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主人公はパートタイマーとして働く3児の母・リコ。ある日、些細な夫婦喧嘩から、夫・タクミは「大事にされていない」「毎週金曜外食したい」と不可解な発言をしだします。その言葉に不安を覚える中、夫の車で見つけたのは、とんでもないものでした。
ささいな夫婦喧嘩で出た「毎週外食してきたい」発言
私は松本リコ。夫のタクミは会社員で、私もパート勤務。毎日バタバタしながらも、幸せな日々を送っていると信じていました。夫婦仲はそこそこよく、子どもが3人もいるにぎやかで仲が良い家族だったと思います。あの日までは…。
いつものように忙しく過ごしていたある日のこと。些細な家事育児のことで、久しぶりにタクミと激しいけんかをしてしまいました。夫婦喧嘩なんて、どこの家庭でもあることですよね。でも、その日のタクミの言葉は、私の心を深くえぐりました。
「俺がリコから大事にされていないと感じる。俺はもう、自分を大事にしてくれる人と一緒にいたい」
タクミが、そんなことを言うなんて。私にとっては、彼が一番大切な存在なのに、どうしてそんな風に感じるんだろうと…ショックで、言葉が出ませんでした。そして、タクミはさらに追い打ちをかけるように、私にこう言ったんです。
「毎週金曜日、外食してきてもいい?」
まさか、そんな提案をされるなんて。喧嘩の流れとはいえ、なぜ?理由を聞くと、タクミは少し目を伏せて、こう答えたんです。
「毎週外食してくることさえできればリフレッシュできるし、家での生活も頑張れそう」
その言葉の真意が、私には分かりませんでした。「頑張れそう」って…家はリフレッシュできる場じゃないってこと?ぐるぐると疑問が頭の中を駆け巡りましたが、それ以上は聞けませんでした。どこか、これ以上踏み込んだら、もっとひどい現実が待っている気がしたからです。
普段は優しい夫の通勤用車から、まさかのコンドーム発見
その日のケンカは外食の話の後落ち着きました。普段、タクミは私に優しく、夫婦生活も週に2〜3回はあります。夫としても父親としても、不満はありませんでした。あの「外食したい」発言さえなければ、何もかもが順調だと、そう思えるくらいでした。
数日後、私は夫の車を掃除していました。通勤に使う車の中を掃除してあげれば、タクミも快適になるかもと思ったのです。いつものように掃除機をかけ、シートの下に手を伸ばした時でした。指先に、何かビニールのようなものが触れました。
「お菓子のゴミかな」と手に取ってみると、それは見たことのないパッケージのコンドームの袋でした。
心臓が、ドクンと大きく音を立てました。頭の中が真っ白になります。私たちが普段使っているものとは、全く違うものです。震える手でそれをよく見ると、業務用のもので、二つくっついているうちの一つがなくなっていました。おそらく、ホテルの備品でしょう。
その瞬間、血の気が引いていくのが分かりました。まさか、タクミが……。
限りなく不倫が疑わしい事実があまりにもつらくて、その日の昼間、子どもが学校と幼稚園に行っている間1人で泣き崩れてしまいました。こんな現実、見たくない。タクミを問い詰めたいけれど、これ以上の証拠を探して見つけてしまうのが怖い自分もいました。
さらに、証拠を集めていることがもしバレたら、タクミは怒って離婚を突きつけてくる可能性もあります。子ども3人、パート勤務の私では育て切れる自信はありません。養育費も不払いが多いと聞いたことがあるし不安です。今後どう動けばいいのか、私の中でなかなか答えが出ませんでした。
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あとがき:見つけてしまった「裏切りの兆候」不信感はつのるばかり
物語の始まりは、夫婦間の些細な喧嘩から見え隠れする、夫の不可解な言動です。妻リコが、夫の車で見つけた不審な「ゴム」が、彼女の心に決定的な疑念を抱かせます。夫が不倫しているかもしれないという事実に直面し、証拠を集めることへの葛藤と、見て見ぬふりもできない辛さがリアルに描かれています。この序章は、読者を主人公の苦悩に引き込み、物語の緊迫感を高めます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










