子供に楽器を…でもどれがいいの?
人気な習い事の1つである、楽器。情緒や表現力、手先の器用さに寄与するなど、楽器を習わせたいママは多くいます。
しかし、ママたちがまず悩むのが「最初はどの楽器を習わせるべきか」、ではないでしょうか。
そんなお悩みもつパパママは、ミュージシャンである"星野源"さんと"細野晴臣"さんのトークを参考にしてみましょう。
疑問に答えたのは星野源と細野晴臣という豪華さ…!
相談者は1歳半の娘をもつママ
星野さんが登場するWEBメディアの相談企画に寄せられた、とあるママからのメッセージ。
私は1歳半の娘を持つ母親です。
情操教育の一環として彼女に楽器を習わせたいと思っています。
ピアノ、ヴァイオリン、ギター、ドラム……、楽器にもいろいろありますが、どの楽器から始めると、音楽の才能が芽生えるものでしょうか?
出典: crea.bunshun.jp
「どの楽器から始めると音楽の才能が芽生えるか」という相談内容をテーマに、ゲストの細野さんと対談を展開しました。
その内容が、ミュージシャンならではの視点で説得力があるため、皆さんにご紹介します♡
俳優・音楽・文筆…多彩な"星野源"
俳優としてドラマ「コウノドリ」に出演し、四宮春樹先生を演じていた星野源さん。彼は俳優としてだけではなく、ミュージシャンとしても活躍している顔があることをご存知でしょうか?
2015年末には紅白歌合戦にも登場し、作詞作曲から手掛けた自身の曲「SUN」を披露しました。他にも文筆家・映像ディレクターとしても才能を開花させている、多彩才能のタレントです。
そんな星野さんが、大御所ベーシスト"細野晴臣さん"と、「子供に習わせたい楽器」についての対談が実現し、話題に。
ポール・マッカートニーをも魅了した"細野晴臣"
細野晴臣さんは、「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」のベースを担当。キーボードの坂本龍一さんやドラムの高橋幸宏さんと、70~80年代の音楽シーンを代表するバンドをつくりあげました。
その人気は世界にも届き、ローリング・ストーンズのビル・ワイマン、ストーンズが日本公演のときに、ぜひ楽屋に来てくれと誘ったという逸話があります。
さらに、ポール・マッカートニーから自宅ライブのオファーしたほど。
そんな、才能に恵まれたお2人が語る「子供に習わせたい楽器」とは、どのような楽器なのでしょうか。
これから、子供に音楽や楽器と触れさせたいと考えるパパママさんへ、星野源×細野晴臣ペアの対談内容をご紹介します。
天才ピアニストはエレクトーン経験者。6歳半から習うべき理由
対談のなかで2人が出した結論は、ずばりエレクトーン。その理由は、「天才ピアニストは、小さい頃にエレクトーン教室に通っているから」というものでした。
(細野晴臣)
日本で天才ピアニストと呼ばれる女性は、大抵、ちっちゃい頃にヤマハのエレクトーン教室に通ってるんだよ。 出典: crea.bunshun.jp
(星野源)
じゃあ、最初にエレクトーンを習って、その後にベースを弾いてもらうことにしましょう 出典: crea.bunshun.jp
(細野晴臣)
6歳6カ月から始めないとものにならないんだよね。日本では昔から、芸事の習い始めは何でも6歳6カ月と決まってたの。 出典: crea.bunshun.jp
エレクトーンのメリット
1. 鍵盤が軽いから幼児時期から楽しく弾ける
ピアノより鍵盤が軽い、エレクトーン。まだ低い年齢だとピアノの鍵盤の重さに疲れてしまいますが、エレクトーンは楽に音がだせます。
なかには、3歳でエレクトーンを習い始めた女の子もいます。鍵盤が2つあるので、こちらの写真のように姉妹で仲良く鍵盤で音を楽しめそうです♡2児ママさんも、ぜひ選択肢として検討してみてください。
2. 一人でも和音がだせる
鍵盤楽器の醍醐味は、1人でも和音がだせること。習い事としてヴァイオリンも人気ですが、子供の頃から長く音楽を続けたい場合は、鍵盤楽器がおすすめです。
(細野晴臣さん)
ベースは、一人で演奏してもつまんないからなあ(笑)。ヴァイオリンもそうだけど、単旋律の楽器は面白くない。やっぱり、和音の鳴らせる楽器がいいよ。 出典: crea.bunshun.jp
3. 楽器の種類・リズム・奏法…総合的な音楽能力の向上に
エレクトーンは、弦楽器、管楽器、打楽器などの音が出せます。楽器によって指の使い方は様々で、多くの楽器を小さい頃から鳴らすことができます。
エレクトーンは楽器全体のことがわかってくるものだと思います。
例えばエレクトーンではいろいろな音が出ますが、実際の楽器の音を聞いて何の楽器なのかというのがすぐにわかるようになるということやその楽器の奏法なども大まかですがわかるようになったりします。ドラム譜等も大体のエレクトーン奏者なら読める人が多いと思います。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
エレクトーンに詳しくない方からすると、「自分の力で弾いているのではなく、効果音に助けられての演奏」で『邪道』的な表現をされますが、結構奥が深いです。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
4. ポップス・オーケストラの演奏もOK。幅広い楽譜の種類
エレクトーンの楽譜のジャンルはピアノよりも多岐にわたります。オーケストラが演奏しているようなディズニーソングや、ドラム演奏も入ったJ-POPなど、お子さんが好きな曲の楽譜が見つかるはず。
習い事は続けてこそ身になるものなので、好きな曲を弾けて飽きないことも習い事選びに重要です。
ポピュラーもクラシックもいろんなジャンルに習い始めから
触れられるのは素敵だと思います。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
5.両手両足だけじゃない!太ももや足の側面でも演奏
見た目では両手、左足で演奏しているように見えるエレクトーン。
しかし、実は右足では音量調整や楽器の音の変更、右太ももでは音楽効果音を変えるなど、全身を使って演奏しています。
各部所をバラバラに動かす動作は、頭の運動にもよさそうですね。
デメリット
1. 新型がでたら購入する必要がある
エレクトーンは、ヤマハが販売している電子楽器です。日々技術が進歩しているため、エレクトーンも長年進化し、新型を発売しています。
新型がでたら、必ずではないですが購入する方は多いようです。
STAGEAになってからはユニット交換でグレードアップ(バージョンアップ)ができるので、買い換えはなくなりました。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
データを買ったり故障したり、なにかと経費はかかります。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
2. ピアノへの転向が難しい
世界的に演奏されているピアノに比べ、エレクトーンの認知度は低め。ブームも去ってしまっているので、"エレクトーンの演奏のプロ"を本気で目指すなら、将来の仕事が心配…という懸念もあります。
しかし、音楽プロデューサーなど、楽曲を総合的にみる職業には、エレクトーンが適していそうです。
天才ミュージシャン2人が習っていた楽器とは?
ドラムから始めた"星野源の音楽人生"
9歳の頃にドラム教室に通っていた星野さん。16歳前後にドラムセットを購入するまで、自宅にドラムはなかったのだそう。
始めたきっかけは食器叩き
星野源さんは、食器を叩いて怒られたことをきっかけに、ドラムの道をスタートさせました。
食器を叩いて遊んでしまう子供に悩むママは、少なくないはず。しかしそれは、実はドラムやリズム感覚の才能の種かもしれませんね。
(星野源)
ご飯の時に食器を叩いてたら、「叩くならドラムにしなさい!」って怒られて(笑)。ドラムには音階もないし、無邪気にやれるんで、ドラムから習い始めるのはいいんじゃないですかね。 出典: crea.bunshun.jp
ドラムはお金がかかる…
しかしドラムは、音の大きさ、音階のなさから"騒音"になりやすい楽器でもあります。本格的に習うなら、防音設備が必要になってしまい、お金がかかってしまうことも。
全部毛布かぶせて叩いてましたね。でも、そのうち触ることもなくなっちゃった。やっぱり、音が出せないから。 出典: crea.bunshun.jp
(細野晴臣)
防音が必要だから、ドラムを自由に家で叩けるのは、昔からお金持ちの家の子どもに限られちゃう。 出典: crea.bunshun.jp
天才ベーシスト"細野晴臣の音楽人生"
一方の細野さんは、小学校3年の時から親の意志でピアノを習っていたものの、女らしい習い事で嫌だったのだそう。実は、ピアノも打楽器の側面も併せ持ちます。
いまや彼の本業となっているベースは、20歳前後になってから始めたものでした。
(細野晴臣)
ピアノは、やっといて損はないよ。ただ、演奏させられる曲がクラシックだったりすると、子どもには興味が持てない。最初からブルースを習うような環境があるといいよね。 出典: crea.bunshun.jp
でも、ベーシストにはすごいミュージシャンが多いじゃん。ビートルズのポール・マッカートニー、ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソン……。
それに気づいた時、あ、これでいいんだと思った。 出典: crea.bunshun.jp
音楽の才能を広げるならエレクトーン♡
2人の共通点は"打楽器"
お二人の経験を振り返ると、叩いて音をだす"打楽器"という点で共通していますね。
エレクトーンも、ドラムやボンゴ、ティンパニーといった多様な打楽器の音が入っており、叩いて演奏することができます。
そのため、ピアノより打楽器の楽しさを味わうことができ、子供も興味が持ちやすいエレクトーンが、習い事におすすめです。
80年から2000年代にかけて、一時は日本のピアノ人口よりも多かったエレクトーン。
総合的な音楽能力を身につけるには、星野源さん・細野晴臣さんによるとピアノより向いていそうです。
今後、楽器を新しく始める時は、ぜひエレクトーンも選択肢にいれてみてくださいね。