17歳で「借りぐらしのアリエッティ」の翔役 子供から青年へ
それまでのジブリ作品では「幼児」を演じてきた神木さんが、少年の役へと変わったのが「借りぐらしのアリエッティ」。重い心臓病を患っている翔を演じました。どこか寂しげで静かで、でも自分の意志を貫いてアリエッティを守る翔の、心の移り変わりや台詞に出てこない感情すらも視聴者に響くような、素敵な演技でしたね。
この作品の監督は宮崎駿監督ではなく米林宏昌監督。米林監督は、実はカオナシのモデルとなった人なのだと、この作品を作るときに初めて聞いた神木隆之介さん。「米林監督と接するときにはカオナシのことが頭から離れなくなってしまったんです」と語っています。坊を演じた神木さんにとってカオナシは身近な存在なだけに、印象深ったのでしょうね。こんなところにも小さいころからのつながりがありました。
ジブリ短編作品や海外アニメ映画の日本語版作品にも参加
長編ジブリアニメ以外にも、ジブリ美術館で公開されている短編映画「星をかった日」(2006年)や、高畑勲監督が、フランスで公開されたアニメ映画作品を日本語版で製作した「キリクと魔女」にも出演している神木さん。
すでに5本ものジブリ作品に出演しているなんて、23歳という若さでは驚異的ですよね。
借りぐらしのアリエッティ出演時にはスタッフから「5作品に出てもらっている隆くんをまた使うのか」という声もあったそうですが、鈴木プロデューサーは「上手いんだから仕方ない」と起用を決めたのだそうです。若くしてすでに絶対的な信頼を得ているとは...すごすぎますね!
役作りの秘訣は「オタク気質」!?
幅広い役をしっかりと演じ分け、独特の役作りをしているように感じる神木さん。実はその役作りの秘訣は「オタク気質」なのだそう。
俳優として、映画「桐島、部活やめるってよ」でオタク役を熱演した神木隆之介さん。実は神木さん自身、アニメや漫画、鉄道が大好きなオタクなのだとか。この作品を演じてから「自分はオタクでよかった」と感じたのだそうです。
「オタクだからこそ好きなことを追求できる」
知らないより知っている、好きでいることで、できることはあると思います。そのひとつの漫画実写化であれば、一つひとつのお芝居をこうしたい、こう見せたいという、役を追求できる興味とエネルギーが自分にあることがよかったと思っています。役者それぞれにベクトルがあって、みんな違うアプローチの仕方、持っているエネルギーがあると思います。
出典: www.oricon.co.jp
漫画やアニメが大好きな神木さん。だからこそ、アニメ自体の世界観をしっかり意識して、その中に自分が本当に生きているかのような演技ができるのですね。また、自分が出演したい作品については、出演が決まっていなくても役作りをすることがあるのだそう。まさにオタク気質...!
そんな神木隆之介さんの「オタクっぽさ」こそが、神木さんの多彩な表現や役作りの素晴らしさに繋がっているのかもしれません。
ジブリをきっかけに多くの作品で活躍 今夏は「君の名は。」が大ヒット!
ジブリ作品での熱演が評判になった神木さんは、劇場版「ドラえもん」や「サマーウォーズ」等のアニメにも出演。また、海外作品の吹き替えにも挑戦しています。俳優として「脳内ポイズンベリー」「バクマン。」等に出演しながら、声優としても活躍の場を広げていった神木さん。今では「元子役」という印象だけではなく、実力派俳優、声優としてのイメージも浸透してきました。
この夏は声優として出演している新海誠監督の長編アニメーション「君の名は。」が大ヒット。8月26日からの2日間で約59万人もの観客を動員。CMで放送されている神木さんの「君の名は...!」というセリフが印象に残りますよね。
深海監督のファンでもある神木さんはこの作品について「感動しました。1回目に見たときは、自分と切り離せずに不安だったんですが、3回目ともなるといい意味で切り離せた。ファンとして、これからずっと見たい作品」と語っています。育児で忙しいママたちはなかなか映画館には足を運べませんが、気になる作品ですね!
芸歴21年でもまだ23歳!”実力派オタク”の神木隆之介さんに今後も注目です
2歳で芸能界入りした神木隆之介さんは。今年でなんと芸歴21年。それでもまだ23歳という超若手なのです。「子役は大人になると活躍できない」というジンクスを吹き飛ばし、自分の足で俳優と声優としての道を歩んでいる"実力派オタク"神木隆之介さん。
来年は人気漫画「3月のライオン」の実写版への出演も決まり、また新たな一面が見られそうです。今後はまたジブリ作品での活躍も見られるかも?子役から大人になった神木隆之介さんの今後に、これからも注目です!










