©mayun4311
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長男・学くんは、友だちと遊んでいるところに祖母が来たり、「カメが逃げてよかった」と言われたりしたことで、ガマンの限界に達してしまいました。ついに「おばあちゃん嫌い」と、言ってしまうほど。
行方不明になっていたカメは無事見つかり、様子を見に行ってみると、思いがけず他のカメと一緒にすごしていたのでした。妹からの「友だちと楽しそうだね」という言葉に、学くんは何を思ったのでしょうか…。
変わっていく家族のカタチ
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著者・まゆんさんの父親の視点で描かれる本作。まゆんさんの祖母が認知症を発症したことがきっかけで、家族の日常に変化が訪れます。病気で変わっていく親の姿を目の当たりにし、受け入れがたい現実と闘うまゆんさんの父。さまざまな考えを巡らせた結果、妻と子どもを守るため「母を施設に入れる」という決断を下します。
「誰も悪くない」という言葉が印象的な本作。いつもニコニコしていた妻が、介護が始まってから余裕をなくす…そんな過酷な状況が伝わります。また、おばあちゃんが大好きだった子どもたちの悲しそうな表情も印象的でした。
誰にでも起こりうる介護の問題。赤裸々につづられた家族のお話から、改めて「家族の幸せ」について考えさせられるエッセー作品です。作品を読むことで、多くの方が今目の前にある幸せの尊さに気づくことができるでしょう。