シートベルトの役割って何?
そもそも、シートベルトはどのような役割を持っているのでしょうか?
シートベルトの一番の役割は、事故が起きた時、体が外に出てしまったり、フロントガラスに衝突してしまったりするのを防ぐことです。他にも、シートベルトで座席に体を固定することで、ブレーキやカーブの際などの揺れから体を守ったり、運転手が安定した運転をできるようにする役割も担っています。
シートベルトは、運転する人にとっても、乗る人にとっても、安全を守る、なくてはならない大切なものだと言えます。
- 警察庁「全ての座席でシートベルトを着用しましょう」警察庁(http://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku/seatbelt/index.htm)
- 日本自動車連盟「交通安全とエコ」JAF(http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/rearseat/)
妊婦さんにもシートベルトの着用義務はある?
道路交通法では、車を運転する人や乗る人にはシートベルト着用義務がありますが、いくつか例外があり、そのうちの1つに妊婦の場合があります。
一般的に、「妊娠中であることにより座席ベルトを装着することが療養上または健康保持上適当でない」場合はシートベルトの着用義務が免除されます。
では、義務がなく、捕まらないからといって、妊婦さんはシートベルトをしなくても良いのでしょうか?
日本産科婦人科学会によると「シートベルトが腹部を横断しないように着用すれば母体と胎児への交通事故時の障害を軽減できる」と言われています。
つまり、「妊婦はシートベルトをしなくても良い」というわけではなく、妊婦でもシートベルトの着用が推奨されているのです。妊婦でも、自分はもちろんのこと、赤ちゃんを守るためにも、シートベルトを着用するようにしたいですね。
- 津山市「車に乗ったら全席シートベルト着用を!」津山市(https://www.city.tsuyama.lg.jp/life/index2.php?id=1361)
- 内閣府「すべての座席におけるシートベルト着用に向けた取組」内閣府ホームページ(http://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/h21kou_haku/gaiyo/genkyo/topics/topic_02.html)
- 総務省行政管理局「道路交通法」電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ(http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S35/S35HO105.html)
妊娠中にシートベルトをするメリット
義務ではないけれど、したほうが良い妊婦のシートベルト。まずメリットを考えてみました。
最初にご紹介した通り、シートベルトの本来の役割は、事故の際、車から放り出されてしまったり、フロントガラスに衝突してしまったりという危険から身を守ることです。
妊婦さんは、お腹に赤ちゃんがいて、いわば1人で2つの命を持っている状態。シートベルトをして身を守ることは、妊婦さん本人の体はもちろん、赤ちゃんの命も守ることになります。
妊婦中にシートベルトをするデメリット
筆者自身も経験があることなのですが、やはりお腹が大きくなってくると、シートベルトが窮屈になってしまいます。それに加え、赤ちゃんが押されて苦しくないか、とても不安も大きいことがデメリットになります。
事前に知識を身に着け、正しくシートベルトを装着するようにしましょう。
臨月でも楽ちん!マタニティシートベルト
妊婦さんがシートベルトを付ける際のデメリットを解消してくれる商品があるのをご存じですか?それは、「マタニティシートベルト」です。
マタニティシートベルトは、妊娠中、大きくなったお腹を締め付けないように妊婦さんの体を固定してくれるシートベルトの補助用具です。一般的なシートベルトより下の部分を支える仕組みになっているので、締め付けられる感じがなく、臨月でも窮屈なこともなく使用できますよ。
おすすめのマタニティシートベルト3選
マタニティシートベルトの例を3つご紹介します。「普通のシートベルトじゃもう苦しい!」という方は必見です。
1.敷くだけ簡単!日本育児マタニティシートベルト
PR
パッドをシートに敷いて、マジックテープをシートベルトで固定するだけで、使うことができます。とても簡単です。
2.世界的な人気!タミーシールド
PR
オーストラリアで開発され、日本など各国で特許取得済のマタニティシートベルトです。世界で数十万個の販売実績があるほどの人気商品で、本体にはステンレス銅が使われ、頑丈な作りです。
大腿部から股関節の広い部分で支えるので、お腹への圧迫感がなく使用できるようになっています。
妊婦中のシートベルト体験談
実際、妊婦さんはシートベルトの着用をどうしていたのでしょうか?体験談をご紹介します。
通常のシートベルトを工夫して着用
2度妊婦になりましたが妊婦用シートベルトは使いませんでした。普通のシートベルトの下側をお腹の下に来るように着用し、普段よりゆっくりめに運転していました。 出典: www.arrobaspain.com
普通のシートベルトを最後まで使用したという体験談です。おなかの下に来るようにするのが苦しくないポイントのようですね。
普通のシートベルトをお腹の真下と真上に
私は出産間近(2週間くらい前)まで長距離&短距離と運転していました。もちろん、シートベルトは毎回必ず着用です。お腹の真下と真上にシートベルトが通るように、と言われました。 出典: bbs.jpcanada.com
出産間近の臨月になっても、やはりシートベルトを着用していたそうです。おなかの真上と真下にベルトをすれば、お腹自体が圧迫されることもないようですね。
マタニティシートベルトは出産後も便利
帝王切開での出産だったのですが、術後の傷の位置にシートベルトがあたってしまって痛いのですが、これを付けているとあたらなくなるので術後も利用しています。 出典: review.rakuten.co.jp
マタニティシートベルトを活用していたママの体験談です。妊娠中だけでなく、帝王切開での出産後も便利だそうです。帝王切開が決まっているママにも朗報ですね。
シートベルトを締めて、自分も赤ちゃんも守ろう
いかがでしたか?妊娠中は確かにシートベルトの着用義務はありません。そして、大きなお腹でシートベルトを締めるのは窮屈だし、圧迫される気がして心配になってしまうのものですよね。
でも、もしも事故が起きてしまったら…。自分はもちろん、赤ちゃんの命も危険に晒されてしまうかもしれません。
もし妊娠初期のつわりで苦しい、あるいは妊娠後期のお腹の大きさでは通常のシートベルトをしにくい場合は、ご紹介したように、マタニティシートベルトもあります。
色々な工夫をしてシートベルトを着用し、自分と赤ちゃんの命をしっかり守るようにしましょう。