©ママリ
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心配性な夫、優しい義実家。すべてが幸せだったのに
主人公は高校生のころに今の夫と出会います。アルバイト先の社員だった夫は、当時からとても心配症だったと言います。そんな彼の性格に愛情を感じていた主人公。
やがて結婚し、かわいいわが子にも恵まれて義実家との関係も良好。主人公はとても幸せを感じていました。しかし、そんな幸せは崩れ去り、主人公にとってつらく苦しい日々が始まるのでした…。
誰も気が付いてくれない、孤独に苦しむ
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作中の夫のモラハラでやっかいな部分は、モラハラ行為を誰かが見ているところではやらないこと。身内の前では優しい夫のため、周囲はなかなかモラハラに気が付けませんね。
しかし誰も見ていないところでは、物に当たったり暴力や暴言を繰り返し、精神的にも肉体的にも妻を追い詰めます。「怒られるお前が悪い」と言われ続けた主人公はすっかりマインドコントロールされてしまい、自分のせいだと思い込むようになります。
きっと、苦しい日々で正常な判断ができなくなってしまったのでしょう。「ごめんなさい」という言葉が口ぐせになってしまうのはつらいですよね。自分のSOSをかすかにでも感じたら、第三者に相談してみましょう。知り合いに話せないときは行政機関を頼るのも手です。
味方はたくさんいる。その声に耳を傾けて
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主人公は裁縫サークルで知り合った主婦友だちなどを頼り、自分のモラハラ被害に気づいて離婚の道を選ぶことができました。
「自分は一人ぼっち」と感じていても、周囲に目を向けてみれば味方が見つかるはず。もしモラハラを受けているかもしれないと思ったら、どうかその人たちの声を聞き、今の生活から抜け出す方法を考えましょう。
最初の一歩は不安も大きく、なかなか踏み出せないかもしれません。しかし、その一歩さえ踏み出せば、皆さんらしさをまた取り戻せるのです。お金はなくても、心身が健康であれば幸せを実感できるはず。行政や周囲の味方の力を借りて、声を信じて、理不尽な現状から一刻も早く逃げだしてほしいと思います。
原案:はぴはろ
イラスト:西谷まみ