「さっちゃんのまほうのて」とは
みなさんは「さっちゃんのまほうのて」という絵本をご存知ですか?
1985年に出版された絵本で、さっちゃんという女の子が自分のに向き合って、自分らしく生きようと前向きな姿が描かれた本です。登場人物やあらすじについて簡単に紹介します。
主な登場人物
- さっちゃん
- さっちゃんのお母さん
- さっちゃんのお父さん
- 幼稚園のお友達
- 幼稚園のけいこ先生
あらすじ
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さっちゃんは生まれつき右手の指がありませんでした。ある日、幼稚園でお友達とおままごと遊びをしていた時ときお母さん役を巡ってお友達と取り合いになります。
その際にお友達から「指の無いお母さんなんて変だよ」と言われて、さっちゃんはその言葉に深く傷つきます。家に帰ると、さっちゃんはお母さんにたずねました。
どうしてさちこの手には指がないの?」「大きくなったら指はえてくる?」お母さんはさっちゃんを抱きしめて「いいえ、さちこの指はおおきくなってもそのままよ」と答えました。
しばらくして、さっちゃんのお母さんは男の赤ちゃんを出産しました。さっちゃんはお姉ちゃんになりました。お母さんと赤ちゃんの病院からの帰り道、お父さんがさっちゃんに話したこととは…。
「さっちゃんのまほうのて」の見どころと魅力
「さっちゃんのまほうのて」には、見どころがいくつかあります。ここでは、私が読んで感動した部分をご紹介したいと思います。
1.さっちゃんがおかあさんに尋ねるシーン
さっちゃんが自分の手についておかあさんに尋ねる場面は、私がいつ読んでも泣いてしまう場面の1つです。幼稚園児のさっちゃんも自分の障がいを受け止めるのはとっても大変だと思います。
でも、さっちゃんのおかあさんもまた、さっちゃん以上に辛く悲しいんだろうなと思いました。「おかあさんのだいすきな さちこの かわいい かわいいて なんだから…。」という部分は、さっちゃんに言っている一方で、おかあさん自身にも言い聞かせているような気がします。
2.おふろからあがって自分の姿と向き合うシーン
おふろからあがって、ふと鏡に映った自分の手をみて、お友達に言われた「さっちゃんはおかあさんにはなれない」という言葉を思い出して、「ほんとうだったらどうしよう」と不安になってしまったさっちゃん。
この場面も、読むときゅっと胸が苦しくなるところです。多分私がさっちゃんだったら、さっちゃんと同じで不安で不安でたまらなくなると思います。
3.おとうさんと病院からの帰り道のシーン
まず、さっちゃんのおとうさんがさっちゃんに語りかける言葉は号泣ものです。こんな言葉をかけてくれるおとうさんがいて良かったね、とさっちゃんに話しかけたいくらいです。
「だれにもまけないおかあさんになれるぞ」「さちこのては まるで まほうのてだね」…おとうさんからの素敵な言葉でさっちゃんも元気を取り戻していくのですが、さらっとこういうことが言える親に、私もなりたいなぁと思いました。
口コミのご紹介
「さっちゃんのまほうのて」を読んだ方々の声をご紹介します。
いつか子供が自分で読んでみて欲しい
障がいに対する考え方捉え方など子供たちのやりとりなど親の私が感動した絵本でした。子供はまだ小さいので不思議そうに聞いていましたがいつか自分で読んでみて欲しい本です。 出典: www.amazon.co.jp
障がいをテーマに取り上げた絵本は貴重かもしれませんね。子供が一人で読めるようになったら、読み聞かせのときと違った感じ方になるかもしれませんね。
最後には「もう大丈夫」と思えるいい絵本
読み聞かせ用として購入したが、こみ上げてくるものがあって冷静に読むのが大変。さっちゃんの不安・焦り・怒り・悲しみがまっすぐに伝わってくる。現実をきちんと伝えるお母さんと、さっちゃんの手は特別な魔法の手なんだと愛を込めて包み込むお父さん。最後にはもう大丈夫、と思えるいい絵本です。 出典: www.amazon.co.jp
子供もそうですが、大人もいろいろと考えさせられる本ですよね。でも、読み終わると心が温かくなる絵本です。
子供の頃読んでもらった時の衝撃が忘れられない
そういえば幼稚園だったころ、母に読んでもらったこの本。子どもなが
らに、衝撃を覚えたのが今でも忘れられません。
どうにかして手に入れようと必死で探しました。まだ手元に届いていませんが、きっと涙なくしては読めないと思います。
はやく届けばいいなぁ… 出典: www.amazon.co.jp
絵本ではありますが、大人が読んでも十分読み応えがある本だと思います。読んでいない人にはぜひ読んでみてもらいたい本です。
親子で一度読んでみてほしい本です
いろんなことを考えさせられる「さっちゃんのまほうのて」まだ読んだことがないというママは、お一人でも、お子さんと一緒でも、読んでみてはいかがでしょうか?
親子で読んで、さっちゃんのまほうのてについて、話し合ったりしてみても良いかもしれませんね。