©kamiya.tsukami
ショートヘアの女性の「完璧に隠せば大丈夫。見つからなければ、警察も動かない」という冷静かつ説得力ある言葉に、次第に心が揺らいでいきます。
そしてついに、復讐の覚悟を決めた彼女は、ふさわしい場所と絶好の機会を提案するのでした。静かに、しかし確実に計画が動き始めます。
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彼女が復讐の舞台として提案したのは、夫の実家でした。高齢だった夫の両親はすでに他界し、家を継ぐ人もいないため、近々手放す予定だといいます。
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夫は近いうちに、1人で実家の片付けに向かう予定があるそうです。
眼帯の女性は、これを絶好のチャンスととらえているようですね。
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田畑と山に囲まれたその土地は、人通りが少なく、監視の目も届きにくい場所です。防犯カメラの設置もほとんどなく、「計画を実行するには理想的」と語ります。
さらに、夫の実家は古い日本家屋で、万が一の「隠し事」にも適しているとのこと。眼帯の女性の表情からも、もはや迷いは感じられません。
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眼帯の女性にはもう、復讐をためらう気持ちはなさそうです。夫への復讐に向けて具体的な段取りを着々と進めています。
ギャンブル依存症には、適切な治療を
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図書館で偶然出会った2人の女性が、互いのパートナーへの復讐を計画するところから物語が始まります。前半では、夫から妻への暴力や経済的DVなど、妻側の深刻な悩みが描かれていますが、物語が進むにつれて少しずつ視点が変わり、夫側の複雑な事情が明らかになります。それは、妻のギャンブル依存症に苦しむ夫の姿でした。
ギャンブル依存症は、脳の「報酬系」と呼ばれる部位に関連する精神疾患で、本人が「やめたい」と強く願っても、その欲求をコントロールすることができなくなります。作中では、夫の両親から受け継いだ遺産を使い果たし、さらには自分の体を傷つけてまでギャンブルにのめり込む妻の姿が描かれています。
ギャンブル依存症の恐ろしさは、単に当事者の人生を狂わせるだけでなく、家族にも計り知れない影響を与える点です。消費者庁のホームページでは、悩んでいる方々が相談窓口とつながるよう呼びかけています。
ギャンブル等依存症は、適切な治療と支援により回復が十分に可能です。しかし、本人自身が「自分は病気ではない」などとして現状を正しく認知できない場合もあり、放置しておくと症状が悪化するばかりか、借金の問題なども深刻になっていくことが懸念されます。
そこで、ギャンブル等依存症に関する注意事項や、対処に困った場合の相談窓口をお知らせします。相談の内容に応じ、これらの窓口をご利用ください。 ※1
依存症は病気であり、適切な治療と支援を受けることで回復は十分に可能です。しかし、依存症に苦しむ本人が「自分は病気ではない」と認識できていない場合、症状が進行し、借金や家庭内の問題がさらに深刻化する危険があります。
依存症を克服するためには、何よりも周囲の理解と支援が大切だということを、改めて感じさせられる作品です。
- 依存症対策全国センター 「ギャンブル依存症ってどんな病気?」(https://www.ncasa-japan.jp/understand/gambling/about,2025年4月11日最終閲覧)
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