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ショートヘアの女性は、眼帯の女性の手にできたあざに気づき、思わず声をかけました。あまり遠くへは行けないという、眼帯の女性。近くのベンチに座って、話をすることになりました。
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その場を去った眼帯の女性を、思わず追いかけるショートヘアの女性。戸惑いながらも、彼女の後ろ姿にただならぬものを感じたのでしょうか。
見過ごしてはいけない、そんな直感が働いたのかもしれません。
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「あまり遠くへは行けないんです」そう言う眼帯の女性には、何か事情があるようです。
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「200円しか使えない」と話す眼帯の女性に、ショートヘアの女性は心配そうな表情を浮かべます。
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話を聞いてみると、眼帯の女性は夫から節約を強いられていて、一日に200円しか使えないそうです。倹約というには、行き過ぎているような気もしますね。
ショートヘアの女性も、複雑そうな表情を浮かべています。
ギャンブル依存症には、適切な治療を
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図書館で偶然出会った2人の女性が、互いのパートナーへの復讐を計画するところから物語が始まります。前半では、夫から妻への暴力や経済的DVなど、妻側の深刻な悩みが描かれていますが、物語が進むにつれて少しずつ視点が変わり、夫側の複雑な事情が明らかになります。それは、妻のギャンブル依存症に苦しむ夫の姿でした。
ギャンブル依存症は、脳の「報酬系」と呼ばれる部位に関連する精神疾患で、本人が「やめたい」と強く願っても、その欲求をコントロールすることができなくなります。作中では、夫の両親から受け継いだ遺産を使い果たし、さらには自分の体を傷つけてまでギャンブルにのめり込む妻の姿が描かれています。
ギャンブル依存症の恐ろしさは、単に当事者の人生を狂わせるだけでなく、家族にも計り知れない影響を与える点です。消費者庁のホームページでは、悩んでいる方々が相談窓口とつながるよう呼びかけています。
ギャンブル等依存症は、適切な治療と支援により回復が十分に可能です。しかし、本人自身が「自分は病気ではない」などとして現状を正しく認知できない場合もあり、放置しておくと症状が悪化するばかりか、借金の問題なども深刻になっていくことが懸念されます。
そこで、ギャンブル等依存症に関する注意事項や、対処に困った場合の相談窓口をお知らせします。相談の内容に応じ、これらの窓口をご利用ください。 ※1
依存症は病気であり、適切な治療と支援を受けることで回復は十分に可能です。しかし、依存症に苦しむ本人が「自分は病気ではない」と認識できていない場合、症状が進行し、借金や家庭内の問題がさらに深刻化する危険があります。
依存症を克服するためには、何よりも周囲の理解と支援が大切だということを、改めて感じさせられる作品です。
- 依存症対策全国センター「ギャンブル依存症ってどんな病気?」( https://www.ncasa-japan.jp/understand/gambling/about,2025年4月7日最終閲覧)
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