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【孤立】濡れ衣を着せられて窃盗犯扱い…ママ友との関係が完全に崩壊した通話

このお話では、内向的な性格のママ・ハルコと、社交的で明るいママ・ユウコの間で起きたトラブルが描かれます。ユウコ宅から商品券を盗んで持ち帰ったと勘違いされてしまったハルコ。疑いを晴らそうとさまざまな言葉をかけてみますが、ユウコは聞く耳を持ちません。『消えた商品券、濡れ衣を着せられた話』第4話をごらんください。

Ⓒママリ

【第1話を読む】消えた商品券、濡れ衣を着せられた話

「…ごめんね、今はちょっと信じられない」

電話口から聞こえたユウコさんの言葉に、私は頭を殴られたような衝撃を受けました。信じられない…?どうして?私は何もしていないのに。

ハルコ「なんで?私はキッチンにも行っていないのに犯人扱いなの?」
ユウコ「だって、状況的に考えて、ハルコさんしかいないじゃん」

ユウコさんの声は、怒りというよりも、どこか突き放すような冷たさを帯びていました。

ハルコ「どこかに置き忘れたとか、そういう可能性はないの?」
ユウコ「ないよ。カウンターに置いたのは絶対に覚えてるんだから」

もう、何を言っても無駄なのかも。ユウコさんの頭の中では、私が商品券を盗んだという結論が、既に出てしまっているように思えました。でも、同級生ママの家で商品券を盗んだなんて濡れ衣、絶対に着せられたくはありません。

ハルコ「お願いだから、もう一度よく考えてみて。もし、何か私にできることがあるなら…」

その私の言葉を遮るように、ユウコさんは言いました。

ユウコ「ごめんけど、保育園でも、もう一切話しかけないでね」
ハルコ「え…?そん、な…」

話しかけないで?保育園で?これから毎日顔を合わせるのに?

ユウコ「じゃあ、そういうことだから」

プツッ…ツーツーツー…

一方的に、電話は切られました。呆然とスマホを握りしめたまま、私はしばらく動けませんでした。

(何が起こったの?どうしてこんなことに…)

涙がじわっと滲んできました。悔しい。悲しい。そして、怖い。

すぐにユウコさんに折り返し電話をかけましたが、呼び出し音が鳴るだけで、彼女が出ることはありません。何度かけても、結果は同じです。

LINEを送ってみようかとも思いましたが、何をどう言っていいか、もはや考えがまとまりません。

ちょうどその時、夫が仕事から帰ってきました。私の様子がおかしいことに気づいた夫が、心配そうに声をかけてきました。

夫「どうした?何かあった?」
ハルコ「…うん……実はね……」

私は夫に、今日ユウコさんの家に行ったこと、帰宅後に商品券がないと連絡があったこと、そして電話で泥棒扱いされ、もう話しかけないでと言われてしまったことを、涙ながらに話しました。

夫は黙って私の話を聞き、そして、怒りを滲ませながら言いました。

夫「なんだそれ!ハルコがそんなことするわけないだろ」
ハルコ「うん…でも、ユウコさん、私がやったって決めつけてるみたいで…」
夫「証拠もないのに?ひどすぎるだろ…俺が話してやろうか?」
ハルコ「ううん、いい…」

夫が言ってくれるのは心強いけれど、それで余計に関係がこじれてしまう。それに、今はユウコさんも感情的になっているだろうから、何を言っても聞く耳を持たない気がしました。

ハルコ「今は、そっとしておいた方がいいと思う…。それに、私が言っても信じてもらえなかったんだから、きっと…」
夫「でも、このままじゃ濡れ衣だろ?」
ハルコ「…うん……辛いけど……どうしようもなくて……」

夫は共感して励ましてくれましたが、私の心が晴れることはありませんでした。

明日から、保育園でユウコさんに会ったらどうしよう。ユウコさんは、他のママたちに、このことを話したりするんだろうか…?もし、私が泥棒だっていう噂が広まったら…?

考えれば考えるほど、暗い想像ばかりが浮かんできます。そして何よりメイのこと。メイとココナちゃんの関係が崩れたら、メイはきっと深く傷つくでしょう。

ただ、ユウコさんの家にお邪魔しただけだったのに。どうして、こんなことに…。後悔と不安が、黒い渦のように私の心を支配していくのでした。

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【全話読める】
消えた商品券、濡れ衣を着せられた話

たった1つのできごとで見えてしまった、ママ友の本質

このお話では、同じ園に子どもを通わせるママ友同士のトラブルが描かれます。内向的なタイプ主人公・ハルコと仲良くなったのは、明るい人柄のユウコ。2人は同い年で子ども同士も仲がよく、送り迎えで顔を合わせるうちに徐々に距離を縮めていきました。

ところがある日、ユウコの商品券の所在がわからなくなるトラブルが発生。ユウコはその日に自宅に遊びに来ていたハルコを疑い始めます。当然、ハルコは身に覚えがありませんが、盗っていない証拠も出せない状態。2人の仲は険悪なものになってしまいました…。

トラブルを通じて見えてきたのは、明るい性格だと思っていたユウコの、相手を疑ってかかる本質。見たくない部分を見てしまったハルコは、ママ友との付き合い方を見直す決心をします。誰に降りかかるかわからないトラブルから、人付き合いについて改めて考えさせられる作品です。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

サムネイルイラスト:まい子はん

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