『ちょっとだけ』を読んでみませんか?
福音館書店から出版されている、『ちょっとだけ』という絵本をご存知でしょうか?ママたちの口コミによれば「大人も泣ける」「感動する」と話題になっている一冊です。
2007年に初版のこの『ちょっとだけ』という絵本は、子供目線で描かれています。しかし筆者自身が子供に読み聞かせるときに、何度も感動してしまう内容なのです。魅力はどんなところにあるのでしょうか。
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家族で読める素晴らしい絵本。その感動的なストーリーを紹介したいと思います。
大人も泣ける絵本
絵本では、赤ちゃんが生まれてお姉さんになった主人公がママを助けようと幼いなりに奮闘する姿が描かれています。
筆者が思う絵本を読んだママが感動する理由は、子供目線で描かれているというところと、子供の健気な姿の描写が非常に繊細かつ現実的であるというところだと思います。
しかし子育てに忙しいママを責めるような厳しい描写ではなく、優しい絵本なのです。
読んだ方の口コミ
実際に絵本「ちょっとだけ」を読んだ方の口コミを紹介します。読んだママたちの率直な感想をいくつかまとめてみました。お読みになっていない方は是非参考にしてみてください。
泣いて読み終えられない私に、次女は何度も読んでとせがみました
3人目の子供が生まれたときに、長女と次女に読み聞かせるためにこの本を買いました。
毎回読むたびに泣いてしまって読み終えることができない私の代わりに、長女が読んでくれました。それでも次女は何度でも私に読んでほしいとせがんできました。
子供が言いたいけど言えないこと、親が忘れてはいけないこと、をこの本は教えてくれます。 出典: www.fukuinkan.co.jp
筆者は絵本の内容でも感動して涙しましたが、それ以上にこの口コミを読んで涙してしまいました。
3人のお子さんがいる忙しいママと、しっかりした長女の思いと次女の思いがすべて胸に突き刺さってきます。こんな風に絵本から学ぶことがあるということが素晴らしいですよね。
絵本って本当に良いものだな、とこの方の口コミでさらに感じました。
私も長女だから、主人公なっちゃんの気持ちがすごくよく分かりました
この「ちょっとだけ」ってとっても感動的。私も長女だから、このなっちゃんの気持ちがよく分かって本当にいい絵本だと思いました。
ママを取られて気持ちになってさみしいかったなぁと思い出しましたが、この絵本の最後のママの感動的な切り返しには、本当に本当に感動しました。 出典: bookmeter.com
筆者も長女で弟が3人もいたので、この絵本の中の長女の気持ちはよく分かりました。
このような絵本の存在が、少なからず長女たちの心の支えになることがあるのだな、と感じました。
一人っ子の夫に、子育ての参考にと読ませました
私は一人っ子の主人に、兄弟の関係などがわかるようにとこの絵本を勧めました。家族で読むことのできるとても素晴らしい絵本だと思います。 出典: bookmeter.com
言葉で伝えるよりも現実味を帯びた状態で理解させることができるのが絵本の力といえるかもしれません。
優しい絵のタッチや文体に、読み手がハッと気が付かされるでしょう。
家族で読みたい絵本『ちょっとだけ』のストーリー
まだこちららの絵本を読んだことがない方へ、ストーリーを紹介しますね。
赤ちゃんが生まれ、お姉さんになったなっちゃんの挑戦
赤ちゃんが生まれてお姉さんになった、なっちゃん。なっちゃんは忙しいママを思って、いつもママにしてもらっていたことをなっちゃん自身で挑戦してみることにしました。
ちょっとだけできる自分に自信を持ち、髪を結ぶなど難しいことにも「ちょっとだけ」挑戦してみます。
牛乳飲みたいな、赤ちゃんもミルク飲みたいんだろうな
おでかけから帰ったなっちゃんは、牛乳が飲みたいと思いました。ママに牛乳を入れてほしいと思いましたが、赤ちゃんが泣きだしたので「赤ちゃんもミルクが飲みたくなったんだな」と感じ取りました。
なっちゃんは自分で牛乳を入れてみることにしました。ちょっとだけ、うまくいきました。
幼いながらも、「お姉さん」という立場で赤ちゃんの気持ちを読み取った、健気ななっちゃん。
赤ちゃんが寝た後ママにちょっとだけお願いをしてみた、なっちゃん
赤ちゃんがすやすやねんねした後、なっちゃんも眠くなりました。
なっちゃんはママに、ちょっとだけ抱っこしてほしいと頼みます。それを聞いたママは…?感動的なラストが胸を打ちます。
あなたはどう感じましたか?なっちゃんやママに共感できましたか?
この絵本に出てくるなっちゃんは「ママにかまってもらえないさみしいなっちゃん」ではありません。今までママにしてもらったことを「ちょっとだけ」頑張ってみる向上心の高い女の子なんです。
お姉さんになったという自覚が芽生え、赤ちゃんにもなっちゃんと同じように甘えたい気持ちがあるのだと理解しようとする健気ななっちゃんの姿が優しいイラストと一緒になって、筆者はこの部分にとても感動しました。
なっちゃんの頑張りとママの優しい思いが、混ざり合ったラストに涙が止まらない
頑張って「ちょっとだけ」自分で自分のことに挑戦する、成長した姿を見せるなっちゃんに対して、ママは赤ちゃんの世話で忙しくしていてそのなっちゃんに気が付きません。
しかし絵本のラストでは、ようやく眠りについた赤ちゃんと、手が空いたママがなっちゃんと対面する場面となります。その会話のすべてに涙腺が緩み、何度も何度も読み返したくなってしまうのです。
頑張るすべての人たちへ、読んでほしい絵本
皆さまは絵本「ちょっとだけ」にどんな感想を持たれましたでしょうか?
筆者は、流れていく日常生活の中には子供にも大人にも忘れてはいけないできごとがあって、それらが積み重なって家族の絆や人を愛する気持ちがはぐくまれていくのだと強く感じました。
もちろん、子育てには正解も間違いもありません。これをしなければならない、ということもないと思います。
しかし筆者はこの絵本との出会いが、すべての頑張る親・子に対する、愛情とは何かを考えるきっかけになるのではないかということは、確信しています。読んだ後にはぜひ、親子でゆったりした時間を過ごしてみて下さい。
- 福音館書店「ちょっとだけ」福音館書店(http://www.fukuinkan.co.jp/detail_page/978-4-8340-2299-5.html)