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息子との電話で義母「そんな…」不妊治療中の嫁への発言を激しく後悔…『申し訳ない気持ちでいっぱい』

これは、妊活中の主婦・ハナと、その義母・エイコ、そしてハナの夫・タクミをめぐる家族の物語です。デリケートな不妊治療を巡る打ち明け話が、思わぬすれ違いを生んでしまいます。嫁と義母、それぞれの視点から、相手を思いやるがゆえの複雑な心情と、家族間のコミュニケーションの難しさ、そして理解し合うことの大切さを描きます。

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今回のお話は義母・エイコの視点で描かれます。

息子との電話で義母が語った「後悔」

息子タクミと嫁のハナさんが来てくれた翌日。やっぱりハナさんのことが心配で、タクミに電話をかけました。ハナさんの暗い表情が、ずっと心に残っていたからです。

「ハナさん、私と話しているうちに表情が暗くなっていった気がして。嫌な思いをさせてしまったかしら」

電話口での私の問いかけに、タクミは少し言い淀みました。

「母さん、実はハナは、お母さんが孫を待っていないことにショックを受けてたみたいだよ」
「私が孫を待っていない?」

その言葉に、私は大きなショックを受けました。まったくそんなつもりはなかったのに、私がハナさんを傷つけていたなんて。私の「孫は絶対欲しいわけじゃない、あなたたちの無理がないように」という意味での言葉が、そんな風に伝わっていたなんて。

そんな伝わり方をしていたことに焦った私は、タクミには正直に、おばあちゃんの施設費用が高額で援助できないことを話しました。タクミは「やっぱりそうだったか…」と勘づいていた様子です。

「俺の方こそごめん。施設費、俺も援助できたらいいんだけどこういう状況だから…」
「いいの。おばあちゃんの施設のことはお父さんや兄妹たちと話したからね。でも、私たちはあなたたちの不妊治療費も出してあげられないのに、『孫が欲しい』なんてプレッシャーを与えたくなかったのよ。あなたたちが無理をしないペースで妊活してほしかったから、ああいう言い方をしてしまって…」

タクミは黙って聞いてくれました。そして「大丈夫、今のでわかったからさ」と理解を示してくれました。

私は、心配をかけたくないから言わなかったのですが、それが今回のような誤解を生んでしまうこともあると、心から反省しました。家族だからこそ、言わなくても伝わる、なんてことはないんですね。思いやりのつもりで言わないことで、より深い溝が生まれてしまうこともあるんです…。

あの日の私の言葉が、ハナさんの心を傷つけていたことに、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。もっと早く、正直に話すべきだった。

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あとがき:思いやりのつもりが、相手を傷つけてしまう難しさ

エイコさんの視点から、ついに「孫はいらない」と言ってしまった本当の理由が明かされる回です。「言わない優しさ」が、時に大きな誤解を生み、関係をこじらせてしまうという、家族間のコミュニケーションの難しさが描かれています。相手を思いやる気持ちは尊いものですが、デリケートな話題ほど、正直な気持ちや状況を伝える勇気が求められる、という大切な教訓を含んでいますね。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

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