っています。
本作では、つらい闘病生活にがまん強く立ち向かい、最期の瞬間まで一生懸命に生きた1人の女性の姿が描かれています。また、家族・親友の心の内もていねいに表現されているため、「もしも、自分や大切な人の身に起きたら…」と考えると、胸の奥がギュッと締めつけられます。
残された時間をどのように過ごすべきか?また、病気で苦しむ家族・親友のために何をしてあげられるのか?さまざまな人の視点で、大切な人と過ごす日常について、改めて考えさせられる作品です。