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友だちとの会話に入りにくい息子
安田ふくこさんの長男ハルくんは、小さいころから自分の気持ちを表すことが苦手でした。特に、友だちとの交流ではそういった場面がたびたびあったそう。
そのため中学生になっても、友だちが盛り上がっているとき、自分はどう接していいのか分からなくなってしまうことが。15歳になったハルくん。今友だちは異性の話題に夢中ですが、ハルくんはその会話にうまく混じることはできずにいたのです…。
異性として意識し合う時期
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桃香ちゃんという後輩の突然連絡先を聞かれたハルくん。その日から、ハルくんと桃香ちゃんの交流が始まります。しかし、今まで異性と意識をして接してきたことがなかったハルくんは、返信内容一つにも盛大に悩みます。
悩んでいるうちに返信ができず既読無視をしてしまう結果に。これに対して桃香ちゃんは傷つき、桃香ちゃんの先輩でもありハルくんの友達でもあるユリちゃんが「早く返信してあげなよ」とアドバイスします。既読無視さえ許されない状況に慌てふためくハルくん。
この後ハルくんは、桃香ちゃんにばったり遭遇。桃香ちゃんもなれなれし過ぎたと謝り、仲直りをします。そして話はお互いにお菓子を作って交換するという流れに。
つい正解を求めてしまうところが、ハルくんの性格がでていてほほ笑ましいですよね。桃香ちゃんの質問も独特ですが、異性の考えていることはよく分からない、というハルくんの悩み。思春期らしい悩みを抱くようになりましたね。
同じ異性にも、普通に話せる子、意識してしまう子がいる、など少しずつ分かってくる難しい時期です。自分と他の人、という大きな枠から、どんどん細かく分類化されて、接し方や対応の仕方の違いを学んでいきます。そんな姿はほほ笑ましくも成長を感じて少し切なくなりますよね。
成長したわが子の悩みに、親としてどう向き合う?
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思春期になり、自分に好意を抱く異性との接し方に悩むわが子。皆さんは、親としてどんなアドバイスをしますか?安田ふくこさんは、正解を求めすぎて身動きがとれなくなってしまうハルくんに対し、間違ってもいいから、想像をして分かろうとする姿勢が大事だとハルくんに伝えます。
ハルくんは母親からこの言葉を聞いた後、お菓子作りを完了させ、桃香ちゃんと無事に交換でき、一歩を踏み出せたのでした。
親としてわが子への関わり方も変化する時期です。安田ふくこさんのように、わが子と適切な距離感でアドバイスをする姿はとても参考になるでしょう。
桃香ちゃんは、どんな気持ちでハルくんに連絡先を聞いたのか、どんな気持ちで質問をしたのか。一つ一つを考えることは、相手と向き合うことそのものです。
これから先、異性や自分と相いれない価値観を持った人と接することも増えるでしょう。そのたびに分からないからと遠ざけるのではなく、相手の気持ちを考えるという作業を大切にする人になってほしいですよね。